(1891) 小さな恋のメロディ
【監督】ワリス・フセイン
【出演】マーク・レスター、トレイシー・ハイド、ジャック・ワイルド、シェイラ・スティーフェル
【制作】1971年、イギリス
子供たちの大人への反乱と純粋な恋を描いた作品。
規律の厳しい小学校に通うダニエル(マーク・レスター)は、いたずら好きの少年達の仲間に入り、ガキ大将のトム(ジャック・ワイルド)と親しくなる。ある日、ダニエルはバレエの練習をしているメロディ(トレイシー・ハイド)の姿に心を奪われる。ダニエルはメロディから目が離せなくなる。ダンスパーティの日、女の子と向かい合って踊っているメロディを見つけたダニエルは、トムを誘って一緒に踊ろうと話しかける。メロディは応じてくれるが、もう一人の女の子がトムに悪態をついたため、トムはその子を蹴飛ばしてしまい、メロディとのダンスはあっという間の出来事になってしまう。
授業で宿題をしてこなかったダニエルとトムは、放課後、教師に呼び出されて尻叩きのお仕置きを受ける。二人が教師の部屋を出ると、メロディがいた。トムはダニエルと帰ろうとするが、ダニエルはメロディと一緒に駆け出す。トムは鞄を壁にたたきつけて悔しがる。
メロディはダニエルに惹かれ、二人は学校をサボって海に遊びに行く。海岸で砂遊びをしながら、ダニエルはメロディに結婚しようと告げる。
先生に呼び出された二人は、先生に向かって結婚したいと告げ、先生を怒らせる。家に帰ったメロディに、父親(ロイ・キニア)も彼女の早すぎる恋愛にとまどい、20歳まで待った方がいいと諭すが、メロディはどうしてみんな邪魔をするの、と泣き出す。
はじめはダニエルとメロディをからかった同級生達だったが、みんなで学校の授業をサボって高架下の廃墟で二人の結婚式を行う。神父役のトムが式を執り行っているところに、話を聞きつけた先生達やダニエルの母親(シェイラ・スティーフェル)がやってくる。始めは先生から逃げ回っていた生徒達は先生の服をひっぱるなどして反撃。生徒の一人の作った爆弾が、母親の車を大破させると、先生達は尻尾を巻いて逃げ出す。トムは、ダニエルとメロディをトロッコに乗せ、二人を見送る。ダニエルとメロディは二人でトロッコをこぎ、草原に伸びる線路をどこまでも進んでいくのだった。
幼い少年と少女の恋物語。キスシーンも抱き合うシーンもなく、手が触れあうだけでドキドキするような純愛が描かれている。子供の幸せを願っているという父親に向かって、だったらどうして協力してくれないの、と言い返すメロディの言葉には説得力があった。「メロディ・フェア」を始めとするビー・ジーズの曲も日本では有名。
食事の場で大声で話す大人達の顔を、細かいカット割りのアップでつなげ、子供にとってはどうでもいい退屈な話が続く様子を描く方法が巧みだった。
【5段階評価】3
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