« (1906) 風立ちぬ | トップページ | (1908) しゃべれども しゃべれども »

2019年6月25日 (火)

(1907) 007 サンダーボール作戦

【監督】テレンス・ヤング
【出演】ショーン・コネリー、クローディーヌ・オージェ、アドルフォ・チェリ、ルチアナ・パルッツィ
【制作】1965年、イギリス、アメリカ

イアン・フレミングの小説、007シリーズの映画化作品、第4作。悪の組織スペクターが原子爆弾を入手し、イギリス政府を脅迫。007は世界の危機を救えるのか。はい、救えます。(←ネタバレ)

ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、仲間二人を殺した男ジャック・ブバール大佐の葬儀を眺めていた。未亡人が車に乗り込むのを見たボンドは、未亡人を追いかける。彼女が自分で車のドアを開けるのを見て、偽物だと気づいたのだ。先回りして大佐の屋敷で待っていたボンドは、死闘の末、ブバールを倒す。ブバールは、悪の組織スペクターのNo.6だった。スペクターの首脳会議で、No.2のエミリオ・ラルゴ(アドルフォ・チェリ)は原子爆弾を奪取し、NATOを脅迫して1億ポンドを手に入れる計画を発表する。計画の準備のため、リッペ伯爵(ガイ・ドールマン)をイギリスの保養所に送り込んでいた。その保養所を訪ねていたボンドは、中国の秘密結社レッド・ドラゴンの入れ墨をしたリッペ伯爵を見かける。秘密結社のことを調べるよう、MI6のマネーペニー(ロイス・マクスウェル)に頼んだボンドは、リッペ伯爵の部屋に忍び込み、室内を物色。すると、隣の部屋から包帯で顔をぐるぐる巻きにした男が現れ、部屋の様子をうかがう。ボンドは見つからないよう部屋を立ち去るが、その後ろ姿を包帯男が見送る。療養室に向かったボンドは、美人の療養師パット(モリー・ピーターズ)に、リッペ伯爵の隣の部屋の宿泊客について尋ねる。パットは交通事故で大けがをしたアンジェロという男だ、と話す。ボンドはそのまま、背骨を矯正するマシンを使用する。体をうつ伏せのまま台の上に固定し、体を前後に揺するという謎の装置で、どう体にいいのか全く不明なのだが、それに揺られていると、リッペ伯爵が現れ、挨拶代わりとばかりに装置の出力を最大にして立ち去る。珍しく「誰か来てくれ」と悲鳴を上げるボンド。気を失ったボンドをパットが介抱し、事なきを得るが、ボンドは謝るパットをスチームバスに連れ込み、パットの体をいただく。療養室を後にしたボンドは、お礼参りとばかりに、リッペ伯爵の入っているサウナ装置の出力を最大にして出られなくして立ち去る。
その夜、ボンドはミンクの毛皮でできたミトンで、ベッドに横たわるパットの背中を優しくなでていた。その頃、NATOのパイロット、ダーバル少佐(ポール・スタンシーノ)が殺され、彼とうり二つに整形したアンジェロ(ポール・スタンシーノ、二役)が少佐に入れ替わる。手引きしたのはリッペ伯爵と、少佐の秘書(ルチアナ・パルッツィ)。アンジェロは報酬は10万ドルでは足りないと言いだし、25万ドルを要求。リッペ伯爵は銃を突きつけるが、フィオナが制し、要求を飲む。アンジェロは、ダーバル少佐になりすまして、原爆2発を乗せたバルカン爆撃機に乗り込む。リッペ伯爵が、ダーバル少佐の遺体を保養所に運び込むところを見かけたボンドは、パットを残して部屋を出る。リッペ伯爵は慌てて療養室に隠れるが、ボンドは遺体を発見。包帯を解いて顔を確認する。ボンドはリッペ伯爵の手下に襲われそうになるが、事前に回避し、非常ベルを鳴らしてパットのもとに戻る。爆撃機に乗ったアンジェロは、有毒ガスで機内の乗組員を殺害し、飛行機をラルゴの待つ海域に着陸させ、海底に沈める。ラルゴは潜水服を着て爆撃機に接近し、そのままアンジェロの酸素ボンベのチューブを切断。シートベルトで体を固定されたまま抜け出せなくなったアンジェロは命を落とす。ラルゴの指示で、爆弾2発はラルゴの船に運び込まれ、起爆装置はクーツ博士に託される。スペクターのNo.1は、作戦が順調に進んでいることを知り、No.2を評価。逆に、作戦の危機を招いたリッペ伯爵に処刑チームを派遣する。保養所を車で去るボンド。その後ろをリッペ伯爵が追い、拳銃でボンドを攻撃するが、さらにその後ろから一台のバイクが現れ、リッペ伯爵の車にミサイルを撃ち込み、車は大破する。
MI6本部では、世界中のダブルオー要員と内務大臣が集められ、重大な会議が開かれる。スペクターによる原爆強奪と、1億ポンドの要求だった。本部は原爆の奪回をサンダーボール作戦と名付ける。関連資料の中には、ダーバル少佐と、その妹の写真があった。ボンドはM(バーナード・リー)に妹のいるナッソー行きを志願する。バハマの海で潜水をしていた妹のドミノ(クローディーヌ・オージェ)と出会ったボンド。パートナーのポーラ(マルティーヌ・ベズウィック)に、本部にドミノと接触したことを報告させ、彼女に接近する。カジノで、指にオクトパスの指輪をしているラルゴにカードゲームを挑み、連勝したボンドは、ドミノを連れてディナーに行き、ダンスをする。ドミノは兄を愛する女性だったが、今はラルゴの愛人になっており、そのことを後悔しているようだった。ドミノはラルゴに連れられて行く。次の日、ボンドはホテルのポーラの部屋に入る。中にはラルゴの手下がいた。ポーラの部屋でボンドは相棒のフェリックス(リク・バン・ヌッター)と合流。中にいたラルゴの手下を追い出す。ラルゴのもとに帰った手下は、ラルゴの屋敷で飼われているサメの泳ぐプールに突き落とされてしまう。
ボンドはQ(デスモンド・リュウェリン)と合流。水中カメラやガイガーカウンター、小型酸素ボンベなどの秘密道具を手に入れる。その夜、ボンドは、海中からラルゴの船に接近して情報収集をするが、ラルゴ側に察知され、手榴弾などで攻撃されるがなんとか砂浜にたどり着く。通りかかった車に乗せてもらう。運転していたのは、ダーバル少佐の秘書。彼女はフィオナ・ボルペと名乗る。彼女がラルゴと同じ模様の指輪をしていることをボンドは見逃さなかった。
明くる日、ボンドはラルゴの屋敷に招かれる。ボンドが屋敷にいる間に、フィオナはポーラの部屋に入り、手下のヤンニとバーガスを使ってポーラを拉致。その夜、ドミノと地元の祭りを楽しんでいたボンドのもとにフェリックスが現れ、ポーラの失踪を伝える。ボンドはラルゴの屋敷を停電させて侵入。中には拉致されたポーラがいたが、彼女は口を割らないよう毒を飲んで自殺していた。ホテルに戻ったボンドは、ポーラのいた部屋に入る。中にはフィオナがいた。フィオナに誘惑されるまま、ベッドをともにしたボンド。服を着て外に出ようとしたところで、フィオナが正体を現し、ボンドを車に拉致する。車がカーニバルの行列で引っかかった隙にボンドは脱出。彼らを巻いてオープンなレストランに逃げ込むが、フィオナ一味に見つかる。フィオナはボンドをダンスに誘い、二人で踊っているところに、物陰から銃口がボンドを狙う。気づいたボンドはとっさに身をかわし、弾丸はフィオナに命中。フィオナは命を落とす。
爆撃機が海の中にあると確信していたボンドは、フェリックスとヘリで執念深く海を探索し、ついに爆撃機を発見。サメがいる海中に飛び込んで爆撃機の機内に乗り込み、コクピットにいたアンジェロから、ダーバル少佐の認識票と腕時計を取り返す。ボンドはドミノに少佐の形見を渡すと、ラルゴの船に爆弾が積まれていないか探してほしいと頼み、ガイガーカウンターが仕込まれたカメラを手渡し、ドミノはそれを引き受ける。そこに消音銃を持ったバーガスが現れるが、ボンドは水中銃を撃ち、バーガスを倒す。ドミノはラルゴを必ず殺してほしいとボンドに頼み、二人は口づけを交わす。ボンドは、ドミノから聞いた屋敷近くの怪しい場所に向かい、そこで手下を従えたラルゴを発見。ボンドは潜水服に着替えようとしているに手下の一人を襲って入れ替わり、ラルゴとともに海に飛び込む。ラルゴは海中に隠していた原爆を小型潜水艇に積み込む。そのとき、ラルゴがボンドに気づく。ボンドに手下一人を向かわせ、ラルゴは原爆を運び出す。手下を倒したボンドは何とか海面に上がるが、そこは離れ小島の深い縦穴の中だった。途方に暮れるボンドだったが、彼の飲み込んだ発信器をもとにフェリックスがヘリで現れ、ボンドを救い出す。ラルゴの一団のもとに本部の部隊が送り込まれ、海中で死闘が繰り広げられる。ボンドも現地に向かい、ラルゴの一団を次々と倒すが、ラルゴは原爆を船に運び込む。船ではドミノがガイガーカウンターで原爆を探していたが、ラルゴに見つかり、船室に拉致されてしまう。船に乗り込んだボンドは、ラルゴの一味と船内で戦い、奮闘するが、ラルゴが持っていた銃をボンドに突きつける。しかし、倒れたのはラルゴだった。船室を抜け出したドミノがラルゴに水中銃を放ったのだ。ラルゴの計画への協力を拒んだクーツ博士が、自分の身の潔白を証明してもらうためにドミノを救い出していたのだ。クーツ博士、ドミノ、ボンドの3人は暴走する船から飛び降り、船は岩場に衝突して大破する。
ボンドはドミノとゴムボートに乗り込み、味方の飛行機に救出されるのだった。

魅力的なボンドガール、数々の秘密兵器、ド派手な車や船の爆破、大迫力の水中戦。悪の組織スペクターの冷酷非情ぶりもたっぷり描かれ、いかにも007という一作。ボンドが奇蹟や偶然でかっこよくものごとを成し遂げるばかりではなく、ヘリで地道に執念深く捜査をするシーンがあったりするのもよかった。ストーリーにも矛盾や破綻をあまり感じずに楽しめた(007をなかなか殺さないというお約束は置いておいて)が、ドミノとフィオナが、どっちがどっちかちょっと混乱したりはした。

【5段階評価】4

|

« (1906) 風立ちぬ | トップページ | (1908) しゃべれども しゃべれども »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価4の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« (1906) 風立ちぬ | トップページ | (1908) しゃべれども しゃべれども »