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2020年3月16日 (月)

(2032) 十二人の死にたい子どもたち

【監督】堤幸彦
【出演】新田真剣佑、北村匠海、杉咲花、橋本環奈、高杉真宙、渕野右登、黒島結菜、吉川愛、竹内愛紗
【制作】2019年、日本

冲方丁の小説が原作のミステリ作品。廃病院に集まった12人の自殺志望の若者が、13人目の死の謎に迫る。

とある廃病院に12人の若者が集まる。彼らはサトシ(高杉真宙)の呼びかけで集まった安楽死願望者。ところが集まった部屋にはもう一人、ベッドの上に横たわって動かない若者(とまん)がいた。参加者全員の多数決で安楽死に向かうことがルールだったが、ケンイチ(渕野右登)が話し合いを希望。彼らは謎の13人目にゼロバンと名付け、彼の謎に迫る。
ゼロバンの横には車椅子があり、足は裸足だった。ミツエ(古川琴音)がトイレで片方を見かけた、と言い、全員で館内を探索ことにする。もう一方はエレベータで見つかった。それはノブオ(北村匠海)が密かに置いたものだった。タカヒロ(萩原利久)に「君が殺したの」と問われたノブオは素直に「うん、俺がやったんだ」と認め、詳細は集いの場で話すと言う。全員が集いの場に戻るが、ノブオは帰ってこない。ノブオは誰かに階段で突き飛ばされ、頭を打って倒れてしまったのだった。アンリ(杉咲花)が、ノブオが30分以内に戻らなければ棄権と見なそうと提案。早く安楽死を実行したいメイコ(黒島結菜)はせめて準備だけでもしようと言い、練炭自殺の準備を始める。あとは出入り口を塞ぐだけというとき、ノブオが戻ってくる。ノブオを突き落としたのはメイコだった。おそらく早く安楽死を実行したかったからだろう。両親が警察官だというシンジロウ(新田真剣佑)が推理を働かせ、ノブオには協力者がおり、それはアンリだと見抜く。アンリはノブオの帰りを待っている様子があったからだ。何者かがゼロバンを車椅子で連れてきたのを屋上で目撃した二人は、1階に戻るが、そこにはゼロバンしかいなかった。安楽死の実行の妨げにならないよう、二人はゼロバンを参加者の一人として集いの場に運び込んだのだ。そのとき、ゼロバンからむせるような声が聞こえる。ゼロバンは死んでいたのではなく、植物状態だった。運び込んだのはユキ(竹内愛紗)。ゼロバンはユキの兄だった。ユキはゼロバンの自転車の後ろに乗っていて、ふざけてマフラーを引っ張ったことがきっかけで車に轢かれた。ユキは兄を苦しみから救うため、一緒に死のうと考えたのだ。ところが参加者は、それはユキのせいではないと主張。みんなは、互いを生き続けてほしいと考えていることに気づく。シンジロウが会の中止を提案。一人、また一人と挙手をしていき、11人が手を挙げたとき、決を採っていたサトシが12人全員が賛成したと宣言。アンリとサトシを除く全員が、晴れやかな顔で廃病院を後にする。部屋に残っていたアンリは、サトシが何度もこの会を開いていることを見抜く。彼はこの会を開くのが3回目だった。前の2回も、全員一致で中止になったのだと言う。サトシはまた会を開くと言い、アンリもまた参加すると告げるのだった。

動かないゼロバンがなぜ集いの場に横たわっていたのか、という謎解きは、作品の中でしっかりと解明される。ただ、それにまつわる細かい行動の理由については、よく分からないものもあった。なぜアンリはユキの帽子を外に捨てたのか。なぜノブオは靴をエレベータの中に捨てる必要があったのか。早く安楽死を実行したいからといって、ノブオを突き落とすことに効果があったのか。なぜユキはゼロバンの存在を黙っていたのか。
もともと、自殺志望者であるにもかかわらず、あれこれと安楽死を実行できない理由を話し出したり、親身に他人の身になって行動したり、という点で、展開の無理を感じざるを得ないわけではあるので、あまり細かいところを突っ込んでも仕方がないとは思う。そう考えれば、それなりにすっきりした終わり方だった。
ちなみにこれは劇場にも観に行った作品。

【5段階評価】3

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