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2019年10月22日 (火)

(1956) 溺殺魔 セバスチャン・ドナー

【監督】チャド・アーチボルド
【出演】ミッチェル・マイレット、キャロライン・パーマー、ライアン・バレット、ジョアン・ノードストーム
【制作】2014年、カナダ

水を媒介にして現れる殺人鬼の恐怖を描いたホラー作品。

イザベルという女性が、女性を溺死させる連続殺人鬼に狙われ、バスタブの中で彼に気があるふりをして返り討ちにしようとするが、殺人鬼はバスタブに沈んで消えてしまう。時が経ち、マディソン(ミッチェル・マイレット)という若い女性が、友達のハナ(キャロライン・パーマー)の婚約を喜んでいると、ふとした弾みで池に落ち、そこで何者かに襲われる悪夢を見る。それ以来、マディソンは水を怖がるようになり、ハナの結婚式にも出席できなくなってしまう。ハナはマディソンの恐怖を拭おうと、友人達とにせの悪魔払いを企てるが、意に反して不意にろうそくの火が消えたり、バスタブに横たわったマディソンが何者かに頭をつかまれ溺れそうになったり、何かが実在するような現象が起きる。マディソンはネットで情報を集め、セバスチャン・ドナー(ライアン・バレット)という殺人鬼の存在を知る。ハナはマディソンの情報収集に協力する。
儀式に参加したローレン(シドニー・コンドルース)は、何気なく飲んだ水が喉につまり、テーブルの上に吐き出す。そこから殺人鬼の手が伸び、ローレンを引きずり込む。ローレンは殺人鬼の家の浴槽に転移し、そこで溺死させられる。キャスリン(クレア・バステーブル)は魔物の存在に気づき、友人のコビー(ジェンマ・バード・マセソン)に警告に行くが、キャスリンもまた、コビーの目の前で水のたまった洗面台の中に引きずり込まれ、溺死させられる。マディソンは、ハナ、コビーとともに、セバスチャンを殺したというイザベル(ジョアン・ノードストーム)に会いに行く。イザベルはセバスチャンにレイプされており、産まれたのがマディソンだった。セバスチャンはマディソンを我が物にしようとしているのだという。3人は半狂乱になったイザベルの部屋を出てエレベーターに乗るが、突然、エレベーターの天井から水が流れ出し、床からセバスチャンが現れてコビーが引きずり込まれてしまう。残されたマディソンとハナは、セバスチャンの家に向かう。セバスチャンが火に弱いという情報を得たマディソンは、発煙筒を片手に地下室に向かうが、ハナは途中でセバスチャンに襲われ、水槽の中で溺死する。助けることができなかったマディソンの前にセバスチャンが現れる。マディソンは隙を突いて発煙筒をセバスチャンに突きつけ、部屋からの脱出に成功する。
マディソンは水を飲んでも大丈夫であることを確認すると、イザベルのもとに向かう。雨に濡れ、水をしたたらせたままのマディソンを見て、イザベルは恐怖する。マディソンは、セバスチャンは倒した、とイザベルに説明するが、マディソンの背後には、セバスチャンが立っているのだった。

恐怖映画ではあるが、血が流れるような残酷なシーンはなく、比較的上品な作り。殺人鬼も、無差別殺人というよりは、自分を殺したイザベルとその娘を付け狙うという目的がはっきりしているので、自分の背筋が寒くなるような後味は残らない。水のあるところに現れるというと、「ジョジョの奇妙な冒険」のアクア・ネックレスを思い出すが、そこまでの奇想天外さはなかった。

【5段階評価】3

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