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2020年2月18日 (火)

(2010) アパートの鍵貸します

【監督】ビリー・ワイルダー
【出演】ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、フレッド・マクマレイ、ジャック・クルーシェン
【制作】1960年、アメリカ

保険会社の男女の恋の行方を描いたコミカルかつシリアスな恋愛映画。第33回アカデミー賞作品賞受賞作品。

保険会社に勤めるC.C.バクスター(ジャック・レモン)は、アパート住まいだが、そのアパートを会社の複数の上司が女性との逢瀬に使われていた。バクスターはその間、会社や外で時間を潰していた。上司達からは会社での評価を高めておいた、と言われ、断り切れずにいたバクスターは、ある日、重役のシェルドレイク(フレッド・マクマレイ)に呼び出され、いよいよ昇進の報せが来たと喜ぶが、シェルドレイクもまた、彼のアパートを貸してくれと言ってくる。シェルドレイクは、妻子がありながら、バクスターが憧れているエレベーターガールのフラン・キューベリック(シャーリー・マクレーン)と、不倫の関係にあった。彼女の持っているコンパクトがバクスターの家に置き忘れられていたことから、バクスターはシェルドレイクの相手がフランであることを知る。フランは、シェルドレイクとの関係を断とうとするが彼に巧みに言いくるめられてそれもかなわず、ついにバクスターの部屋で睡眠薬自殺を図ってしまう。帰宅したバクスターはフランに気づき、隣に住む医者のドレイファス(ジャック・クルーシェン)を呼ぶ。彼女は一命を取り留める。バクスターは彼女とトランプのジンラミーをし、彼女の気を紛らわせる。バクスターは決してフランもシェルドレイクも責めず、むしろシェルドレイクにフランに会ってやってほしいと頼むが、シェルドレイクは無理だと一蹴。バクスターはついにシェルドレイクの隣の執務室に並ぶまで昇進するが、シェルドレイクのフランへの愛が本物ではないと悟ったバクスターは、シェルドレイクにアパートの鍵を貸すことを拒否し、会社を辞める。フランはシェルドレイクからバクスターが会社をやめたと聞かされ、彼の本当の愛を知り、シェルドレイクのもとを離れて彼のアパートに向かう。街を出ようと荷造りをしていたバクスターは、部屋にやってきたフランに愛を告げる。フランはトランプの束をバクスターに渡し、「黙って配って」と言い返す。バクスターはトランプを配り始め、二人は満面の笑みで互いに見つめ合うのだった。

タイトルからは、男を部屋に誘惑するお茶目な女性が主人公のラブコメディなのかと思いきや、ヒロインが不倫に苦しんで自殺未遂をするという、そこそこシリアスな物語。
最初、なぜバクスターが部屋貸しをしているのか、何か豪勢な作りであるとか都心に立地していて便利とか、何が理由なのかよく分からなかったのだが、どうやら浮気相手と二人で過ごせる場所がない時代だから需要があったということだろう。テニスラケットをパスタの湯切りに使うシーンも有名。

【5段階評価】3

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