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2019年1月 4日 (金)

(1802) 追跡者

【監督】スチュアート・ベアード
【出演】トミー・リー・ジョーンズ、ウェズリー・スナイプス、ロバート・ダウニー・Jr.
【制作】1998年、アメリカ

収監者の護送機から脱走した人物を追う捜査官の活躍を描いた作品。映画「逃亡者」(1993)でリチャード・キンブルを追っていた捜査側の担当者が主人公。

レッカー車の運転中、よそ見運転による暴走に巻き込まれたマーク・J・シェリダン(ウェズリー・スナイプス)は、銃の不法所持を理由に逮捕される。マークは恋人のマリー(イレーヌ・ジャコブ)に何かの間違いだと言い残し、航空機で護送される。護送機の中で、マークは取調中に手に入れためがねの蔓で手錠を外し、脱出の機会をうかがう。航空機には中国系のヒットマンが乗っており、マークはペンシル型の銃で殺されかかるが、弾は逸れ、機体に穴が空いてヒットマンは外に吸い出されてしまう。飛行機は不時着。マークは脱走する。護送機に乗り合わせていた保安官のサミュエル・ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)は、マーク追跡の指揮を執る。そこに外交保安局のバートラム・ラム局長(パトリック・マラハイド)とフランク・バロウズ捜査官(リック・スナイダー)が現れ、マークが元外交保安局の捜査官で同僚2名を殺害したと告げ、強制的にジョン・ロイス(ロバート・ダウニー・Jr.)を捜査に加えさせる。マークはトラックの運転手を脅すなどして逃走を続けるが、誰も殺害していなかった。ジェラードは、マークがただの凶悪犯ではないと考え始める。マークはマリーに連絡を取りながら、身の潔白を証明するため逃走を続ける。
ジェラードは国連ビルでの捜査官殺害現場の映像を入手し、手袋をしているマークの指紋が現場から出たことを不審に思い、外交保安局を訪ねる。実は外交保安局内部に中国に情報を売っているスパイがおり、その容疑者がマークとされていたのだった。ジェラードは引き続きマークを捜索する。ジェラードは、捜査官殺害現場にいた中国の情報部員のシアン・チェン(マイケル・ポール・チャン)を追い、彼と交差点で鞄のやりとりをした男を尾行。男はとある教会の一室に入っていく。そこになぜかバロウズ捜査官が現れ、同じように建物の中に消える。バロウズが部屋の隠し戸棚から書類を取り出していると、後ろからマークが現れ、銃を突きつける。情報を漏らしていたのはバロウズだった。おびえるバロウズに銃を突きつけて建物を出るマークだったが、建物の屋上からシアン・チェンがマークを狙撃。ところが弾はバロウズに当たり、バロウズは死亡する。ジェラード、ノア・ニューマン(トム・ウッド)、ロイスの3人がマークを追う。マークは高齢者住宅の建物の中に逃げ込む。ジェラードとロイスが部屋をしらみつぶしにしていくと、ロイスがマークを発見。二人の乱闘が始まる。そこにニューマンが現れるが、ロイスはマークに向けていた銃を突然ニューマンに向けて発砲。マークは逃走し、ニューマンは救急車で搬送されるが心肺停止となってしまう。
ジェラードは、マークが酔い止め薬を飲んでいることから船に乗ろうとしていると予想。ニューマンをマークに撃ち殺されたと考えていたジェラードは、仲間のコズモ(ジョー・パントリアーノ)から恨みを晴らしに行くのはやめろと諭されるが聞かず、すでにヘリに乗り込んでいたロイスとともに出航予定の船に向かう。二人はマークを発見。ジェラードが彼を追い、乗組員が見守る中、天井の空いた小麦の倉庫に落下し、そこで殴り合いをする。落下の際に拳銃が小麦の中に埋もれてしまったが、ジェラードがマークの息の根を止めたかに見えた。しかし、マークは拳銃を手にしており、起き上がってジェラードに銃を向ける。しかし、マークは銃を撃たず、その手を下ろす。その瞬間、上からロイスがマークに容赦なく銃弾を浴びせ、マークは倒れる。
マークは病院に収容され、ロイスとジェラードが付き添いをしていた。ロイスは病室の外の廊下で証拠品の整理をしていた。ニューマンを撃った銃は、ロイスが持っていたのと同じ形式の銃だったが、製造番号が削り取られていた。ジェラードはロイスの銃をさりげなく確認すると、コーヒーを買いにその場を去る。ロイスは病室の警護をしていた警官に証拠品を届けに行くよう命じると、病室に入り、マークに付けられていた治療用の管を剥がし始める。ロイスもまた中国のスパイ側であり、抵抗していたマークを殺害しようとしていた。そこにジェラードが現れる。ロイスはジェラードに銃を向け、引き金を引くが、弾は出ない。ジェラードがロイスの銃を確認する際に弾を抜いていたのだ。ロイスは持っていたもう一つの銃をジェラードに向けようとするが、今度はジェラードがロイスに銃弾を浴びせ、ロイスは倒れる。マークは無実となり、恋人のマリーと抱き合う。ジェラードは仲間と祝杯を挙げに行くのだった。

情報収集や尾行を駆使して逃走車を追跡する様子が見どころ。ロイスが突如ニューマンを撃ち殺すシーンが、観客側からすると度肝を抜く展開なのだが、ちょっと唐突すぎるのと、すでに脳天に銃を突きつけていたマークを撃たずにニューマンの胸を撃つので、すでにマークがジェラードの脳天ではなく防弾チョッキを着ている胸を撃つことでジェラードを殺さないようにしている、という流れがある中、もしかしてマークとロイスはグルで、わざとマークを逃がしてあげたのか、なんていうようにも思えてしまい、ちょっとストーリーが分かりづらかったのが残念。

【5段階評価】3

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