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2019年5月 2日 (木)

(1874) バーニング・クロス

【監督】ロブ・コーエン
【出演】タイラー・ペリー、エドワード・バーンズ、マシュー・フォックス、カルメン・イジョゴ、ジャン・レノ
【制作】2012年、アメリカ

凶悪非道な殺し屋に妻を殺された刑事の復讐劇を描いた作品。

犯罪心理の博士号を持つ刑事、アレックス・クロス(タイラー・ペリー)は、愛する妻マリア(カルメン・イジョゴ)から妊娠の報せを受け、喜ぶ。相棒のトミー(エドワード・バーンズ)は同僚の女性刑事、モニカ(レイチェル・ニコルズ)と恋人同士で、クロスから半分からかわれていた。二人は、富豪の家で起きた殺人事件の現場に向かう。そこには、指を切り落とされたファン・ヤオ(ステファニー・ジェイコブセン)の死体と、ボディガードの死体が転がっていた。単独犯だと見抜いたアレックスは、犯人が書いたと思われる、現場に残された絵から次のターゲットを見抜き、ドイツ人の実業家、ヌネマッカー(ベルナー・ダーエン)のビルに向かう。そこに現れた殺し屋(マシュー・フォックス)を追い詰めるが、間一髪で取り逃がす。二人は、ヌネマッカーのボスであるフランスの大企業主、ジル・メルシエ(ジャン・レノ)に会いに行く。アレックスはメルシエに、殺し屋に狙われていると告げ、恨みを持つ者に心当たりがあるかを尋ねる。レノはいくらでもあるとうそぶきながら、死にたくないとアレックスに告げる。
アレックスとトミーに計画を妨害された殺し屋は、二人に恨みを募らせ、トミーの恋人のモニカを惨殺。殺し屋は、妻と食事中のアレックスに電話をかけ、モニカの写真をアレックスの携帯に送ると、テラス席に着いたマリアを彼の見ている前で狙撃して撃ち殺す。アレックスとトミーは、メルシエとヌネマッカーが出席する会合の会場に向かう。殺し屋は、高架を走る無人運転のトラムからロケットランチャーを会場に打ち込み、会場の建物を爆破する。殺し屋の車をGPSで追っていたアレックスとトミーは、爆撃を終えて逃走しようとする殺し屋の車に体当たり。殺し屋は廃屋となった劇場に逃げ込む。それを追ったアレックスは格闘の末、殺し屋を倒す。
事件の黒幕はメルシエだった。彼は会社の鐘を横領したことの証拠隠滅のため、ファン・ヤオとヌネマッカーの殺害を殺し屋に依頼。自分には身代わりを立てて死んだように見せかけ、身柄取り引きのない国に逃亡していたのだった。アレックスは、彼がしているはずの指輪が現場になかったことから、メルシエが身代わりを立てて生きていることを推理。アレックスは、メルシエの部下を買収して彼の根城に麻薬を置き、現地当局に捜索させる。彼の逃げ込んだ国では、麻薬の所持は銃殺刑だった。アレックスはようやく妻を殺された恨みを晴らし、祖母と子供の待つ家に帰るのだった。

タイトルからしてちょっと痛いというか、安っぽい印象の本作。オープニングは廃ビルで逃げる犯人を、刑事3人が追うアクションシーン。銃を撃ち合いながら廃墟を走り、つかみ合いをして犯人を捕まえる。この段階ですでに発想がチープというか、アクションシーンのためのアクションシーンという感じがありありで、これはもしかしてテレビドラマか、と思わずビデオを止めて確認してしまったのだった。
アレックスは、最初の犯行現場で犯行は単独犯によるものだと決めつけるが、その根拠の説明は特になく、観ている側には勘で言っているようにしか見えない。アレックスの妻のマリアと、トミーの恋人のモニカが殺されるのも、二人の刑事が犯人を殺す正当性を確保するための記号のようなイベントになっているのが見え見え。本当の話なら悲劇だが、フィクションだとするとあまりにもお粗末で、事件に必然性も緊迫感もない。乗客が何人乗っていてもおかしくないトラムに乗り込み、そこからロケットランチャーで会場を狙うという作戦自体、不確実性満載だが、警備もずさん。爆発のCG感も残念。そして、たぐいまれな狙撃スキルを持ちながら、なぜか殺し屋は格闘に持ち込み、挙げ句やられてしまう。なんとも大味な作品だった。今回は、MONDO TVの無料放送だったが、このチャンネルは映画と銘打ちながら劇場非公開作品の放送が多く、けっこう外れ作品が多め。麻雀とか別のコンテンツの方が売りだから仕方ないのかもしれないが、隠れた名作に出会うのは難しそうだ。

【5段階評価】2

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