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2019年1月 2日 (水)

(1800) 謝罪の王様

【監督】水田伸生
【出演】阿部サダヲ、井上真央、高橋克典、竹野内豊、松雪泰子、荒川良々、濱田岳
【制作】2013年、日本

謝罪の仕方の指導をなりわいとする男が国家の騒動に巻き込まれ、解決する様子を描いた作品。宮藤官九郎の脚本が冴える作品。

case1では、帰国子女の倉持典子(井上真央)が、ヤクザの車に車をぶつけ、それを東京謝罪センターの黒島譲(阿部サダヲ)が兄のふりをして謝罪する。倉持は黒島の助手となる。
case2では、下着メーカーの社員、沼田卓也(岡田将生)が同僚(尾野真千子)に酔ってセクハラを働き、黒島は沼田に謝罪させるが、相手は弁護士の箕輪正臣(竹野内豊)を使って徹底抗戦の構えとなる。
case3では、離婚した元夫婦の俳優、南部哲郎(高橋克典)と女優の檀乃はる香(松雪泰子)が、息子(鈴木伸之)の起こした暴行事件の謝罪会見の指南を黒島に仰ぐ。謝罪会見は全くうまくいかず、二人は被害者(小松和重)に謝罪に行く。しかし実は息子は、酔った被害者に親を馬鹿にされたことで激昂していたのだった。相手のサラリーマンは逆に息子をほめ、土下座。両者は完全に和解する。
case4では、弁護士の箕輪正臣が、仕事中に「脇毛ボーボー自由の女神! 」と叫んで仕事の邪魔をしていた当時3歳半だった娘に謝罪したいという話を黒島に相談。娘とは実は、黒島の元で助手をしている倉持典子だった。
case5では、映画プロデューサーの和田耕作(荒川良々)の制作した映画で、映画監督(岩松了)が偶然その場にお忍びで来日していたマンタン国の皇太子(野間口徹)を、エキストラと勘違いして肖像権侵害などをしたことから、謝罪を求められる。問題はエスカレートし、黒島は総理大臣(嶋田久作)を担ぎ出すことにする。マンタン国では土下座は相手を侮辱する行為であり、「脇毛ボーボー自由の女神! 」というのが、マンタン国では国王の名にかけて心から謝罪するという意味であった。総理と黒島は、マンタン国でこの言葉を叫び、マンタン国の許しを得る。

阿部サダヲがあちこちで謝罪しまくる話なのかと思ったら、そうではなく、けっこうまともな指導を周囲にしていく。いくつかの話が別々のオムニバスではなく、登場人物がからみながら、しかも同時進行しているという趣向が面白かった。評価は3点にしたが4に近い3点。まあ、「脇毛ボーボー自由の女神」という言葉自体があまり面白くないし、俳優夫婦の息子の名前が「英里人(エリート)」とか、つまらないだじゃれの上に話も分かりづらくなっている(人名ぽくないので一瞬、自分の息子をエリートと呼んでいるのかと混乱した)ところは今ひとつと感じた。

【5段階評価】3

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