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2020年3月19日 (木)

(2035) シンドラーのリスト

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー、レイフ・ファインズ、エンベス・デイビッツ
【制作】1993年、アメリカ

第二次世界大戦中、多くのユダヤ人をホロコーストから救った男の軌跡を追った、実話に基づく作品。第66回アカデミー賞作品賞受賞作品。

戦争の特需に乗って一儲けしようと考えたオスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は、賃金の安いユダヤ人を雇うことを思いつき、会計士のイザック・シュターン(ベン・キングズレー)を雇って工場を運営する。ドイツ軍がユダヤ人を虐殺していく中、シンドラーは賄賂を使いながら自分の工場の従業員を収容所から取り返す。はじめは金儲けのためにやっていたシンドラーだったが、理由もなくユダヤ人を殺害する残虐なアーモン・ゲート少尉(レイフ・ファインズ)のやり方を見ている中で、ある決断を下す。それは、儲けた金で収容所のユダヤ人を買い取り、自分の工場で働かせるというものだった。シンドラーは、イザックに1,000人以上のユダヤ人リストを作らせ、工場に迎え入れる。やがて戦争は終わり、ユダヤ人は解放される。今ではシンドラーのユダヤ人と子孫は6,000人にも及ぶのだった。

問答無用に撃たれたユダヤ人が脳天から血を吹き出したり、健康状態を見るため素っ裸で走らされたり、という生々しい描写は壮絶。白黒だからなのか、男性器もはっきり映っていたりするし、女性の裸体もスピルバーグ作品とは思えないほど多い。ドキュメンタリー風の描き方をすることで、作品に強烈な迫真性を与えることに成功している。
戦争が終わり、ナチス党員として逃亡生活を余儀なくされることとなるシンドラーが、ユダヤ人の従業員たちと別れるラスト近くのシーン。シンドラーはイザックから、シンドラーの善行を説明した従業員全員の署名付きの文書とともに、工員が急ごしらえで作った指輪をプレゼントされる。それを受け取ったシンドラーは、イザックの手を取り、もっと多く救えたのに、この車を売れば10人を、このバッジで2人を救えたのに、と嘆いて嗚咽する。このシーンを見るまでは、いい映画だけど評価は4かなと考えていたのだが、ここで評価は5になった。この作品は前にも観たことがあり、一人だけ赤い服を着た少女のシーンや、若者が一列に並ばされてライフルの貫通力を試すかのように何人も殺されるシーンは印象に残っていたのだが、ラスト近くでこんな印象的なシーンがあったことを不覚にも忘れていた。3時間を超える長い作品だが、退屈さを感じさせない秀作。ただやっぱり、これほどの名作でも、ドイツ軍人はほとんどのシーンで英語を話すのだった。違う国籍同士の会話だから、とか、理由はこじつけているのだろうけれども、これだけリアリティを追求しておきながら、どうしてもひっかかるのだった。

【5段階評価】5

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