(1808) キル・ユア・ダーリン
【監督】ジョン・クロキダス
【出演】ダニエル・ラドクリフ、ディン・デハーン、マイケル・C・ホール、ジャック・ヒューストン
【制作】2013年、アメリカ
同性愛者の詩人の青春時代を描いた、実話に基づく作品。
第二次世界大戦中、精神を病んでいる母親ナオミ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を置いて、アレン・ギンズバーグ(ダニエル・ラドクリフ)はコロンビア大学に入学。図書館見学の際、自由奔放な学生、ルシアン・カー(ディン・デハーン)に出会う。アレンはルシアンの性格に惹かれ、ルシアンもまた勉強家のアレンに興味を持つ。ルシアンは、若者のたまり場となっている、知り合いのデビッド・カマラー(マイケル・C・ホール)の家にアレンを連れて行く。アレンはルシアンたちと文学談義に花を咲かせるようになる。アレンは、ルシアンがラグビー青年ジャック・ケルアック(ジャック・ヒューストン)と二人でいることを知らされて、自分が嫉妬に燃えていることに気づく。アレンはルシアンにキスをし、ルシアンもそれに答える。
ルシアンは閲覧規制の多い図書館にアレンら仲間と忍び込み、貴重な本をガラスケースから取り出したり、閲覧規制本を抜き出したりする。デビッドはそれを警備にチクる。デビッドはルシアンを愛しており、ルシアンに自分のところに戻ってくるよう頼むが、ルシアンはそれを拒否する。ルシアンは、ジャックとともにデビッドから逃れる旅に出ることを決意する。アレンはなぜ自分に言わないのかとルシアンを責めるが、ルシアンはアレンが相手ではないと告げる。失意のアレンはほかの男との情事に墜ちる。
ルシアンがジャックと渡航手続きをしていると、そこにデビッドが現れる。彼はルシアンとよりを戻そうとしていた。ルシアンはデビッドを連れて外に出るが口論となり、デビッドを刺し殺してしまう。収監されたルシアンは、同性愛者のデビッドに関係を迫られたため殺した、と主張しようとする。デビッドやアレンに代書を頼んでばかりで自分で文章を書いたことがろくにないルシアンは、アレンに供述書の作成を頼むが、アレンはありのままを記載。アレンはそれを講義の宿題として学校に持って行く。教師は書き直すか退学かの二者択一を迫り、アレンは退学を選択する。実家に戻ったアレンのもとに、大学から封書が届く。中には彼の書いた禁断のレポートがあったが、そこには教師の字で、今の調子で続けろ、と書かれていた。彼はやがて、著名な詩人となるのだった。
文学に身を投じる若者が主役で、台詞回しも文学的。それにしても、ハリー・ポッター役で世界的に有名となったダニエル・ラドクリフが、本作では胸毛やへそ毛もあらわに、男とのキスシーン、ベッドシーンを演じており、ハリポタから入ったダニエルファンは悲鳴を上げたに違いない。彼のプロ根性は素晴らしいが、個人的には好みの作品ではなかった。好みではなくても観てしまうのが、自動録画鑑賞の罪なところ。
【5段階評価】2
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