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2019年10月28日 (月)

(1960) ジョバンニの島

【監督】西久保瑞穂
【出演】横山幸汰(声)、谷合純矢(声)、市村正親(声)、仲間由紀恵(声)、ユースケ・サンタマリア(声)
【制作】2014年、日本

太平洋戦争後の色丹島に住む少年の激動の人生を描いた作品。

色丹島で暮らす小学生、順平(横山幸汰)とその弟の寛太(谷合純矢)は、島で元気に暮らしていた。太平洋戦争が終わり、島にソ連軍がやってくる。彼らは順平らの家や小学校を接収し、軍人の家族が移民してくる。順平はソ連軍の将校の娘、ターニャ(ポリーナ・イリュシェンコ)と仲よくなる。順平の父、辰夫(市村正親)は島民のために食糧を確保しようとし、ソ連軍に捕まり、収容所に送られてしまう。順平と寛太は、小学校の佐和子先生(仲間由紀恵)、おじの英夫(ユースケ・サンタマリア)とともにソ連に連れて行かれる。二人は父親に会いに行くため、電車に飛び乗り、追いかけてきた英夫と佐和子先生の協力のもと、父親に会う。辰夫ははじめは順平を叱り、すぐに帰れと命じるが、哀しい顔をして帰ろうとする順平の名を叫び、再会を心から喜ぶ。順平らはソ連軍に見つかってしまうが、日本行きの船に送ってもらう。その車の中、体調の悪化した寛太は息を引き取る。順平は寛太をおぶり、日本行きの船に乗り込む。時は過ぎ、老人となった順平(仲代達矢)は、佐和子先生(八千草薫)とともに島に向かい、56年ぶりの卒業式を挙げる。そこにはターニャとうり二つのターニャの孫娘が来ており、順平はロシア民謡に合わせて少女と踊り、多くの人達の思い出に浸るのだった。

順平、寛太の名は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の登場人物、ジョバンニとカムパネルラから取られた名前。銀河鉄道の夜をモチーフに話が進む。映像は幻想的なシーンも多いが基本的には写実的。戦後の動乱に巻き込まれる非力な一般人たちが、時にたくましく、時に理不尽さに耐えながら生きていく様子が伝わってきた。雪の降る夜、辰夫と順平、寛太の再会のシーンが感動的だった。

【5段階評価】3

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