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2018年12月 6日 (木)

(1783) ナイトクローラー

【監督】ダン・ギルロイ
【出演】ジェイク・ジレンホール、リズ・アーメッド、レネ・ルッソ、ビル・パクストン
【制作】2014年、アメリカ

スクープ映像を狙うカメラマンとなった男の行いを取り上げたサスペンス。

金のないルー・ブルーム(ジェイク・ジレンホール)は、たまたま出会ったスクープ映像撮影クルーに触発され、盗んだ自転車を転売してビデオカメラマンを始める。警察無線を盗聴して犯罪現場に向かい、警官に追い払われながらも撃たれた被害者を強引に撮影した映像を深夜の報道ニュース番組の女性ディレクター、ニーナ・ロミナ(レネ・ルッソ)に売り込む。ルーはアシスタントとして金のない若者、リック(リズ・アーメッド)を仲間に引き込み、安い給料でこき使いながら、銃撃された家庭の屋内に勝手に入り込んで撮影したり、車に轢かれた被害者を撮影しやすい場所に引きずったり、といった悪質な撮影を続ける。過激な放送で視聴率を稼ごうとしていたニーナは、ルイスを重用するようになる。ルーはライバルのカメラクルーからの協業の申し出を蹴るが、そのライバルにスクープを出し抜かれてしまい、腹いせにライバルの車に細工し、ライバルは事故を起こして瀕死の重傷を負ってしまう。その彼を冷徹に撮影するルーに、瀕死のライバルは、疑いと憎しみの混じったまなざしを向けるが、何も声を発することができないのだった。ルーはニーナをディナーに誘い、自分の映像を独占したければ肉体関係を結べと強要し、ニーナは従わざるを得なくなる。
ルーは高級住宅地のグラナダヒルで強盗が発生した情報を聞きつけ、現場に向かう。まだ警察は到着しておらず、彼は現場から逃走する犯人の二人組を密かに撮影。さらに現場の邸宅内に入り、三人の死体を撮影。映像をニーナのもとに持ち込む。スタッフの一人は倫理的に放送は無理だと主張するが、ニーナはモザイクをかけて映像を流す。
翌日、警察がルーのもとを訪ねるが、ルーは犯人と逃走車を撮影してはいないと嘘をつき、自ら犯人の車と所在地を割り出す。ルーはリックに儲けは山分けだと言って協力を約束させ、犯人を尾行。二人組が中華料理のファーストフード店に入ったところで警察に通報。二人で警官が犯人を追い詰める場面を撮影する。警官に囲まれそうになった犯人は、店内で突如発砲。一人は倒れるがもう一人は車に乗り込んで逃走。ルーとリックは犯人と追跡するパトカーを追いかける。カーチェイスの末、犯人の車とパトカーは横転。ルーは車を止めて犯人の車に近づいて運転席を除く。ルーはリックに、犯人は死んだから撮影しに来いと告げる。車を降りたリックが犯人の乗った車の運転席にカメラを向けると、犯人が顔を上げた。犯人は生きていた。犯人は容赦なくリックに銃弾を浴びせ、横転した車から這い出す。リックはその場で倒れる。犯人はそのまま逃走しようとするが、駆けつけた警官に射殺される。ルーはその様子を撮影し、さらに倒れたリックにカメラを向ける。リックはルーに「狂ってる」と力なく言って息を引き取る。
ルーは自ら警察に向かい、犯人の二人組に付けられていたと真っ赤な嘘をつく。警察は彼が嘘をついていると確信しながらも、彼の逮捕はできないのだった。ルーは新たに三人のスタッフを雇い、荷台のバンで夜の町に繰り出すのだった。

人格が破綻しながらも、警察無線の符牒やニーナのテレビ局の立場などを執拗に調べ上げて巧みな弁舌で自分のペースに持ち込むスマートさを併せ持つ主人公を、ジェイク・ジレンホールが怪演。最後に強烈なしっぺ返しを食らうのかと思ったら、そうではなかったのが、ある意味ではお約束の裏切りではあった。
ただ、今の捜査技術があれば、ルーが家で犯人の車のナンバープレートを検索しているという情報や、犯人の車の走行軌跡などから、彼が嘘の証言をしていることは分かりそうなものだし、中華料理店での捕り物も、警官の制服のまま店に入り込んで、犯人に銃撃されたあげく車で逃げられるというお粗末ぶりで、リアルさの中にちょっと興ざめな感じもした。

【5段階評価】4

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