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2018年12月25日 (火)

(1794) トゥモローランド

【監督】ブラッド・バード
【出演】ジョージ・クルーニー、ブリット・ロバートソン、ラフィー・キャシディ、ヒュー・ローリー
【制作】2015年、アメリカ

地球の滅亡を防ぐために奮闘する男性と少女の活躍を描いた作品。

ある男(ジョージ・クルーニー)が何者かに向けたメッセージを録画している。横からは女性の声で茶々が入っている。男は、自分の少年時代の話を始める。少年の名はフランク・ウォーカー(トーマス・ロビンソン)。ジェット式の飛行装置を発明してニューヨーク万博に作品を持ち込むが、受付のニックス(ヒュー・ローリー)は未完成だと言ってそれをはねつける。しかし近くにいた少女(ラフィー・キャシティ)は少年を見込んでピンバッジを渡し、自分に付いてくるよう伝える。イッツ・ア・スモール・ワールドのアトラクションに入っていく少女を追って乗り物に乗り込んだフランクは、アトラクションの途中でバッジを検知され、別ルートに進む。そこにあったのは、巨大エレベータのような、小さい地下鉄車両のような乗り物。彼がそこに乗り込むと、未来都市にたどり着く。
続いて、男の横にいた少女(ブリット・ロバートソン)が話を始める。彼女の名はケイシー。NASAの技師である父親の仕事を守るためにロケット打ち上げ施設の解体工事を妨害し、警察に捕まってしまう。釈放されることになったケイシーは、荷物の中に見慣れないピンバッジを見つける。それに手を触れた瞬間、周囲の景色が、遠方に未来都市が見える麦の平原に変化する。迎えに来た父親にピンバッジを触れさせるが、父親には何の変化も起きない。帰宅したケイシーは、深夜に家を抜け出し、未来都市のある方向に自転車を走らせる。ケイシーはそこでトゥモローランドを体験。ホバーレイルに乗って20光年先に飛び立つ宇宙船基地に向かうが、宇宙船に乗り込む寸前でバッジの効力が時間切れになり、気がつくと夜の沼の中を歩いていた。
ケイシーはバッジのことをネットで調べ、その買い取りをしている店に向かう。店にいた女性店員(キャスリン・ハーン)は、バッジを見ると大声で亭主のヒューゴー(キーガン=マイケル・キー)を呼ぶ。二人は、バッジがプルス・ウルトラという理想の未来都市に向かうための力を持つものだという話をし、ケイシーにバッジの入手方法を執拗に尋ねる。ケイシーは荷物に紛れ込んでいたと話すが、二人は信じず、バッジを渡した少女の居場所を尋ねる。意味の分からず答えられないケイシーに、二人は突如、未来型の銃を向ける。そこに、フランクに微笑みかけていた少女、アテナ(ラフィー・キャシディ)が現れ、店員二人を倒す。二人は人間ではなく、オーディオ・アニマトロニクス(AA)というロボットだった。倒された店員は店内で爆発を起こす。アテナはケイシーを車に乗せてその場から走り去る。アテナ自身もまたAAであり、地球を救うためにケイシーをスカウトしたのだと説明する。事態を飲み込みきれないケイシーだったが、アテナは彼女をフランクの家の前に放り出し、去って行く。ケイシーは仕方なくフランクの家のドアをノックする。そこに現れたのは、未来に絶望した大人のフランク(ジョージ・クルーニー)だった。フランクは地球がまもなく滅亡することに悲観しきっていたが、ケイシーはフランクに自分をトゥモローランドに連れて行くようせがむ。ケイシーが話したときに、わずかに地球滅亡の確率が低下したのを見て、フランクはケイシーに可能性を見いだす。そこに追っ手のAAが複数現れる。フランクは家の中に設置した様々な装置でAAを撃退し、バスタブ型の脱出装置でケイシーとともに小屋を脱出。出迎えたアテナとともにエッフェル塔にワープする。エッフェル塔は、トゥモローランドに向かうロケットの発射台だった。トゥモローランドは地球の別次元に存在していた。なんとかたどり着いた3人のもとに、都市を統括するニックス総督が現れる。フランクはケイシーが地球を救うとニックスに説明するが、ニックスは信じない。ニックスは3人を、地球の過去と未来を見ることのできるモニターに連れて行く。ケイシーは58日後に地球が滅亡する様子を確認する。ケイシーはニックスに地球人をトゥモローランドに避難させればいいと問うが、ニックスは、そうすると人間はまたトゥモローランドを滅亡させるだけだと答える。納得いかないケイシーが背を向けた瞬間、モニター上に一瞬、滅亡をまぬがれたもとの景色が広がる。しかしニックスはそれを認めず、フランク達を地球に強制送還することを決める。ケイシーは、ニックスのモニターが悲観的な運命を発信し続けているために人々が悲観的な道筋をたどってしまっているということに気づき、希望ある未来を発信すれば地球を救えると考え、それをニックスに説明する。しかしニックスは、人々に地球の大切さを説くためにはいちど破壊するしかない、と持論を展開。ニックスの地球滅亡の発信は確信的なものだった。フランクは諦めたふりをしてニックスと握手すると、ニックスの手首に巻かれたリモコンでモニターへのエレベータを起動。ケイシーはアテナが持っていた爆弾でモニターを破壊しようとするが、ニックスがエレベーターを下降させ、作戦は失敗。爆弾は強制送還先の無人島で爆発する。爆発の衝撃で倒れた柱がニックスを襲い、挟まれたニックスは動けなくなる。ニックスは恨みから手元の銃でフランクを撃つが、それを予期したアテナが身を挺してかばい、アテナは機能停止するしかなくなる。アテナは、少年だったフランクを見守りながら、彼に自分がAAであることを告げられず、しだいに特別な感情を抱き始めていたことをフランクに告白。フランクはそれを聞いて涙する。アテナは自分の自爆装置を使ってモニターを破壊するようフランクに頼み、フランクはそれを実行する。
フランクとケイシーは、地球の未来を信じる人々にバッジを渡し、地球滅亡を防ぐ計画を始める。そして麦の平原に多くの人々がたどり着くのだった。

未来都市のデザインやギミックが楽しく、AAとの戦いもアイディア満載で面白い。映像のセンスは素晴らしい。機能停止しそうになっているアテナの口元と音声が震えたり、左右別々に細かい瞬きをする、といった細かい演出が作り込まれているのもよかった。エンディングで未来を託されるのが、若者だけではなく老若男女を問わないところもよかった。一方でストーリーはやや難解。ニックスが何を狙っているのかは、1回観ただけでは分からないかもしれない。また、ケイシーが大事にしている赤い帽子という伏線が生かされず、ただエレベータ上で風に飛ばされるだけというのがもったいない気がした。ジョージ・クルーニーという大物俳優と渡り合ったブリット・ロバートソン、ラフィー・キャシディの二人の演技も素晴らしかった。

【5段階評価】4

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