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2019年8月15日 (木)

(1930) 関ヶ原

【監督】原田眞人
【出演】岡田准一、役所広司、有村架純、平岳大、東出昌大、滝藤賢一、キムラ緑子、西岡德馬
【制作】2017年、日本

石田三成と徳川家康が戦った関ヶ原の合戦を描いた時代劇作品。司馬遼太郎の小説が原作。

豊臣秀吉(滝藤賢一)の重臣だった石田三成(岡田准一)は、秀吉没後の情勢を憂い、狡猾な徳川家康(役所広司)を敵視。島左近(平岳大)を武臣に従え、家康を討つ機会をうかがう。一方の家康もまた、三成を逆臣として征伐する手はずを調える。三成は、処刑の場で反乱を起こそうとした若い娘、初芽(有村架純)を家臣とし、情報収集などの任に就かせるうち、初芽を愛妾として目をかけるようになっていく。
三成は、小早川秀秋(東出昌大)や大谷刑部(大場泰正)らを味方に付け、関ヶ原の戦いでは味方の島津の軍勢が動かないなどの誤算に苦しみ、状況は悪化。戦場を離脱せざるを得なくなる。彼は徳川に捕らえられ、処刑されることになる。処刑に向かう道中には初芽がいた。三成は初芽の無事を知り、微笑みながら刑に臨むのだった。

原田眞人監督らしい、早口のセリフ回しが多いのだが、方言も混じったりして何を言っているのかよく分からない場面も多く、冒頭で「この作品は演出上セリフが聞き取りにくい部分があります 気になる場合はリモコンで字幕を表示してください」と出たのは、おそらくテレビ局として苦情を恐れたのだろう。親切と言えば親切な対応だ。作品としては、史実を知った上で見ないと何が起きているのか分かりづらいとは思った。岡田准一の演技も立派ではあるのだが、(1) V6のアイドルというイメージがあったこと、(2) 周りの大柄な俳優と比べて背が低いこと、(3) 初芽を演じたのがかわいい系の有村架純だったこと、などのせいか、歴史的大作という重厚感を出し切れていないと感じた。そう考えると、やはり「」なんかはすごい作品なんだと思う。

【5段階評価】3

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