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2018年12月20日 (木)

(1791) 海賊とよばれた男

【監督】山崎貴
【出演】岡田准一、吉岡秀隆、綾瀬はるか、染谷将太、鈴木亮平、國村隼
【制作】2016年、日本

メジャーと呼ばれる大手外資石油会社と渡り合った日本商人の生き様を描いた作品。

国岡鐵造(岡田准一)は、石油の時代が来ることを予想して国岡商店を興す。地域の縄張りという慣習を突破するために海上で船の燃料を売るという破天荒さで商店を大きくしていく。彼の男気に惚れ込み、東雲忠司(吉岡秀隆)や長谷部喜雄(染谷将太)らも商店の従業員となる。鐵造はやがて妻のユキ(綾瀬はるか)を迎え、商店は店主の鐵造を父親とした家族のような生活を送るようになる。
鐵造は満州鉄道への機械油の納入を目指して凍結に強い油を開発し、メジャー系の石油会社に技術力で勝つが、満州鉄道はメジャーとの関係悪化を恐れ、国岡商店の油の採用を見送る。憤懣やるかたなく帰国した鐵造だったが、ユキは仕事一筋の鐵造と、子供ができないことで悩み、鐵造の元を去ってしまっていた。
戦後、GHQにより日本企業による石油の販売は規制され、鐵造は社員を守るため、ラジオ修理のような新しいことにも挑んでいく。鐵造のやり方に不満を持っていた石油統制配給会社の代表の鳥川(國村隼)は、石油販売の許可を得られるよう頭を下げる鐵造を許しはしなかったが、GHQが国内の石油タンクに残っている石油を使い切るまでは石油の輸入は許さないと言ってきたことから、石油タンクさらいという汚れ仕事を鐵造にやらせる。鐵造は日本のために仲間とともにその仕事をやりきるが、鳥川は石油の商売から鐵造を排除しようと、GHQとの協定書に細工する。元GHQの通訳で国岡商店の仲間入りをしていた武知甲太郎(鈴木亮平)は、GHQ側にこの不正を伝え、晴れて国岡商店は石油販売業への復帰がかなう。国岡商店は日本最大の自社保有タンカー、日承丸を造る。海外メジャーは国岡商店を潰すために国岡商店との取り引きをやめて石油入手経路を断とうとするが、鐵造はイギリスと緊張状態にあるイランに活路を求め、撃沈覚悟で日承丸をイランに向かわせる。日承丸は貿易封鎖を余儀なくされていたイランに大歓迎される。
老齢となった鐵造は、若い娘(黒木華)から一冊のスクラップブックを手渡される。娘はユキの姪だった。スクラップブックには国岡商店に関する記事が貼り付けられていた。ユキは鐵造のもとを去ったあとも、鐵造を応援し続けていたのだ。鐵造は、ユキにしてしまった仕打ちに涙するのだった。やがて天命を全うするときが鐵造に訪れる。ベッドの上で鐵造は、海の上で大きな旗を振って仲間と燃料油を売っていた頃のことを回想するのだった。

邦画ながら、映像に迫力があり、岡田准一の老けメイクも、ほとんど特殊撮影とは思えないほど自然。上のあらすじは時系列的に書いたが、実際は時代を行き来するダイナミックな展開で、脚本もよかった。CGを用いた特撮も、「永遠の0」のゼロ戦シーンに比べるとドヤ顔の演出ではなく、必要な分だけ、自然に作られており、格段によかった。

【5段階評価】4

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