(1837) 名探偵コナン 銀翼の奇術師
【監督】山本泰一郎
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、神谷明(声)、山口勝平(声)、氷上恭子(声)
【制作】2004年、日本
名探偵コナン、劇場版シリーズ第8作。
私立探偵の毛利小五郎(神谷明)のもとに、女優の牧樹里(戸田恵子)とマネージャーの矢口真佐代(久川綾)が現れ、怪盗キッド(山口勝平)から「運命の宝石」というスターサファイアを盗むという予告状が届いたという相談を持ちかける。小五郎はコナン(高山みなみ)や蘭(山崎和佳奈)らを連れて劇場に行く。牧樹里の部屋に行くと、そこに工藤新一(山口勝平)が現れる。コナンは彼が怪盗キッドだと確信。果たしてそうであったが、キッドは何も盗まず、劇場から逃げる。運命の宝石は無事だった。
劇団一行は函館に慰安旅行に出かけることになり、コナンらも同行する。行きの飛行機の中で樹里が青酸カリで毒殺される。犯人は、樹里によってハリウッドで活躍する道を閉ざされたメイク係の酒井なつき(氷上恭子)だった。彼女は青酸カリ入りのファンデーションを樹里につけ、樹里はココアパウダー付きのチョコを食べた際に、自分の顔を触った指をなめ、死んだのだった。殺害の謎はコナンが解くが、機長と副機長が樹里の手に会釈の口づけをしたために昏睡状態となる。劇団の一人である新庄功(三木眞一郎)に変装して飛行機に乗り込んでいた怪盗キッドは、コナンとともに機長席と副機長席に着き、飛行機を操縦。管制塔からの指示に従って着陸を試みるが失敗。キッドは飛行機を離脱してハンググライダーでパトカーをおびき寄せて室蘭港の岸壁に滑走路状のヘッドランプの明かりを確保。蘭と鈴木園子(松井菜桜子)が何とか飛行機を不時着させる。
メインの謎解きがあまりにもお粗末だった。わざわざ化粧に毒を混ぜて殺害する意味が分からない。自分が安全圏にいられるわけでも、アリバイが成り立つわけでもない。自分自身の安全が確保されるわけでもない。それでいて殺害の達成は不確実。ターゲット以外に被害が及ぶ可能性もあり、結果的に操縦士が毒に冒され、自分自身も危険になっている。それをしたり顔でなぞ解きするコナンの常識を疑ってしまう。
お粗末な謎解きが終わったあとは、どうせ助かるに決まっている不時着劇。何が起きても盛り上げるための演出だとしか思えないので、全くドキドキしない。しかもアニメなので映像的な迫力にも欠け、拍子抜けの一本だった。
逃げたと思ったキッドがパトカーで滑走路のライトを作るつもりだったというのは、ちょっと感心したが、やっぱりいくらなんでもそうパトカーがきれいに並んだりはしないだろう、という感じなので、やっぱり拍子抜けなのだった。
【5段階評価】2
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