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2019年1月15日 (火)

(1812) ディセンバー・ボーイズ

【監督】ロッド・ハーディ
【出演】リー・コーミー、ダニエル・ラドクリフ、サリバン・ステイプルトン、ビクトリア・ヒル
【制作】2007年、オーストラリア

オーストラリアの孤児院にいる四人の少年が過ごす夏休みの経験を描いている。ハリー・ポッター・シリーズの公開期間中にダニエル・ラドクリフが出演した珍しい作品。

オーストラリアの孤児院で、12月生まれであることから「ディセンバー・ボーイズ」と呼ばれる四人、マップス(ダニエル・ラドクリフ)をはじめ、スパーク(クリスチャン・ベイヤース)、ミスティ(リー・コーミー)、スピット(ジェームズ・フレイザー)が、海辺の家で夏休みを過ごすことになる。四人は海辺で遊び、草原の奇岩に目を見張る。真っ黒な野生馬、漁師のシェルバック(ラルフ・コトリール)が崇拝する巨大魚なども、少年達の関心の的となる。
彼らが泊まるマクアンシュ家の横には、サーカスの曲芸バイク乗りのフィアレス(サリバン・ステイプルトン)と妻のテレサ(ビクトリア・ヒル)が住んでいた。ミスティは、二人が養子を求めていることを知り、朝食でお茶をふるまうなどよい行いを心がけるが、スパークやスピットはそれが面白くない。最年長のマップスは、近くに住む若いルーシー(テリーサ・パーマー)に惹かれ、二人は奇岩の中の洞窟で逢い引きするようになる。ミスティは、滞在中にやってきた牧師に、自分だけが養子の話を知っていてそれを黙っていることを告白し、牧師からみんなに話した方がいいと言われ、それを仲間に打ち明ける。スパーク、スピットはその話にわくわくするが、マップスだけは養子になることに興味がないようだった。
彼らのホストであるバンディ(ジャック・トンプソン)の妻、マクアンシュ夫人(クリス・マッケイド)は癌に冒されていた。マップスとミスティは夫人が死んでいると思い込み、部屋に忍び込んで手に触ろうとするが、夫人が生きていて驚く。夫人は二人が様子を見に来たことを喜び、四人に癌であることを打ち明ける。
ルーシーと初めてのキスをしたマップスだったが、ある日突然、ルーシーはいなくなってしまう。マップスはショックを受ける。そんなとき、ミスティが海で溺れてしまう。マップスは泳げないにもかかわらず海に飛び込み、ミスティを助けようとする。そこにフィアレスとシェルバックが現れ、二人は無事、救出される。よい行いをしたマップスが用紙に選ばれるとスパークたちは考えるが、マップスは養子にはならないと宣言する。
フィアレス夫婦から何の申し出もないことに業を煮やしたミスティらは、自ら夫婦の元に出向き、養子にしてくれるかを尋ねる。夫婦は書類の手続きをしているところだ、と説明した上で、ミスティを養子に選んだことを告げる。何度かいがみあった四人だったが、スパークもスピットもミスティと抱き合い、彼を祝福する。ミスティを除く三人は、フィアレスの家を出て浜辺で遊び始める。三人は孤児院に戻り、自分はフィアレスの家に住むことになる。しかし、三人を見ていたミスティは、自分も戻る、と二人に告げる。二人は優しくミスティを抱きしめ、ミスティを送り出す。
時が経ち、老人となったミスティは、今は誰も住んでいない海辺の集落に向かう。そこにはスパーク、スピットがいた。三人は丘に登ると、司祭となって亡くなったマップスの遺灰を撒くのだった。

少年たちの夏の思い出を描いた小作品。ストーリー・テラーはダニエル・ラドクリフ演じるマップスではなくミスティであり、主役はこちらだろう。無邪気に遊ぶ四人の少年達の中で不釣り合いに大きいマップス。養子にもらわれることが人生の幸せと信じて疑わない少年達の育てられ方。こうした違和感に、思春期の少年達の不安定さがうまく表れていたように思う。「スタンド・バイ・ミー」と似ているという評価も聞くが、あまりそうは感じなかった。

【5段階評価】3

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