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2019年4月 7日 (日)

(1862) ケープ・フィアー

【監督】マーティン・スコセッシ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、ニック・ノルティ、ジェシカ・ラング、ジュリエット・ルイス
【制作】1991年、アメリカ

刑期を終えた男の、弁護士に対する復讐劇を描いた作品。

全身に入れ墨を施した男、マックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)が刑期を終え、出所する。マックスは、彼の弁護を担当したサム・ボーデン(ニック・ノルティ)に接近し、嫌がらせを始める。マックスの当時の罪は16歳の少女への性的暴行だった。マックスの罪を内心憎んでいたサムは、被害者女性が性的にだらしのない性格であったという情報を握りつぶし、結果としてマックスは14年服役した。サムは、字の読めないマックスにそれがバレることはないと考えていたが、マックスは自ら上告するために猛勉強しており、サムが自分を正当に弁護していなかったことに気づいていた。彼は服役中に他の囚人にカマを掘られていたこともあり、サムを激しく恨んでいた。
サムの妻リー(ジェシカ・ラング)の愛犬が毒殺される。サムはマックスの仕業に違いないと警察に訴え、マックスは逮捕されるが、証拠はなかった。マックスは、サムの浮気相手のローリー(イリーナ・ダグラス)に近づき、彼女とホテルに入ると、後ろ手に彼女に手錠をかけ、ほおの肉を噛みちぎって殴りつけるという暴行を働く。サムはローリーに会い、マックスを訴えるようにと言うが、暴行の被害者がどういう周囲の目にさらされるか分かっているローリーは、それを拒絶する。マックスのやり方は巧妙だった。
マックスは、演劇教師のふりをして、サムの15歳の娘ダニエル(ジュリエット・ルイス)に接近。学校の演劇場で彼に初めて会ったダニエルは、彼が家の周りに現れる男だと気づきながらも、彼の巧みな話術に惹かれ、彼と口づけをかわしてしまう。マックスが娘に接近していることを知ったサムは、マックスの尾行を依頼していた私立探偵のカーセック(ジョー・ドン・ベイカー)からの申し出を受けることにする。申し出とは、マックスに暴行を働き、病院送りにするというものだった。ところが作戦は失敗し、マックスは襲ってきた男3人を返り討ちにし、さらに弁護士(グレゴリー・ペック)を雇ってサムの脅迫と暴行示唆を訴えてくる。カーセックは、マックスがサムの家に侵入するように仕向けて正当防衛として殺害すれば罪にならない、とサムに示唆。サムは出張に出たふりをして自宅待機する。しかし、マックスは家政婦を殺害して家に潜入し、私立探偵を殺害する。銃声に気づいたサム一家は、家政婦と私立探偵の死体を発見し、車で家を去る。しかし、マックスは車の下に張り付いて一家を追跡していた。一家はケープ・フィアーに向かい、ボートに乗って洋上で過ごそうとするが、マックスが現れ、サムを後ろから締め付けて昏倒させると、ダニエルを船室に閉じ込めてリーに暴行。その姿をサムとダニエルに見せつけようとするが、彼が葉巻に火を付けた瞬間、ダニエルが彼の顔にライターオイルを浴びせる。炎に包まれたマックスは水中に落下。それでも執念で船に這い上がる。サムはリーとダニエルを水中に飛び込ませ、マックスに挑み、彼の脚と船の手すりを手錠で繋ぐ。船は岩に乗り上げて大破。サムは岸辺の岩を持ち上げ、倒れているマックスに振り下ろそうとするが、マックスは繋がれた船の残骸ごと流され、やがて沈んでいった。
サムの一家はマックスの話をしないようになる。話をすると彼が現れるような恐怖に今も取り憑かれているのだった。

サムの行動の先回りをするマックスの行動が、ややできすぎな感じがあった。車の腹に張り付いているというのも、もしサム一家に気づかれたら、極めて間抜けな展開になっていたわけだし。また、ショーン・コネリー主演の「理由」でも同じことを感じたが、途中までの展開はハラハラして面白いものの、最後の決着の部分が陳腐なアクション映画になってしまうところも残念だった。そこまでご都合主義と思えるほどに完璧な行動をしていたマックスが、娘にライターオイルをかけられて船から落ちたり、体を鍛えていたのにサムとの格闘で足を船に繋がれてしまったり、主人公の反撃を描くためとはいえ、執念深いはずの犯人が最後に見せるわきの甘さに、今ひとつの物足りなさを感じるのだった。

【5段階評価】3

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