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2019年3月27日 (水)

(1854) KANO 1931海の向こうの甲子園

【監督】マー・ジーシアン
【出演】永瀬正敏、ツァオ・ヨウニン、チャン・ホンイー、坂井真紀
【制作】2014年、台湾

戦前に甲子園出場を果たした、実在の台湾野球部の活躍を描いた作品。

一勝もしたことのない嘉義農林学校野球部の試合を偶然見かけた近藤兵太郎(永瀬正敏)は、監督になることを決意。甲子園を目指し、厳しい練習を部員に課す。呉明捷(ツァオ・ヨウニン)はピッチャーとなり、近藤の指導のもと、力を付けていく。恋心を抱いていた幼なじみの少女、静(葉星辰)は別の男性に嫁ぐが、呉は野球に打ち込む。一度も勝ったことのない嘉農は力を付け、見事に台湾大会で優勝。甲子園でも神奈川代表、北海道代表を退け、決勝に進む。しかし、変化球を多投した呉は指を痛めてしまう。
決勝のマウンドにあがった呉は、相手投手と投げ合い、0対0のまま緊迫した試合展開を続けるが、ついに指から出血してしまう。近藤は控え投手にウォーミングアップを命じるが、呉はそれを押しとどめ、自分が完投すると告げる。近藤は呉に続投させる。
次の回、呉はコントロールが定まらず、四死球の連続で2点を献上。試合は0対4のまま、最終回を迎える。嘉農は粘って二死満塁に持ち込み、バッターは呉。チームメイトの応援を背に、渾身の力でバットを振るが、打ったボールは柵越えには及ばず、外野フライとなって試合は終了する。嘉農の選手は号泣するが、近藤は彼らにねぎらいの言葉をかける。嘉農の選手達は誇りを胸に、台湾に戻るのだった。

制作国が台湾という珍しい作品。弱小チームがのし上がっていく様子と、台湾に大規模灌漑施設が整備されて発展していく様子が同時に描かれ、スケール感を大きく見せている。多くのシーンが日本語になっており、若干、台湾人の日本語が聞き取りづらいものの、妙なリアリティも感じた。選手役に実際に台湾で野球をやっている若者が抜擢されており、台湾で人気のアイドルを集めましたというちぐはぐ感がなく、顔はけっこう男前で、いかにも野球青年というガタイのよさ。野球ものの映画によくある、野球経験の乏しい俳優の女投げ感があまりないのがよかった。スポーツものだけあって、まぶたが熱くなる感動を味わうことができた。最後に負けてしまうのは、まあ史実なら仕方ないが、勝手ほしかった気もした。
一方、近藤監督のような、ほとんど選手を褒めず、ニコリともしない指導者は、個人的には好きではないので、普通こんな監督だったらモチベーションなくすだろうなあ、と思いながら観ていた。

【5段階評価】3

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