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2019年4月 2日 (火)

(1859) 3月のライオン 前編

【監督】大友啓史
【出演】神木隆之介、有村架純、佐々木蔵之介、伊藤英明、染谷将太、倉科カナ、豊川悦司、加瀬亮、高橋一生
【制作】2017年、日本

羽海野チカの漫画が原作の実写映画化作品。若くして将棋のプロ棋士となった少年の成長を描く。

両親と幼い妹を交通事故で同時になくした桐山零(神木隆之介)は、育ての親の幸田柾近(豊川悦司)の家を出て一人暮らしを始める。彼は若くしてプロ棋士となり、彼の師匠である幸田や、先輩の松本(尾上寛之)、将棋に負けると心がすさんで娘に会えなくなってしまうという安井(甲本雅裕)らに勝利しては、周囲の妬みや非難に苦しんでいた。幸田の娘、香子(有村架純)は、零が幸田家に来て以来、彼が将棋に弱いときはいじめ、強くなると八つ当たりしていたが、やがて父から、零に勝てないようでは将来がないから奨励会を辞めるようにと言われる。自暴自棄になり、零に当たり散らして家を出ようとした香子の代わりに、零自身が家を出る。
零は、酒に酔いつぶれているところを近所の川本あかり(倉科カナ)に介抱され、たびたび彼女の家で食事をするようになる。あかりの妹のひなた(清原果耶)やモモ(新津ちせ)も零になつく。香子は未だに父親と疎遠で、妻のいる棋士の後藤正宗(伊藤英明)と付き合っているようだった。零が川本一家と初詣に行くと、香子と後藤が二人でいるところを見かける。零は後藤を香子から引き剥がそうとするが、後藤に殴られて倒れる。零は、獅子王戦で自分が後藤に勝ったら香子と別れろと言い、後藤はそれを一笑に付す。零が獅子王戦で後藤と対局するためには、準決勝でA級棋士の島田(佐々木蔵之介)に勝つ必要があった。後藤のことばかりに頭が行っていた零は、島田対策をおろそかにし、その結果、島田に主導権を握られて対局に敗れる。しかし、後藤も獅子王戦決勝で島田に敗れる。零は島田の勉強会に参加することを決める。
零には学校にろくに友人がいなかったが、同じ若手棋士の二階堂晴信(染谷将太)は彼に親しく接していた。二階堂は新人王戦の決勝で零と対戦することを楽しみにしていたが、準決勝で山崎順慶(奥野瑛太)に敗れる。二階堂は持病が悪化し、山崎に長期戦に持ち込まれて対局中に倒れてしまったのだ。零は弔い合戦とばかりに山崎と対局する。しかし、山崎もまた、必死でここまで闘ってきたのだった。零は強引に攻めようとした手を下ろし、じっくりと守り切って逆転勝利する。
新人王戦で優勝した零は、獅子王の宗谷冬司(加瀬亮)と島田との対局の大盤解説をすることになる。島田は宗谷に攻められ、もはやこれまでというとき、零は逆転の一手を見いだす。零は解説会場から対局場に走るが、彼が到着したのは島田が投了した後だった。宗谷もまた、零と同じ逆転の筋を見いだしていた。宗谷は零に一瞥をくれると、対局場を立ち去るのだった。

将棋の世界を舞台に家族愛や恋愛を描いた作品かと思ったら、割としっかりと棋士の世界を捉え、将棋を中心にすえた作品だった。ただ、将棋の内容にまでは踏み込んでいないので、ピアニストが主人公なのに演奏中の手元が映っていないとか、バンドがテーマなのにボーカルの声が無音という「BECK」のような歯がゆさもあった。オリジナルの棋譜ではなくても、何かを持ってくれば十分に面白い気もする。

【5段階評価】3

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