« (1814) 愛と喝采の日々 | トップページ | (1816) 死の標的 »

2019年1月21日 (月)

(1815) キネマの天地

【監督】山田洋次
【出演】有森也実、中井貴一、渥美清、倍賞千恵子、すまけい、松本幸四郎
【制作】1986年、日本

松竹映画蒲田撮影所で女優に抜擢された少女の活躍と苦悩を描いた作品。

映画館の売り子をしている田中小春(有森也実)は、松竹の小倉金之助(すまけい)監督に女優になることを勧められる。ためらいながらも撮影所に向かった小春は、急に看護師役で出演することになるが結果は散々。家に帰った小春は、ともに暮らす父親の喜八(渥美清)に顛末を話す。喜八は元旅役者で、病気を患っており、医者に酒をやめるよう言われていた。隣に住む人妻のゆき(倍賞千恵子)は、小春をなぐさめる。小春はいったん女優の道を諦めるが、助監督の島田健二郎(中井貴一)が再度、小春の家を訪問して撮影所に呼び戻す。小春は再び女優の道を歩み始める。
松竹は大作「浮草」の制作を決定し、看板女優の川島澄江(松坂慶子)を主役に抜擢するが、彼女は駆け落ちで失踪。困った城田所長(松本幸四郎)は周囲の声をもとに小雪を代役に抜擢する。ところが小春は、相手役の男からプロポーズされて泣く泣く断るという重要なシーンの演技ができず、監督はいったん撮影を中止する。家に帰った小春は、女優をやめたいと嘆くが、父親は自分も母親に求婚して同じことがあったと話す。母親は喜八の求婚に首を横に振り、実は前の男の子を身ごもっていると告げ、喜八はそれを聞いて彼女を一勝大事にしようと決めたのだと言う。つまり、小春は喜八の実の子ではないのだった。しかし何かが吹っ切れたのか、次の日の撮影で、小春は見事な演技を見せ、撮影は成功する。
公開初日、映画館には続々と人が訪れる。喜八もゆきとともに映画を観る。しかし喜八の病状は悪化しており、クライマックスの小春のシーンが終わった頃には、喜八は息を引き取っていた。その顔には涙のあとがあった。
蒲田撮影所で祭りがあり、小春はステージで蒲田行進曲を歌っていた。そこに喜八の悲報が届く。島田から報せを聞いた小倉は、旅役者の父親が娘の主演映画を観ながら映画小屋で死んだのか、と感慨深そうにつぶやく。映画館の前の通りは大勢の人で賑わうのだった。

映画の中で映画撮影が扱われており、映画ファンには面白い内容だった。登場する俳優陣も豪華。やっぱり渥美清の演技は気っぷがよく見応えがあった。出川哲朗のクレジットがあったのだが、発見できなかった。

【5段階評価】3

|

« (1814) 愛と喝采の日々 | トップページ | (1816) 死の標的 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価3の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (1815) キネマの天地:

« (1814) 愛と喝采の日々 | トップページ | (1816) 死の標的 »