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2020年2月29日 (土)

(2017) スノーピアサー

【監督】ポン・ジュノ
【出演】クリス・エバンス、ソン・ガンホ、エド・ハリス、コ・アソン、ジェイミー・ベル、ジョン・ハート
【制作】2013年、韓国

凍結した世界で永久機関として走る列車の中で起きる戦いを描いた作品。

2031年、地球温暖化を防ぐために散布した薬品のせいで、地球が極低温化し、生物は死滅。永久機関として世界を一巡りする列車の中で一握りの人が行き続けていた。最後部で底辺の暮らしをしているカーティス(クリス・エバンス)は、仲間とともに反乱を起こし、列車のセキュリティシステムの開発者、ナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)を助け出す。人々は前方の車両に乗り込むが、大勢の犠牲者が出る。カーティスの相棒として戦っていた若者、エドガー(ジェイミー・ベル)も殺されてしまい、カーティスを支えていた老リーダー、ギリアム(ジョン・ハート)は反逆の見せしめに殺される。ミンスとその娘、ヨナ(コ・アソン)とともにエンジン部分の車両にたどり着いたカーティスは、内部に入るドアを開けるようミンスにつかみかかるが、ミンスはそれを拒否する。カーティスはミンスに、後部車両で起こっていた混沌を話して聞かせる。無賃乗車の大勢が列車の中に入れられ、救われたにもかかわらず、水と食糧の不足した車内では、人々の共食いが始まったのだと言う。やがて若者のグループがナイフで母親を殺し、その赤ん坊を奪った。そのとき、一人の男が自分の腕を切り落とし、それを食えと言って赤ん坊を助ける。その男こそギリアムで、助けられた赤ん坊がエドガー。そしてなんと、そのときナイフを置いた若者が、カーティスだったのだ。ミンスはその話を聞いてもなお、ドアは開けないと告げる。彼は外の気温が徐々に上がってきていることに気づいており、列車の外に活路を見いだそうとしていた。彼が集めていた固形覚醒剤は爆薬としての効力もあり、それでドアを吹き飛ばすというのだ。そのとき、エンジンルームから銃を持った女性が現れ、ミンスを撃つと、爆薬を取り去り、カーティスを内部に招く。そこにいたのは、列車の設計者、ウィルフォード(エド・ハリス)だった。彼は自らステーキを焼き、カーティスに振る舞うと、カーティスに驚くべき話をする。ウィルフォードは列車内の生物の均衡を保つため、人口をコントロールしており、それを最後部にいたギリアムとともに行っていたのだ。ウィルフォードはリーダーとして列車を支配してきたが、それをカーティスに譲ると告げる。しかし、列車の駆動部では、壊れた部品の代わりに、さらわれた幼いティミーが働かされていた。カーティスは自分の腕を犠牲にしてティミーを救い出す。エンジンルームの手前では、ミンスとヨナが協力して列車のドアを爆破。その衝撃で大規模な雪崩が発生。列車は次々と飲み込まれる。ヨナとティミーが気がつくと、ミンスとカーティスの姿はなかった。二人は毛皮のコートを着て車外に出る。雪一面の世界だったが、遠くの山にシロクマが現れる。生命は途絶えていなかった。二人は外の世界に向かっていくのだった。

設定自体は荒唐無稽。かろうじて鉄道車両の半永久機関が太陽光なり核燃料なりで可能だったとしても、レールのメンテナンスの大切さ、なめんなよ、という感じ。それでも、きちんと伏線を張り、それを回収しながら進む丁寧な作風は、さすがポン・ジュノ監督。意外なドラマ性もあり、しかも考えさせられる結論。結局、大勢の人を死なせたのは誰だったのか。ギリアムが腕を犠牲にしたのも、人口調節の

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