(1820) 撃鉄 GEKITEZ ワルシャワの標的
【監督】マイケル・オブロウィッツ
【出演】スティーブン・セガール、マックス・ライアン、アンナ=ルイーズ・プロウマン
【制作】2003年、アメリカ
重要な小包を巡って起きる、男達の命がけの戦いを描いた作品。
危険な仕事を請け負う男、ジョナサン・コールド(スティーブン・セガール)は、ある小包をバン・エイカムに届けて欲しいという依頼をマルケ(フィリップ・ダンパー)から受ける。ジョナサンには危険な男デュノワ(マックス・ライアン)が同行。彼のおばの家で小包を受け取るが、そこに複数の男が現れ、機関銃による襲撃を受ける。デュノワとともに何とか返り討ちにしたジョナサンは、バン・エイカムを探す。デュノワはマルケを殺害し、ジョナサンを追う。ジョナサンは様々な暗殺者を退けながら小包の中味を確認。中には飛行機事故の新聞記事とフライトレコーダーがあった。それはバン・エイカムの悪事の証拠だった。バンはデュノワに殺される。ジョナサンはデュノワの追撃を退け、バンの妻、メレディス(アンナ=ルイーズ・プロウマン)を守り切るのだった。
ストーリーはもっと複雑なのだが、ちゃんと書いていないのは、よく分からないまま話は進んでいき、しかし話の展開がいい加減すぎて理解しようとする気が起きないから。例えば、デュノワがマルケの屋敷に現れるシーン。デュノワは何の罪もない屋敷のメイドを容赦なく殺して主人に近寄る。人が殺されているのに、二名のボディガードはそれに全く気づくことなく、デュノワの持つ銃を預かり、主人のもとにデュノワを置いて部屋から立ち去る。デュノワはマルケと会話を交わすと、足首に忍ばせた拳銃でマルケを銃殺。ボディガードもアホならデュノワを全く警戒せずに殺されるマルケもアホ。メイドを殺す必要性も全く分からない。ただ派手な演出にしたいだけ。そしてこの情け容赦ないデュノワや殺し屋達は、無関係な人々を簡単に殺す割に、ジョナサンには傷一つつけずにただ銃を突きつけて脅し、そして毎回返り討ちにあうという無能ぶり。出てくる人物出てくる人物、無警戒と無計画のオンパレードで、緊張感も何もない。「駄目な映画を盛り上げるために 簡単に命が捨てられていく」というMr.Childrenの「HERO」の歌詞に登場する駄目映画の代表のような作品だった。
【5段階評価】2
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