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2019年5月15日 (水)

(1885) ミルドレッド・ピアース

【監督】マイケル・カーティス
【出演】ジョーン・クロフォード、ザカリー・スコット、アン・ブライス、ブルース・ベネット、ジャック・カーソン
【制作】1945年、アメリカ

夫と別居し、娘を育てるためにレストランの経営者となった女性の数奇な運命を描いた作品。主演のジョーン・クロフォードがアカデミー主演女優賞に輝いている。

豪奢な身なりをした男性(ザカリー・スコット)が何者かに撃ち殺される。波止場では、裕福そうな女性、ミルドレッド・ピアース(ジョーン・クロフォード)が思い詰めた表情で海を眺め、海に身を乗り出そうとしたところを巡回中の警官に制止される。ミルドレッドはそのまま歩き出し、知り合いのウォーリー・フェイ(ジャック・カーソン)に呼び止められる。二人は彼女の家に向かう。ところが、ミルドレッドはウォーリーを家の中に閉じ込めていなくなる。部屋の中には先ほどの男性の死体があった。ウォーリーはガラスを破って部屋を抜け出し、警察に発見される。
死んだ男性はモンティ・ベラゴン。ミルドレッドの夫だった。警察で事情を聞かれていたミルドレッドの前に現れたのは、彼女の元夫のバート・ピアース(ブルース・ベネット)。警察はバートが犯人だと言うが、ミルドレッドはそれを否定し、元夫と別れた経緯を話し始める。
ミルドレッドとバートの間には、ビーダ(アン・ブライス)とケイ(ジョー・アン・マーロウ)という二人の娘がいたが、バートは別の女性と浮気をしており、ミルドレッドはバートを家から追い出す。ミルドレッドは娘を不自由なく育てるため、ウェイトレスからのし上がり、自らレストランの経営に乗り出す。場所として選んだのが、落ち目の富豪、モンティ・ベラゴンの持つ不動産だった。ミルドレッドは不動産屋のウォーリーを介してモンティと会う。モンティはミルドレッドを気に入り、不動産の契約をしただけではなく、二人は恋仲となっていく。ミルドレッドが家に帰ると、家にはバートがおり、ケイが肺炎にかかったと知らせる。医者による治療もむなしく、ケイは命を落としてしまう。ミルドレッドは、レストラン経営に邁進し、それを成功させる。落ちぶれたモンティは、ミルドレッドにお金をせびるようになっていく。ミルドレッドの愛情はビーダに注がれるが、ビーダは次第に金のためなら何でもするような女性になってしまう。ミルドレッドはモンティだけではなく、ビーダをも家から追い出す。ビーダが酒場の歌手に成り果てているのを知ったミルドレッドは、彼女を取り戻そうとし、モンティとの結婚を決意。果たしてビーダは家に戻ってくる。ところが、ミルドレッドがレストラン経営に奔走している間、モンティはビーダに手を出していた。ビーダは本気でモンティに惹かれていたが、モンティは遊びだとうそぶく。それを聞いたビーダが、発作的にモンティを撃ち殺してしまっており、ミルドレッドは、その身代わりとなろうとしたのだった。
ところが警察は、ミルドレッドの嘘を見抜いていた。警察はビーダを呼び、彼女に向かって母親が全て話した、と鎌をかける。ビーダはまんまと騙され、真犯人がビーダであることが明るみに出る。ビーダは逮捕され、ミルドレッドは解放される。彼女が警察署を出ると、外にはバートが待っていた。二人は力なく警察署を後にするのだった。

古いモノクロ作品だが、ストーリーは分かりやすく、間延びせずキビキビと話が進む。娘のために懸命に生きているはずが常に空回りし、ままならないミルドレッド・ピアースの人生が印象的で、もの悲しいエンディングを迎える。登場人物は多くはないが、男勝りの協力者、アイダ(イブ・アーデン)や、甲高い声の黒人のメイドなども特徴的。ツボを押さえた佳作だった。

【5段階評価】3

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