(1818) 故郷
【監督】山田洋次
【出演】井川比佐志、倍賞千恵子、渥美清、笠智衆、前田吟
【制作】1972年、日本
広島で石の運搬をなりわいとしている夫婦を描いた作品。
瀬戸内海の島に住み、木造の砂利運搬船を運転している石崎精一(井川比佐志)と民子(倍賞千恵子)の夫婦。彼らは二人の娘を持ち、家には父の仙造(笠智衆)がいた。船は建造から18年が経っており、エンジンも不調だった。最近では鋼船の台頭もあって金を稼ぐことが難しくなっており、精一は悩みながらも尾道の造船点検の工場で働くことを決める。
最後の日、いつものように石を運ぶ二人。仕事を終え、島の人々に見送られて尾道に向かうのだった。
特に大事件が起きるわけではなく、島の仕事で食っていけなくなった一家が本州に移り住むことになるまでが淡々と描かれている。魚屋を営む松下(渥美清)が石崎家に入り込み、多少、話に厚みを持たせているが、シンプルな展開だった。
【5段階評価】3
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