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2019年11月

2019年11月26日 (火)

(1973) タイム・トゥ・ラン

【監督】スコット・マン
【出演】ジェフリー・ディーン・モーガン、ロバート・デ・ニーロ、ジーナ・カラーノ、デイブ・バウティスタ
【制作】2015年、アメリカ

違法カジノから大金を盗んだ元従業員のバスジャック逃走劇を描いたアクションサスペンス。犯人は愛する娘の手術代を払うことができるのか。

カジノに勤めるルーク・ボーン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、愛する娘の手術台として30万ドルが必要だった。ルークは長い付き合いのオーナー、ポープ(ロバート・デ・ニーロ)に頼み込むが、彼は事前事業者ではない、とにべもない。入って数ヶ月の警備員、コックス(デイブ・バウティスタ)から300万ドルの強奪を持ちかけられたルークは、それに乗ることにする。仲間は四人。若いミッキー(タイソン・サリバン)は運転係として外に待機し、ルークとコックス、ダンテ(スティーブン・サイラス・セファー)がカジノに潜入し、300万ドルをかき集めるが、警備係に気づかれ、ダンテは腹に銃撃を受けてしまう。騒ぎに気づいたミッキーは車で逃げてしまい、3人は走って逃げ、たまたま走っていたバスに乗り込み、バスジャックする。中には幼い子供や妊婦(ケイト・ボスワース)がいた。騒ぎに気づいた巡回中の女性警官、バホス(ジーナ・カラーノ)がパトカーで追走。警察はバスの高速道路進入経路を塞ごうとするが、ルークはバホスと電話連絡を取り、人質を守るから封鎖を解除するよう頼み込む。何かを感じたバホスは逃走経路を確保する。ルークは乗客をかばいながら、興奮するコックスをなだめる。バスは高速を走り続けるが、前後をパトカーに囲まれ、燃料も切れてくる。コックスはテキサスまで逃げようとし、ルークは再びバホスを運転手に指名し、給油車を持ち込ませると、少年と妊婦の二人を解放する。捜査の陣頭指揮を執るマルコーニ(マーク=ポール・ゴスラー)は、瀕死のダンテに医療器具を渡すため、走るバスに乗り込む。しかし彼はポープの息のかかった男で、彼の持ってきた鎮静剤は偽物。ダンテは死んでしまう。マルコーニは、ルークにポープと繋がった電話を手渡す。ポープはルークに金を返すよう取り引きを持ちかけるが、ルークは拒否。マルコーニはバスから投げ飛ばされる。
マルコーニは金の奪還するため、強攻策の実行に入る。SWATに入り込まれ、タイヤをパンクさせられたバスはついに停止。コックスは運転手に銃を突きつけて警察に下がるようわめくが、マルコーニはかまわず突入を指示。しかしついに銃声が鳴る。運転手が撃たれたと思ったマルコーニは慌てて警官隊を下げさせるが、撃たれたのはコックスだった。ルークがやったのだ。乗客と運転手は、ルークは悪者ではないと確信する。運転手はルークに提案を持ちかける。それは、ルークが運転手だけを人質にしてバスを走らせると見せかけ、ルークを人質に紛れてバスから降ろすというものだった。バスはポープの手下達によって停止させられるが、中にいるのは運転手だけ。ルークはコックスの知り合いの飛行機乗りの元に向かう。しかし、そこにはポープの右腕のデリック(モリス・チェスナット)が待ち構えており、ルークは捕らえられてしまう。デリックはバスの中にルークをくくりつけ、彼に灯油をかける。そこにポープが現れる。ポープはルークから金を奪おうとするが、ルークは手品のように手を打っていた。実はバスに乗っていた妊婦はルークの妹で、お腹は偽物だった。ルークは奪った金を妹に託し、病院に向かわせていたのだった。そのことを知らされたデリックはポープの前で激怒し、お前を殺した後、娘を襲ってやるとすごむ。娘には手を出すなと頼むルークを観ていたポープは、銃口をルークからデリックに向け直し、デリックを容赦なく撃ち殺す。実はポープはガンで余命幾ばくもなく、娘にカジノの権利を譲ろうとしたが拒否されていた。愛する家族を失わせる行為に、ポープは我慢ならなかったのだった。愛する娘のために命を惜しまないルークを見て、ポープは彼を許すと、自分ひとりとなったバスの中でたばこに火を付けるのだった。

「スピード」にも似た高速疾走するバスジャック劇。なんでバホスは初対面のルークを信用して封鎖を強引に解いたのかとか、ミッキーが逃げなかったらどうしたのとか、30万ドル突然用意できて怪しまれないの、とか、多少ご都合主義的な展開はあるように思えたが、痛快な逆転劇は見事だった。

【5段階評価】4

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2019年11月25日 (月)

(1972) モンスター上司2

【監督】ショーン・アンダース
【出演】ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、クリス・パイン
【制作】2014年、アメリカ

共同で起業した3人が、借金返済のために企てた誘拐計画の顛末を描いたコメディ。「モンスター上司」の続編。

かつて上司に苦労したニック(ジェイソン・ベイトマン)、デール(チャーリー・デイ)、カート(ジェイソン・サダイキス)の3人は、シャワーヘッドのアイディア商品を開発。一流企業のボルダー物流の社長、バート・ハンソン(クリストフ・バルツ)から10万の発注をもらい、大喜びで倉庫を借り、従業員を採用して50万ドルの借金をしてシャワーヘッドを生産。ところがバートは、会いに来た3人に対して、堂々と発注中止を宣言。彼らが倒産したらただ同然の価格で競売で競り落とすつもりだ、と堂々と告げる。3人はバートの息子、レックス(クリス・パイン)を誘拐して身代金として50万ドルを要求しようとしてレックスの家に忍び込むが、押し入れに隠れているときに笑気ガスが漏れてしまい、自分たちが寝てしまう。ところがレックスは、3人の誘拐計画に乗り、狂言誘拐で父親から500万ドルを巻き上げよう、と彼らに持ちかける。計画は実行に移されるが、金の受け渡しの際、レックスは背後からバートを撃ち殺す。息子より金を大事にする父親に愛想を尽かし、遺産目的で父親を殺してしまったのだ。レックスは罪を3人になすりつけ、誘拐された場所に来るまで戻ろうとするが、3人のアドバイザーの詐欺師、MFジョーンズ(ジェイミー・フォックス)が車で彼らを先回りさせる。レックスもなんとかすべりこみ、誘拐された被害者を装うが、父親の殺害現場で血の付いたズボンをカートと取り替えたため、ポケットに入ったままのカートの携帯が鳴る。その携帯はバートが犯人と話したときに使った携帯だったため、レックスは万事休す。警察に、なぜ携帯で助けを求めなかったのか、と言い寄られ、刑事を人質にとって逃げようとするが、怒ったデールが彼に飛びかかる。レックスはデールの胸を銃で撃つが、警察に取り押さえられる。デールは重傷を負うが回復。3人は社長ではなく、従業員としてシャワーヘッド会社で働くことになるのだった。

前作のモンスター上司だったハーケン(ケビン・スペイシー)やジュリア(ジェニファー・アニストン)、マザーファッカー・ジョーンズなどが登場するため、前作を観た方が楽しめる。もはやモンスター上司というテーマ設定はなくなり、前作のキャラクター設定のみを引き継いだ作品になっている。生真面目なニック、頭の弱いデール、お調子者のカートの3人の掛け合いが見どころだが、日本人にとって面白いかは微妙なところだろう。実際、前作は日本で公開されたが、本作は未公開だった。

【5段階評価】3

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2019年11月21日 (木)

(1971) モンスター上司

【監督】セス・ゴードン
【出演】ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、ケビン・スペイシー
【制作】2011年、アメリカ

ひどい上司に悩む3人が、上司排除計画を実行しようとするコメディ。

会社勤めのニック・ヘンドリックス(ジェイソン・ベイトマン)、歯科助手のデール・アーバス(チャーリー・デイ)、中小企業に勤めるカート・バックマン(ジェイソン・サダイキス)は友人同士。ニックは、上司のハーケン(ケビン・スペイシー)に不当にこき使われていることに悩んでいおり、ニックは歯科医のジュリア(ジェニファー・アニストン)からのセクハラに、カートは麻薬中毒のぼんぼん社長ペリット(コリン・ファレル)に悩まされていた。3人は、酒場で出会った怪しい黒人、マザーファッカー・ジョーンズ(ジェイミー・フォックス)を殺し屋と勘違いして5,000ドルを支払うが、彼は殺人のコンサルティングだけを請け負う。3人はペリットの家に忍び込み、ペリットの携帯を盗む。ところが、その携帯を忍び込んだハーケンの家に落としてしまう。それを見つけたハーケンは、ペリットが妻の浮気相手だと思い込み、ペリットの家を訪ねると問答無用に撃ち殺してしまう。3人は、ハーケンの自白を録音しようとハーケンの家に向かうが、ハーケンは逆にすごみ、彼らを車で追いかけて追突させると、自らの脚を銃で撃って、罪を3人になすりつけようとする。彼らは集まった警察に録音を聞かせようとするが、関係ない会話ばかりが録音されていて役に立たない。ところが、今まで役に立たなかったカーナビが、会話を録音しており、ハーケンは御用となる。デールは仲間と協力してジュリアのセクハラ現場の証拠を掴み、デールはジュリアに罵声を浴びせ、自由を勝ち取るのだった。

いわゆるパワハラに悩むサラリーマンみたいな話かと思ったが、かなり荒唐無稽なコメディだった。上司の悪辣ぶりは常識を越えていて、現代社会で成立するものではない。純粋なコメディとして、肩肘張らずに観るのが正解。

【5段階評価】3

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2019年11月20日 (水)

(1970) グラン・トリノ

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーリー
【制作】2008年、アメリカ

偏屈者の老いた男が人生の最後に見せた男気とは。クリント・イーストウッドが監督と主演を務めた名作。

愛する妻を亡くした老人、ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、頑固な性格から二人の息子やその家族から疎まれていた。彼は自動車工としてアメリカ産自動車に愛着を持っており、愛車はフォードのグラン・トリノ。息子のトヨタ車を毛嫌いしていた。しかし彼の隣人はアジア系。ウォルトは堂々と人種差別的な発言をして隣人家族を毛嫌いする。隣家の大人しい少年、タオ(ビー・バン)は、従弟の不良、スパイダー(ドゥア・モーア)にウォルトのグラン・トリノを盗むように言われ、ガレージに忍び込むが、気づいたウォルトに銃で脅され、逃げ去る。スパイダーは仲間とともに、タオに再度盗みに入るようけしかけ、乱暴するが、騒ぎに気づいたウォルトが銃で彼らを追い払う。タオの姉のスー(アーニー・ハー)は感謝し、それがきっかけでウォルトはスーと仲よくなる。スーはタオが盗みを働こうとしたお詫びに、とタオをウォルトの手伝い係としてウォルトの家に送り込む。迷惑がるウォルトだったが、次第にスーと心が通い合うようになる。ウォルトはタオの仕事を世話し、男としての生き様を伝えていく。タオは定職に就くようになるが、それをスパイダーらが妨害。起こったウォルトはスパイダーらの元に出向き、仲間のひとりを殴り倒してタオに近づくな、とすごむ。しかし、彼らは夜、マシンガンでタオの家を銃撃し、スーに暴行する。
怒りに燃えるタオは復讐しようとするが、ウォルトは頭を冷やして4時に戻ってこい、と告げる。4時になり、やってきたタオを、ウォルトは地下室に連れて行き、朝鮮戦争でもらった勲章をウォルトに託す。人を殺すのはどんな気分なのか、と尋ねるタオを地下室に残し、ウォルトは地下室の扉に鍵をかけ、タオを閉じ込める。ウォルトは単身でスパイダーの根城に向かう。外でじっと立ち続けるウォルトに気づいたスパイダーたちは、ウォルトに銃を向ける。ウォルトは平気な顔で彼らにあらん限りの悪態をつく。近所の人達が不安そうに見守る中、ウォルトはたばこを取り出し、火を貸せ、とスパイダーに告げる。当然の無視を受けて、ウォルトは自分の火を取り出す、と言ってゆっくりと胸ポケットに手をやる。その手を一気に引き出した瞬間、怒りと恐怖に支配されたスパイダーたちは思わずウォルトに一斉射撃を浴びせてしまう。ウォルトは銃弾を浴びて仰向けに倒れる。手の中にあったのはライターだった。スーに扉の鍵を開けてもらい、現場に駆けつけたタオだったが、ウォルトは死体袋の中だった。ウォルトの葬儀が営まれ、弁護士が遺言状を読み上げる。彼のグラン・トリノは、タオに譲られた。タオは、ウォルトの愛犬、デイジーを助手席に乗せてグラン・トリノを走らせるのだった。

朝鮮戦争で若い敵の兵士を何人も殺したトラウマと、治る見込みのなくなった病気を抱え、苦しみ続けていたウォルトが自ら選んだ末期。それは、若いタオの将来の希望を自分が導くことだった。若いヤノビッチ神父(クリストファー・カーリー)が忍耐強くウォルトの心を開いていくという展開もからみ、無駄のない感動的な作品。神父の世間知らずのおぼっちゃんのようでありながら、神父として品格のある顔立ちは印象的。モン族のスーの愛らしいがかわいすぎないキャラもよかった。やはりクリント・イーストウッド監督作品は外れが少ないと改めて感じられた秀作だった。

【5段階評価】4

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2019年11月18日 (月)

(1969) 帝都大戦

【監督】藍乃才(ラン・ナイチョイ)
【出演】加藤昌也、南果歩、嶋田久作、丹波哲郎、戸垣恵理子、野沢直子
【制作】1989年、日本

平将門の怨霊を巡る霊能力者の戦いを描いたSF伝奇絵巻。「帝都物語」の続編。

太平洋戦争の時代。看護師の辰宮雪子(南果歩)は、空襲で母親を亡くし、視力を失った少女、美緒(戸垣恵理子)の面倒を見る。霊能力者の観阿弥光凰(丹波哲郎)は、太平洋戦争を終わらせるため、敵国の指導者を呪い殺す計画を立てる。観阿弥の右腕である中村雄昴(加藤昌也)は、空襲の中で日本兵の服を着て鉄塔の上に立つ謎の男(嶋田久作)を発見。その男を見つけて「加藤! 」と叫んだ雪子に中村は興味を覚える。空襲で亡くなった人々の怨念によって蘇った加藤保憲は、観阿弥の計画を阻止しようとし、それに挑んだ中村は瀕死の重傷を負う。雪子は手術に立ち会い、中村を助ける。二人は愛し合うようになるが、中村は自分が加藤に挑むと雪子を説き伏せ、美緒とともに福島に疎開してほしいと頼む。雪子は福島行きの電車に乗り、中村は加藤に戦いを挑むが歯が立たない。雪子は中村の無事を祈り、気づくと中村と加藤の戦いの場にワープしていた。雪子の見守る中、中村は死力を尽くして加藤に霊魂を送り込む。霊魂は加藤の腹を突き破り、加藤はついに倒される。観阿弥の呪殺計画は実行されるが、観阿弥が狙ったのは米英の首脳ではなく、ヒトラー(ビョウーム・ルーライ)だった。ヒトラーは自殺し、観阿弥はこれで戦争が終わる、とつぶやく。雪子は美緒の待つ福島で彼女と再会するのだった。

前作に比べてホラー色が濃く、サブカル色が増している。雪子の悪夢の描写で、美緒が首筋に紫の斑点を出してベッドで苦しんでおり、布団をめくると、美緒の体が芋虫の腹のような異様な姿になっているシーンなんかは、トラウマ級の気持ち悪さ。野沢直子演じる雪子の友人の水木玲子は、何の脈絡もなく、いきなり米軍機の機関銃で体を撃たれて死んでしまうし、映像の強烈さで観客の歓心を買う辺りは、好みが分かれるところだろう。自分は嫌いではないが。とにもかくにもインパクトのある作品。

【5段階評価】3

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2019年11月15日 (金)

(1968) 帝都物語

【監督】実相寺昭雄
【出演】嶋田久作、原田美枝子、石田純一、勝新太郎、姿晴香、坂東玉三郎
【制作】1988年、日本

荒俣宏の小説を映画化したSF伝奇絵巻。

大東京を霊力に満ちた墓場に見立て、加藤保憲(嶋田久作)は、平将門の末裔の辰宮由佳理(姿晴香)を捕らえ、東京の壊滅を狙って平将門の霊魂を蘇らせようとするが失敗。やがて由佳理は子を産む。加藤の野望を阻止するため、由佳理の兄、辰宮洋一郎(石田純一)と妻で巫女の恵子(原田美枝子)は奮戦し、加藤を倒す。しかし、占い師の泉鏡花(坂東玉三郎)は加藤の後ろ姿を見るのだった。

多くの俳優が投入された本格的な作品でありつつ、「魔界転生」や「伊賀忍法帖」のようなB級テイストも秘めている。渋沢栄一(勝新太郎)や寺田寅彦(寺泉憲)、森鴎外(中村嘉津雄)のような実在の人物も登場しながら、パラレルワールドのような架空の話が展開するので、歴史に詳しい人は楽しいだろう。見どころはやはり、嶋田久作の人間離れした長い顔だろう。

【5段階評価】3

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2019年11月14日 (木)

(1967) シュレック

【監督】アンドリュー・アダムソン、ビッキー・ジェンソン
【出演】マイク・マイヤーズ(声)、エディ・マーフィ(声)、キャメロン・ディアス(声)
【制作】2001年、アメリカ

緑の怪物がお姫様を助ける冒険に出る3DCGコメディ映画。

人里離れて一人暮らすオーガのシュレック(マイク・マイヤーズ/浜田雅功)は、お調子者のロバのドンキー(エディ・マーフィ/山寺宏一)と知り合う。彼が住処に帰ると、そこはおとぎ話の住人であふれかえっていた。ファークアード卿(ジョン・リスゴー/伊武雅刀)が邪魔な住人を送り込んだのだった。シュレックがファークアード卿のもとに向かうと、卿はシュレックに、ドラゴンに捕らわれているフィオナ姫(キャメロン・ディアス/藤原紀香)を救出すれば彼の住処を解放すると約束する。シュレックはドンキーとドラゴンの住処に向かうが、ドラゴンはメスでドンキーを気に入ったため、姫の救出は成功。姫とシュレックは仲よくなるが、姫はファークアード卿と結婚することに。ドンキーはシュレックをたきつけ、シュレックは「卒業」さながらに結婚式に乱入。姫の姿が醜いオーガの姿に変わったため、ファークアード卿は姫を牢屋に閉じ込めようとするが、卿はドラゴンに食べられてしまい、姫はシュレックと結ばれる。二人はおとぎ話の住人達とパーティに興じ、幸せに暮らすのだった。

とっくに本ブログで扱っていると思っていたら、意外とまだだったので、改めて鑑賞。日本語吹き替えは、浜田雅功がいかにも浜田雅功のままなので、面白いとも言えるし、映画に没入しづらいとも言える。「怪盗グルーの月泥棒」のグルー役の笑福亭鶴瓶にも通じる。気になる人はオリジナル音声で観た方がいいかもしれない。
初めて観たときは感じなかったが、今観ると、CGの人々の動きはけっこうぎこちない。CG技術の進化にも気づかされる一作。

【5段階評価】3

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2019年11月 7日 (木)

(1966) 赤んぼ少女

【監督】山口雄大
【出演】水沢奈子、浅野温子、野口五郎、斎藤工、生田悦子、堀部圭亮、板尾創路
【制作】2008年、日本

楳図かずおの漫画が原作のホラー作品。奇形の赤ん坊の姿のまま育った少女の恐怖を描いている。

昭和35年の大雨の夜、はかなげな少女、葉子(水沢奈子)が、施設の男性、吉村誠也(堀部圭亮)に連れられ、恐ろしげな洋館に連れられていく。吉村は主人の南条敬三(野口五郎)への取り次ぎを出迎えた使用人の女性(生田悦子)に頼むが、彼女はそっけない。一人待つことになった葉子は、赤ん坊の泣き声を聞き、声のする部屋に恐る恐る入ると、突然ドアが閉まり、何者かに襲われそうになる。慌てて逃げた葉子は気を失い、気がつくと朝になっていた。葉子は敬三の娘で、敬三が戦争で生き別れになり、苦労して探し当てたのだった。ところが母親の夕子(浅野温子)は気でも触れたかのように熊のぬいぐるみを抱き、自分の子供のようにあやすばかりで、葉子に関心を示さない。屋敷の中には、なにやら怪しげな気配があり、葉子は家の中に赤ちゃんがいるとおびえる。それは奇形の少女で、敬三が病院に送って死んだことにしていた長女だったが、いつの間にか家に戻ってきており、夕子が育てていたのだった。その少女の名はタマミ。敬三はタマミを鞄に押し込んで崖から捨てるが、タマミは屋敷に戻ると強靱な握力で敬三の首をへし折って殺害。それを咎めた使用人も殺してしまう。タマミの魔の手は葉子にも及び、葉子は首に蔓を巻き付けられ、井戸からつるされてしまうが、そこに行方の分からなくなっていた吉村の弟、高也(斎藤工)が現れ、葉子を助ける。高也は兄を探しに屋敷に入るが、中にあった棺桶から兄の死体が見つかる。タマミの仕業だった。タマミは葉子に襲いかかり、屋根から落下した葉子を地下室に連れて行く。タマミはギロチン台に葉子の腕を固定し、彼女をいたぶる。そこに高也が助けに入るが、ギロチン台の刃で高也は片腕を失ってしまう。葉子は地下で繋がった井戸の奥に行き、追ってきたタマミに声をかけ、ひるんだタマミは持っていた劇薬を自分の顔にかけてしまう。高也は何とか井戸の底から葉子を引き上げる。葉子はタマミを抱いていた。二人はようやく理解しあえたのだった。そこに夕子が現れ、タマミを連れて行く。タマミはか細い声で、夕子に「ごめんなさい」と告げる。夕子はタマミを抱いたまま燃えさかる屋敷に戻るのだった。

タイトルからしてB級ホラーだが、コミカルな要素は少なく、割と真剣に恐いジャパニーズホラー作品だった。想像だが、制作側は本作をもっと恐ろしい作品にすることもできたと思う。だがそうすると、奇形の少女を扱っていることもあり、観客の「観てはいけないものを観ている」という罪の意識をあおり、不快感が強まりすぎてしまっただろう。本作のタマミは作り物めいていて、奇形の少女としての現実味がない。それが救いとなり、観客は最後まで娯楽作品として本作を観ることができるようになっている。この辺りのバランス感覚はいいところをついているように思う。俳優も、浅野温子や野口五郎、ブレイク前の斎藤工など、面白い人達が出ている。

【5段階評価】3

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2019年11月 5日 (火)

(1965) ゴーストライダー2

【監督】マーク・ネベルダイン、ブライアン・テイラー
【出演】ニコラス・ケイジ、ビオランテ・プラシド、キーラン・ハインズ、イドリス・エルバ、ジョニー・ホイットワース、ファーガス・リオーダン
【制作】2012年、アメリカ

アメコミヒーロー、ゴーストライダーの映画化作品。「ゴーストライダー」の続編。

黒人神父のモロー(イドリス・エルバ)は、悪の組織に狙われている少年、ダニー(ファーガス・リオーダン)と母親のナディア(ビオランテ・プラシド)を救おうとするが失敗。モローはゴーストライダーであるジョニー・ブレイズ(ニコラス・ケイジ)を訪ね、少年の保護を依頼する。拒否するジョニーに、モローはゴーストライダーの呪いを解く方法を伝授すると伝える。ダニーは、ゴーストライダーの能力で敵を圧倒。ナディアはダニーを取り戻すことに成功する。ダニーの父親、ロアーク(キーラン・ハインズ)は、悪の力を呼び覚ますためダニーを取り戻そうとしており、悪人のレイ・キャリガン(ジョニー・ホイットワース)を、手にした者を腐敗させる能力を持つブラックアウトに変身させる。モローはダニーを守るため、秘境の地の教会に連れて行く。ジョニーはそこで、ゴーストライダーの呪いを解くことに成功する。喜ぶジョニーだったが、教会の神父(クリストファー・ランバート)らは悪の力を持つダニーを処刑しようとする。そこにブラックアウトが現れ、神父達を全員腐敗させ、ダニーを連れ去り、ロアークの元に連れて行く。ロアークは、ダニーから力を呼び起こす儀式を行う。モローとジョニーはそこに乗り込み、ダニーを連れ戻そうとするが、モローはブラックアウトによって殺されてしまう。無力のジョニーに、ダニーがゴーストライダーの力を再び与える。ゴーストライダーは激しいカーチェイスの末、ブラックアウトとロアークを倒す。ジョニー青い光を纏い、新たなゴーストライダーとなるのだった。

特撮シーンは楽しく、ニコラス・ケイジの怪演が光る。1作目よりはるかに面白かった。本作を放映したテレビ東京の「サタ★シネ」は、二カ国語放送だが字幕がないので、観ないことも多いのだが、本作は思い切って字幕なし英語版で観てみた。細かいストーリーは聞き取りきれなかったものの、あまり問題はなかった。

【5段階評価】4

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2019年11月 4日 (月)

(1964) 溺れるナイフ

【監督】山戸結希
【出演】小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅、上白石萌音、志磨遼平
【制作】2016年、日本

芸能活動と普通の生活との間で揺れる少女の恋愛を描いた作品。ジョージ朝倉の少女漫画が原作。

東京でモデルをしている中学生の望月夏芽(小松菜奈)は、親の都合で田舎に引っ越し。夏芽はそこで、地元の有力者の息子、コウ(菅田将暉)と出会う。粗暴な性格のコウに夏芽は惹かれ、二人は付き合うようになる。ところが夏芽がファンの一人にレイプされかかり、コウがそれを助けられなかったことで、二人は疎遠になる。高校に上がった夏芽は、友人だった大友(重岡大毅)と付き合うようになるが、夏芽は芸能界を再び目指すようになり、大友と別れる。夏の火祭りの日、夏芽はまたもレイプ魔に襲われる。コウが助けに入り、切羽詰まったレイプ魔は自らの喉をかききって自殺。コウは夏芽の芸能人生に傷が付かないよう、レイプ魔の遺体を海に捨てる。コウを思い続けていた同級生の松永カナ(上白石萌音)は、夏芽にコウにもう会わないでほしいと告げる。東京に戻って芸能活動を再開した夏芽は映画の新人賞を受賞。でも夏芽の思いは今もコウにつながっているのだった。

10代の淡くて不器用な恋愛模様が描かれている。大友が夏芽から別れを告げられ、それを何とか受け入れようとして「おら東京さ行ぐだ」のカラオケを泣きそうになりながら歌うシーンは、なかなかよかった。

【5段階評価】3

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2019年11月 3日 (日)

(1963) チョコレート・ファイター

【監督】プラッチャヤー・ピンゲーオ
【出演】ジージャー・ヤーニン、アマラー・シリポン、タポン・ポップワンディー、ポンパット・ワチラバンジョン、阿部寛
【制作】2008年、タイ

母親を愛する少女がマフィアと戦う様子を描いたアクション作品。

日本のヤクザ、マサシ(阿部寛)と、タイ・マフィアのボス、ナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)の女、ジン(アマラー・シリポン)が愛し合い、女の子が産まれる。ナンバー8に狙われたマサシは日本に帰り、ジンは子供にゼンと名付けて育てる。ゼン(ジージャー・ヤーニン)は知能に障害があったが格闘の才能に長けており、近くの道場やテレビのカンフー映画などから体技を学び取る。ジンが大病を患い、治療費が必要となったため、ゼンの幼なじみのムン(タポン・ポップワンディー)は、ゼンとともにジンが貸していたお金の回収を始める。荒くれ男達は支払いを拒否するが、ゼンは襲いかかる男達をなぎ倒し、借金を回収していく。ナンバー8はゼンとジンを呼び出し、ジンを拉致しようとする。ゼンは男達を倒していくが、疲れて倒れ込んでしまう。そこに日本刀を持ったマサシが現れ、ジンを救い出そうとする。ジンはマサシをかばおうとしてナンバー8の刃を腹に受けて瀕死になってしまう。怒りが頂点に達したゼンは、雑居ビルの壁を逃げ回るナンバー8を追い詰め、道路にたたき落とす。ジンは命を落とすが、ゼンはマサシとともに暮らすのだった。

全盛期のジャッキー・チェンの映画を彷彿とさせるほどの見事な格闘シーン。全体を通して陰鬱な雰囲気で、コミカルな要素はないが、それが母親のために我を忘れて戦う少女という設定を引き立て、格闘シーンの迫力を高めている。エンドロールでは、撮影のNGシーンや蹴りが本当に当たって怪我をするシーンなどもあり、ここもジャッキー・チェンの映画と同じ。オープニングロゴからエンドロールまできちんとオリジナル音声で放送するBS日テレの「日曜ロードSHOW!」は素晴らしい。

【5段階評価】5

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