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2019年11月18日 (月)

(1969) 帝都大戦

【監督】藍乃才(ラン・ナイチョイ)
【出演】加藤昌也、南果歩、嶋田久作、丹波哲郎、戸垣恵理子、野沢直子
【制作】1989年、日本

平将門の怨霊を巡る霊能力者の戦いを描いたSF伝奇絵巻。「帝都物語」の続編。

太平洋戦争の時代。看護師の辰宮雪子(南果歩)は、空襲で母親を亡くし、視力を失った少女、美緒(戸垣恵理子)の面倒を見る。霊能力者の観阿弥光凰(丹波哲郎)は、太平洋戦争を終わらせるため、敵国の指導者を呪い殺す計画を立てる。観阿弥の右腕である中村雄昴(加藤昌也)は、空襲の中で日本兵の服を着て鉄塔の上に立つ謎の男(嶋田久作)を発見。その男を見つけて「加藤! 」と叫んだ雪子に中村は興味を覚える。空襲で亡くなった人々の怨念によって蘇った加藤保憲は、観阿弥の計画を阻止しようとし、それに挑んだ中村は瀕死の重傷を負う。雪子は手術に立ち会い、中村を助ける。二人は愛し合うようになるが、中村は自分が加藤に挑むと雪子を説き伏せ、美緒とともに福島に疎開してほしいと頼む。雪子は福島行きの電車に乗り、中村は加藤に戦いを挑むが歯が立たない。雪子は中村の無事を祈り、気づくと中村と加藤の戦いの場にワープしていた。雪子の見守る中、中村は死力を尽くして加藤に霊魂を送り込む。霊魂は加藤の腹を突き破り、加藤はついに倒される。観阿弥の呪殺計画は実行されるが、観阿弥が狙ったのは米英の首脳ではなく、ヒトラー(ビョウーム・ルーライ)だった。ヒトラーは自殺し、観阿弥はこれで戦争が終わる、とつぶやく。雪子は美緒の待つ福島で彼女と再会するのだった。

前作に比べてホラー色が濃く、サブカル色が増している。雪子の悪夢の描写で、美緒が首筋に紫の斑点を出してベッドで苦しんでおり、布団をめくると、美緒の体が芋虫の腹のような異様な姿になっているシーンなんかは、トラウマ級の気持ち悪さ。野沢直子演じる雪子の友人の水木玲子は、何の脈絡もなく、いきなり米軍機の機関銃で体を撃たれて死んでしまうし、映像の強烈さで観客の歓心を買う辺りは、好みが分かれるところだろう。自分は嫌いではないが。とにもかくにもインパクトのある作品。

【5段階評価】3

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