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2019年3月31日 (日)

(1858) グランド・イリュージョン

【監督】ルイ・ルテリエ
【出演】ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デーブ・フランコ、アイラ・フィッシャー、マーク・ラファロ
【制作】2013年、アメリカ、フランス

銀行のお金を盗んでみせた4人のマジシャンの謎を巡るサスペンス作品。

カードマジックのJ・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)、メンタリストのメリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)、スリに長けたジャック・ワイルダー(デーブ・フランコ)、脱出マジックの女性マジシャン、ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー)の4人は、タロットカードにより招集をかけられ、フォー・ホースメンという4人組となり、フランスの銀行の金庫に保管された大量の紙幣を盗み取り、マジックショーの会場に札の雨を降らせる。彼らは銀行強盗の容疑者としてFBIに逮捕される。FBIのディラン・ローズ(マーク・ラファロ)は、インターポールの女性捜査官、アルマ・ドレイ(メラニー・ロラン)とともに彼らを尋問するが、証拠不十分で4人は釈放される。ディランとアルマはマジックの種明かしを生業にしており、かつてライオネス・シュライクというマジシャンを死に追い込んだこともある老マジシャン、サディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)に相談する。サディアスは種明かしをする。4人はあらかじめ現金輸送車から紙幣を盗み、燃やすと消えるフラッシュペーパーと入れ替えていた。彼らはステージの下に偽の金庫室を用意し、そこに盗んだ紙幣を置き、本物の銀行の金庫室にはフラッシュペーパー製の偽の紙幣を置いていた。そして本物の紙幣をステージで撒き、フラッシュペーパーを燃やして消すことで、銀行の金庫室の紙幣がステージに瞬間移動したように見せていたのだ。
4人は再びマジックショーを行う。はじめに、彼らのスポンサーで保険業界の大物、アーサー・トレスラー(マイケル・ケーン)を紹介する。彼は1億ドル以上の個人資産を持っていた。ところが4人が行ったマジックショーは、観客の口座の金を増やしてアーサーの個人資産をその分減らす、というものだった。観客は大災害の被害者で、アーサーに保険金を支払ってもらえなかった人達だったのだ。アーサーはサディアスに、四人のトリックを暴いて破滅させることを依頼する。ディラン率いるFBIはフォー・ホースメンの一人、ジャックを見つけるが、ジャックは車で逃走。しかし、その車が横転し、運転手ともども炎上してしまう。FBIはフォー・ホースメンがエルコーン社の巨大金庫を狙うことを知り、エルコーン社に向かうが、すでに金庫は消失していた。FBIは金庫を乗せた車を追跡。しかし、金庫の中味は風船だった。そこにジャックを除く3人が現れ、観客の前で姿を消す。大量の金はサディアスの車の中から現れ、サディアスは黒幕として逮捕される。
牢獄に入れられたサディアスの前に、ディランが現れる。サディアスは身の潔白を証明するため、フォー・ホースメンのトリックを暴く。FBIが金庫室に駆け込んだとき、実は金庫はまだ盗まれておらず、鏡を用いて金庫が消えたように見せるトリックが使われていた。ジャックも焼死してはおらず、ジャックの乗った車と死体を積んだ車を入れ替えてジャックが死んだと思わせており、ジャックが金庫の中の金を盗んでいたのだった。それを聞かされたディランは、彼らはなぜそんな仕掛けができたのかを問う。サディアスは、それは仲間がいたからだ、といい、ふとある可能性に思い当たって言葉を失う。そう、真の黒幕はFBIのディランだった。ディランに恨まれる覚えのないサディアスが、なぜだと叫ぶ声を背に、ディランは牢獄を立ち去る。フォー・ホースメンもディランがタロットカードで自分たちを招いたとは知らず、驚く。ディランは4人を、真のマジシャンの組織、「アイ」に彼らを誘う。
フランスに戻ったアルマが、恋人達が南京錠をかけて愛を誓うことで知られる橋でディランに思いをはせていると、そこにディランが現れる。ディランは、サディアスに追い詰められたシュライクが金庫脱出のマジックに失敗して死んだのは、彼の使ったエルコーン社の粗悪な金庫がマジック中にゆがんだためだったこと、アーサーの会社が保険金を支払わなかったことをアルマに話す。アルマは、ディランがシュライクの息子だと気づく。アルマはディランを逮捕せず、真相を秘密にし、ディランと南京錠を橋の柵にかけ、鍵を川に投げ込むのだった。

マジックを映画で扱うというのは、映画はいくらでも特撮ができるだけに難しいはずだが、本作は、いくつか種のよく分からない派手な演出はあるものの、メインのトリックにはしっかりと納得のいく種明かしがなされており、そこそこフェアな作品だった。作品では、マジックの重要な要素、ミス・ディレクションが何度も登場するが、モーガン・フリーマンを悪人役というのも、本作のミス・ディレクションになっていた。

【5段階評価】4

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