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2018年11月

2018年11月30日 (金)

(1780) 沈黙の戦艦

【監督】アンドリュー・デービス
【出演】スティーブン・セガール、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・ビジー、エリカ・エレニアック
【制作】1992年、アメリカ

乗っ取られた戦艦を守るために戦う元軍人の活躍を描いたアクション作品。一連のスティーブン・セガール作品に「沈黙」が冠されるようになる元祖となった作品。

戦艦ミズーリの引退式。アダムス艦長(パトリック・オニール)に付いているコックのライバック(スティーブン・セガール)が乗艦していた。
クリス中佐(ゲイリー・ビジー)は艦長の誕生パーティのサプライズだと言って、キッチン・クルーを一カ所に集めるようライバックらに指示するが、ライバックは艦長が自分の料理以外を喜ぶはずはないと命令を拒否。クリスはライバックを冷蔵保管庫に閉じ込める。
やがてサプライズ・パーティのためのスタッフを乗せたヘリが着艦するが、乗っていたのは戦艦を乗っ取ろうとするストラニクス(トミー・リー・ジョーンズ)を指揮官とする集団と、何も知らずに同行したプレイメイトのジョーダン・テート(エリカ・エレニアック)だった。ヘリに酔ったジョーダンは巨大ケーキの中で寝てしまい、ストラニクスらは、ライブを開いて船員を集めると、彼らの中の上官を射殺し、彼らを艦内の一室に幽閉する。
ライバックは、自分を殺しに来たストラニクスの手下を返り討ちにし、館内を探索。ケーキの中にいたジョーダンを発見し、行動をともにする。ストラニクスとクリスはぐるになって艦載兵器を闇市場で売りさばこうとしていたが、ライバックは次々と敵の一味を倒していき、兵器を無力化。キッチンの仲間を救い出すと、クリスらが逃走用に用いようとしていた潜水艦を主砲で撃沈。クリスは死亡する。作戦を踏みにじられたストラニクスも、ライバックとの一騎打ちに敗れ、命を落とす。ライバックはストラニクスがやけになって放った核ミサイルの無力化に成功。幽閉されていた船員たちも救出され、ライバックはジョーダンとキスを交わすのだった。

スティーブン・セガールの無敵のヒーローぶりに胸がすくアクション作品。セクシーなプレイメイトが行動をともにするというのは、いかにも娯楽作品という設定だが、さほど下品に肌をさらけ出したりお色気作戦で敵をおびき寄せたり、みたいなB級な展開はなく、男だらけのむさ苦しい場面設定に花を添えていた。

【5段階評価】3

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2018年11月29日 (木)

(1779) 伊豆の踊子

【監督】西川克己
【出演】吉永小百合、高橋英樹、浜田光夫、宇野重吉、南田洋子、十朱幸代、大坂志郎
【制作】1963年、日本

大学で教鞭を執る川崎(宇野重吉)は、教え子の一人(浜田光夫)から仲人を依頼される。相手の若い女性(吉永小百合)を見て、川崎は自分の若い頃を思い出す。
それは彼(高橋英樹)が書生として伊豆の街道を一人旅していたときだった。彼は旅芸人の一座と出会い、その中にいた若い踊り子(吉永小百合)に一目惚れ。次第に旅をともにするようになる。踊り子の薫もまた書生に憧れ、下田に着いたら活動に連れて行ってもらうことを川崎と約束する。薫の兄、栄吉(大坂志郎)も川崎を歓迎していたが、お芳(浪花千栄子)は書生と踊り子では身分が違うと言って二人が仲良くなることに反対。活動に行くはずの日にお座敷を入れてしまう。お芳は、迎えに来た川崎に、お座敷を入れられてしまったので行けなくなったと告げると、川崎は明日、東京に帰らなければならなくなったからみんなに挨拶をすると返す。お芳はショックでその場を去り、別の部屋に隠れてしまう。川崎は一同に挨拶をして自分の宿に戻る。
翌日の早朝、川崎は栄吉の見送りで船に乗り込む。後から来たお芳は川崎と言葉を交わすことができず、堤防の端から一生懸命に手を振る。気づいた川崎も手を振り返して「おーい」と叫ぶが、その声はお芳には届かず、お芳はただ泣き崩れるのだった。

公開当時18歳の吉永小百合のかわいらしさがみどころ。薫が若い娘(十朱幸代)の死に直面したり、川崎が薫に言い寄る男への嫉妬に苦しんだり、様々な体験を経て心が変化していく二人の成長を描いた作品でもある。現在を白黒、過去をカラーで表現するという演出も、過去の思い出が色鮮やかに蘇るという印象を与え、よかった。

【5段階評価】3

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2018年11月28日 (水)

(1778) グリーン・デスティニー

【監督】アン・リー
【出演】チョウ・ユンファ、チャン・ツィイー、ミシェル・ヨー、チャン・チェン
【制作】2000年、中国、台湾、香港、アメリカ

伝説の剣を巡る中国の武術家の運命を描いた作品。

武術家のリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、自分の持つ剣、碧銘剣(グリーン・デスティニー)をユー・シューリン(ミシェル・ヨー)に託す。ムーバイとシューリンは互いを思いながらも添い遂げずにいた。シューリンはその剣を北京にいるティエに届ける。シューリンはそこで、結婚を控えた若い娘(チャン・ツィイー)に出会う。夜、何者かに剣が盗まれる。盗んだのは、シューリンの会った若い娘、シャオロンだった。
シャオロンの師匠は、ムーバイの師匠を殺害した碧眼狐(ジェイド・フォックス)(チェン・ペイペイ)。しかしムーバイは、シャオロンの才能を見いだし、自分の弟子にすることを望む。葛藤するシャオロンのもとに、かつて結婚を誓った男、ロー(チャン・チェン)が現れる。しかしシャオロンは、ローを拒絶する。ローは何も言わず、再会したら返すと約束していたシャオロンの櫛を手渡し、立ち去る。
シャオロンは姉と慕うシューリンに会いに行く。シューリンは剣を返すようシャオロンに要求するがシャオロンは拒否。シューリンとシャオロンは剣で競い合う。シューリンがシャオロンの喉元に剣を突きつけ、勝負はついたが、シャオロンは、とどめをささずにいるシューリンを斬って逃走。ムーバイがそれを追いかけ、戦いの末、弟子になることを認めさせるが、平伏しようとしないため、ムーバイは碧銘剣を滝壺に投げ捨てる。剣に執着するシャオロンはそれを追って滝に飛び込む。彼女をすくい上げたのは碧眼狐だった。
シャオロンは碧眼狐によってアヘン漬けにされていた。ムーバイはそれを見つけ、目を覚まさせようとするが、そこに碧眼狐が現れる。ムーバイはついに碧眼狐を倒すが、彼女の放った毒針の独に犯されてしまう。ようやく目の覚めたシャオロンはシューリンの屋敷に馬を飛ばして解毒剤を用意してムーバイのもとに戻るが、ムーバイはシューリンに抱かれたまま、息を引き取っていた。
シャオロンはローのもとを訪ね、一夜をともにするが、翌日、ローの見守る中、無事なら幸せを手に入れられるという伝説に身を委ね、橋の上から飛び降り、谷底へと落ちていくのだった。

二人の男女の運命を切なく描きながら、師弟間の愛や憎しみも盛り込んだ重厚な作品。ワイヤーアクションがふんだんに使ったアクションシーンが特徴的だが、単に派手さを狙うというより芸術的な演出が目を引く。
武術かではない俳優たちが華麗な剣技を披露するシーンは、相当な苦労があったのではと感心する。

【5段階評価】3

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2018年11月26日 (月)

(1777) マンマ・ミーア

【監督】フィリダ・ロイド
【出演】メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、アマンダ・サイフリッド
【制作】2008年、イギリス、アメリカ

シングルマザーのホテル経営者の女性と、その娘の結婚式に招待された娘の父親候補3人とが織りなす騒動を描いたミュージカル作品。

ギリシャのとある島で、20歳のソフィ(アマンダ・サイフリッド)は結婚式を挙げようとしていた。ソフィはシングルマザーのドナ(メリル・ストリープ)に育てられたが、自分の父親を知らなかった。彼女はドナの日記を盗み読み、3人の父親候補、サム・カーマイケル(ピアース・ブロスナン)、ハリー・ブライト(コリン・ファース)、ビル・アンダーソン(ステラン・スカルスガルド)を結婚式に招待する。
3人が来ていることを知ったドナは驚き、彼らを追い返そうとするが、ソフィが3人を引き留める。3人は3人とも、自分がソフィの父親だと思い込み、結婚式でのエスコートを申し出るが、ソフィがエスコート役に選んだのは、結局、ドナだった。
結婚式当日。ソフィとスカイ(ドミニク・クーパー)は結婚式を挙げようとするが、そこに3人の父親候補が名乗り出る。ソフィは彼らが3分の1ずつの父親だと考え、挙式を中止してしまう。手持ち無沙汰になる神父(ニール・バギー)だったが、サムがドナにプロポーズ。教会は急遽、二人の結婚を認める。その夜のパーティでは、ドナの仲間のロージー(ジュリー・ウォルターズ)がビルを射止め、ハリーも島の若い男性といい関係になるのだった。

ダンシング・クイーンが流れる序盤のシーンは楽しく、わくわくする。しかし、さすがに50代の男女の色恋沙汰は、明るいミュージカルとするには少々気味が悪く、ピアース・ブロスナンが愛を熱唱するシーンも、正直、観ていて辛いと言わざるを得ない。ババ専の地元民、ゲイのバンカー、一匹狼気取りの熟年男女のキスシーンなど、ぶっとんだ展開についていけるか。ダイバーシティ、LGBTをリアルに賛同できる人なら、本作を否定できないはず。自分は・・・、否定はしないがちょっとキツかった。

【5段階評価】4

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2018年11月25日 (日)

(1776) おにいちゃんのハナビ

【監督】国本雅広
【出演】谷村美月、高良健吾、宮崎美子、大杉漣、岡本玲、小出早織、尾上寛之
【制作】2010年、日本

病気の妹のために花火作りに心身を捧げる青年の生き様を描いた作品。

白血病の治療を終え、退院した須藤華(谷村美月)。父親の邦昌(大杉漣)の運転する車で、母親の登茂子(宮崎美子)とともに帰宅するが、待っているはずの兄、太郎(高良健吾)は引き籠もりになっていた。華は友達のカスミ(岡本玲)らとともに兄貴を町に引っ張り出し、新聞配達のアルバイトをさせるなどして、強引に兄の引き籠もりを矯正。ある雨の日、新聞配達を終えた太郎が帰宅すると、両親が慌ただしく華を病院に連れて行く。病状が悪化していた。華は再び入院することになる。太郎は華を元気づけようと、華が楽しみにしている花火打ち上げのため、地元の青年会に無理矢理入会。転校生だった太郎は、はじめは歓迎されないが、岡崎佳代(小出早織)の心遣いによって、次第に会になじんでいく。しかし、華の病状は改善することなく、とうとう息を引き取ってしまう。太郎は号泣し、一時はアルバイトも青年会もやめてしまう。しかし、華が花火を楽しみにしているというビデオレターを見て一念発起し、花火職人(塩見三省)に弟子入りして、アルバイトでお金を貯めながら、華のための花火を作る。
花火大会の日。青年会の仲間にも応援され、太郎の花火は見事に夜空を彩る。それを満足げに見上げる太郎。太郎とギクシャクしていた父の邦昌は、思わず太郎を抱きしめる。すると、続く花火は、なんと太郎のために太郎の周囲の人達が準備した花火があがる。周りの人達の温かい拍手に囲まれ、太郎は恥ずかしそうに一礼し、家族や仲間と花火を見上げ、「華、ありがとう」とつぶやくのだった。

谷村美月は実際に髪を剃って本作の役を演じたそうだ。実の兄妹にしては、妹が兄を好きすぎてちょっと気持ち悪い気もするのだが、華の亡くなるシーンや花火が打ち上がるシーンは涙もの。感動に胸が熱くなる作品だった。
華の同級生3人組の一人として、剛力彩芽が出演しているが、ほとんどセリフはなく、岡本玲のほうが目立っていた。

【5段階評価】4

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2018年11月24日 (土)

(1775) メアリと魔女の花

【監督】米林宏昌
【出演】杉咲花(声)、神木隆之介(声)、天海祐希(声)、大竹しのぶ(声)
【制作】2017年、日本

スタジオジブリの系譜を継ぐスタジオポノック制作のファンタジーアニメ作品。

退屈な暮らしをしている少女、メアリ・スミス(杉咲花)は、ふとしたきっかけから夜間飛行という花と魔法のほうきを手に入れ、魔法の大学に入り込む。メアリは、校長のマダム(天海祐希)に優秀な生徒と勘違いされ、校長室に招かれる。その中でメアリは、魔法の書物を手にする。メアリが、魔法が使えるのは花のおかげだと告げると校長態度が一変。メアリはとっさに手にした本を鞄に隠し、少年ピーター(神木隆之介)の住所が書かれた紙をマダムに手渡す。メアリは無事に家に帰り着くが、ピーターがマダムに捕らえられてしまう。マダムはピーターを人質に夜間飛行を要求。メアリは再び魔法大学に行き、マダムにピーターの返還を要求するが、あっさり夜間飛行を取られ、金庫室に閉じ込められてしまう。そこには化け物のような姿に変えられてしまった猫のギブがいた。メアリはピーターと再会。魔法の本の力で金庫室を抜け出るが、追いかけてきたマダムとドクター・デイ(小日向文世)にピーターを奪い返されてしまう。メアリは大叔母のシャーロット(大竹しのぶ)から、マダムとドクター・デイが夜間飛行の力で危険な企みを実行しようとしているという話を聞かされ、再びピーターを助けに行くことを決意。実験台にされたピーターとともに全ての魔法を消す魔法を唱え、マダムとドクター・デイの野望を阻止することに成功するのだった

まあ、王道ものの魔法ファンタジー作品。主人公の少女と少年があまりかわいいわけではないのだが、助けた動物たちがメアリに協力したり、クライマックスで魔法を二人で唱えるシーンは感動的だった。

【5段階評価】3

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2018年11月20日 (火)

(1774) カサブランカ

【監督】マイケル・カーティス
【出演】ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード
【制作】1942年、アメリカ

第二次世界大戦中のカサブランカを舞台にしたラブロマンス。「君の瞳に乾杯」というセリフが有名な作品。

フランス領モロッコの都市、カサブランカで酒場を経営するリック(ハンフリー・ボガート)は、かつてフランスで愛し合った女性、イルザ(イングリッド・バーグマン)と再会。彼女は反ドイツ軍組織の指導者、ラズロ(ポール・ヘンリード)と結婚していた。ドイツ軍はラズロを拘束しようとする。イルザはリックのもとを訪ね、銃を突きつけて通行証を入手しようとする。リックはリスボン行きの飛行機を手配し、ラズロとイルザを旅立たせる。とまどうイルザに、リックは「君の瞳に乾杯」と告げ、ラズロとともに彼女を送り出すのだった。

第二次世界大戦中に作られた作品で、連合軍の戦意高揚も狙った政治色の濃い作品。純粋な恋愛映画というよりは、大義のためにかつての恋人との別れを選ぶ男を賛美するような内容。時代背景を念頭に観ないと、意味不明なシーンがいくつもある。やはり映画は、その作品を観るだけで単純に理解でき、楽しめるものであってほしい。
歯並びから何から、完璧に美しいイングリッド・バーグマンを、少し光が拡散するような演出で映像にしているシーンは見もの。うっとりと彼女を観るのにはいい作品。

【5段階評価】2

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2018年11月19日 (月)

(1773) サタデー・ナイト・フィーバー

【監督】ジョーン・バダム
【出演】ジョン・トラボルタ、カレン・リン・ゴーニイ、バリー・ミラー、ドナ・ペスコウ
【制作】1977年、アメリカ

 

ディスコ・ダンスに没頭する青年の葛藤と恋を描いた作品。ジョン・トラボルタの出世作。

 

工具店で働くトニー(ジョン・トラボルタ)は、喧嘩ばかりしている両親の家で暮らし、終末に仲間と通うディスコダンスに没頭していた。太めの女性、アネット(ドナ・ペスコウ)に言い寄られたトニーは、彼女とペアとなってダンス・コンテストに出場することにするが、華麗なダンスを披露するステファニー(カレン・リン・ゴーニイ)に惹かれ、アネットを振ってステファニーと組むことにする。
コンテストに出場したトニーとステファニーは健闘するが、直後に出場したプエルトリコ系のダンサーの踊りに圧倒される。結果はトニーのペアの優勝となるが、それを人種差別の結果だと考えたトニーは、トロフィーと賞金をプエルトリコのペアに押しつけ、会場を後にしてしまう。ついてきたステファニーに車の中で無理矢理襲いかかったトニーだったが、ステファニーはトニーをののしり、立ち去る。帰りの車の中、トニーの理解を得られなかったと責めるボビー(バリー・ミラー)は、ブルックリン橋から落下し、命を落としてしまう。
トニーはステファニーの家を訪ね、ステファニーに暴行したことを謝罪。一から友達としてやり直したいと告げ、ステファニーはそれを受け入れるのだった。

 

「スティン・アライブ」や「愛はきらめきの中に」など、ビー・ジーズの音楽が魅力的な作品。ただ、ストーリーはなんだかよく分からず、ちょっと退屈だった。
ジョジョ立ちを彷彿とさせるジョン・トラボルタの決めポーズを作品中で探していたのだが、今ひとつここだ、というシーンに気づけなかった。もう1回観るべきだろうか。

 

【5段階評価】2

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2018年11月18日 (日)

(1772) 聲の形

【監督】山田尚子
【出演】入野自由(声)、早見沙織(声)、悠木碧(声)、金子有希(声)
【制作】2016年、日本

大今良時原作漫画のアニメ映画か作品。耳の聞こえない少女と、その同級生だった男子高生との交流を描いた作品。

小学生の石田将也(松岡茉優)のクラスに、ろうあの少女、西宮硝子(早見沙織)が転校してくる。筆談用ノートで同級生とコミュニケーションをとるが、将也は彼女の補聴器を取り上げて教室の外に放り投げたり、耳元で大声で叫んだり、と彼女をからかい、いじめ始める。女生徒の植野直花(金子有希)も、ノートを持って会話に入り込もうとしたり、何を言ってもすぐごめんなさいという硝子をウザがり、仲間はずれにする。硝子へのいじめは補聴器の度重なる紛失という形で表面化し、クラスは一転して将也をつまはじきにする。
中学に上がっても、将也は仲良しだった島田一旗(西谷亮)から悪口を言いふらされて孤立。高校でも浮いた存在となるが、やがて永束(小野賢章)と友達になる。
将也は手話を覚え、硝子に会いに行き、持ったままだった筆談用ノートを彼女に手渡す。硝子の妹の結弦(悠木碧)は、はじめは将也を嫌悪し、ののしるが、将也の真摯な気持ちに触れ、硝子と将也のふれあいを応援するようになる。小学生時代の同級生との交流を取り戻した将也は、硝子、結弦、永束、植野、小学校時代の同級生の佐原みよこ(石川由依)、川井みき(潘めぐみ)、高校で友人となった真柴智(豊永利行)と遊園地に行き、久しぶりに友達と仲よく幸せに過ごす気分に浸る。しかし、硝子を好きになれずにいた直花は、観覧車に硝子と二人で乗り、彼女を責める。真柴は、直花と硝子が小学生の頃いろいろあったという話を川井から聞いたという話を将也にする。それを聞いた将也は川井を問いただすが、川井は逆ギレして将也が硝子をいじめていたと怒り出す。将也はいつも硝子と会う水門橋に向かうが、そこに集まった友人達をことごとく罵倒してしまう。将也は硝子と結弦とともに夏休みを過ごし、将也のことを嫌っていた硝子の母親(平松晶子)にも何とか許しを得るようになり、花火大会に硝子の家族と出かける。ところが、硝子は勉強をするからと言って途中で家に帰ってしまう。またね、と手話で伝えた将也に、硝子はたださようならをしてその場を去る。結弦から家に置き忘れたカメラを取ってくるよう頼まれた将也は、硝子の住むマンションに向かう。将也は硝子がマンションのベランダに立っているのを見つける。硝子はそのままベランダのへりを世j登り、その上に立ち、飛び降りを図る。何とか手を掴んだ将也は硝子を引き上げることに成功するが、自分自身は落下し、意識不明となってしまう。硝子は、自分がいては周りを不幸にすると感じ、自殺を図ったのだった。
硝子の家族はみな、将也の母親(ゆきのさつき)に土下座して謝罪。硝子も足下にひざまづいて号泣して詫びる。しかし直花は硝子を激しく責め、将也の看病を続ける。直花のせいで硝子は将也の看病をすることができなかった。
ある夜、将也の感情を感じ取った硝子は、水門橋に向かう。ついに将也は意識を取り戻し、導かれるように水門橋に向かう。二人は再会。硝子は泣いて詫びるが、将也は硝子に生きるのを手伝ってほしい、と硝子に頼む。二人は改めて仲よくなる。
友人達に合わせる顔のなかった将也だったが、永束は泣いて将也の復活を喜び、川井は千羽に満たなかった折り鶴を泣いて誤りながら将也に手渡す。真柴も温かくそれを見守る。直花は素直になれずにいたが、その場に現れ、硝子に「バカ」と手話で伝える。硝子は正しい手話を直花に教え、直花は照れくさそうに「唐揚げ食べにいこ~っと」と言ってその場を立ち去る。将也はみんなと文化祭を見て回りたいと提案。それまであった将也の心の壁が消え、周囲の声が飛び込んでくる。将也は思わず涙するのだった。

単純なようで複雑な若者の心を丁寧に描いた素晴らしい作品だった。特に音楽がよかった。鍵盤のきしみが聞こえるようなピアノの曲、古びたレコードのようなノイズ。音声をテーマにした映画らしい、そして女性監督らしい(こういう書き方はステレオタイプかもしれないが)繊細さが感じられた。
硝子が将也の母に泣いて詫びるシーン、文化祭で人々の顔を塞いでいたバッテンが落ち、将也の心の壁が消えた瞬間も感動的。小学校時代の将也の心ないいじめと、それを目の当たりにしてもなおごめんなさいと謝る硝子の不憫さが、目を背けたくなるほど不快で悲しいシーンなので、そこは正直何度も見たくはないのだが、それもまた、子供の頃の理不尽で理解できない行動を表すものとして、必要な描写だったのだろう。ミニスカ美少女キャラのアニメ作品ではあるが、とてもずっしりと胸に響く作品だった。

【5段階評価】5

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2018年11月17日 (土)

(1771) カクテル

【監督】ロジャー・ドナルドソン
【出演】トム・クルーズ、エリザベス・シュー、ブライアン・ブラウン、ロン・ディーン
【制作】1988年、アメリカ

バーテンダーとして生きる男の恋愛を描いた青春映画。

兵役を終えたブライアン・フラナガン(トム・クルーズ)はビジネスマンとなって金持ちになることを目指すが、大学を出ていない彼はどこにも雇われない。通りかかったバーが店員を募集していたことから、ブライアンは店長のダグラス・コグラン(ブライアン・ブラウン)と働き、フレアバーテンダーのコンビとして名をはせるようになる。しかし、ダグラスが、ブライアンの彼女を奪ったことから二人は仲違いし、ブライアンは単身、ジャマイカに渡り、バーテンダーを始める。そこに、酒を飲み過ぎた友人を助けて欲しいと言って若く美しい女性、ジョーダン・ムーニー(エリザベス・シュー)が現れ、二人は恋に墜ちる。そこに、結婚したダグラスが妻のケリー(ケリー・リンチ)とともに新婚旅行でやってくる。ダグラスはブライアンに客の女性を落とせるか、と挑発し、ブライアンはそれに乗り、女性客のボニー(リサ・ベインズ)と一夜をともにする。ところが、彼がボニーを連れ去るところをジョーダンが目撃。ショックを受けたジョーダンはアメリカに戻ってしまう。後悔したブライアンはジョーダンのもとに向かう。ジョーダンは妊娠していた。それでもブライアンはジョーダンに結婚を申し込み、ジョーダンの父リチャード(ローレンス・ラッキンビル)の反対を押し切り、おじ(ロン・ディーン)の店にジョーダンを連れて行く。ジョーダンは双子を身ごもっており、ブライアンは感激するのだった。

女性と恋愛を重ねるブライアンは男前で浮気性。ジョーダンに一途なようにも見えるが、本当に二人がうまく行くのか、あまり確証はない終わり方だった。ダグラスが妙に挑発的なのも、分かるような今ひとつピンとこないような。ストーリーにはさほど共感できないのだが、フレアバーテンダーの技術を披露するシーンは立派。トム・クルーズの役者魂は十分に感じることができる。ビーチボーイズのKokomoは大好きな曲。

【5段階評価】3

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2018年11月16日 (金)

(1770) コナン・ザ・グレート

【監督】ジョン・ミリアス
【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェリー・ロペス、サンダール・バーグマン
【制作】1982年、アメリカ

両親の敵を討つ青年の活躍を描いた作品。ボディビルダー、アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作。

両親をタルサ王(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に殺された少年コナンは、奴隷として重労働を強制され、力強い青年(アーノルド・シュワルツェネッガー)に成長する。その肉体を商人に見込まれ、格闘技の選手として戦いに明け暮れる日々を送る。やがて商人はコナンを解放。盗賊のサボタイ(ジェリー・ロペス)と知り合い、蛇の紋章を掲げる神殿に財宝目当てに忍び込む。そこで女盗賊のバレリア(サンダール・バーグマン)と出会い、協力して財宝を盗み出すことに成功する。二人は愛し合うようになるが、財宝を元手に贅沢な暮らしを続けた結果、捕らえられてしまう。しかし二人を捕らえた有力者は、タルサ王にさらわれた娘ヤスミナ(バレリー・クイネッセン)を救出するようコナンに依頼。コナンはタルサ王の神殿に忍び込むが、正体を見破られ、はりつけにされてしまう。そこにサボタイが救出に現れる。
コナンは、サボタイ、バレリアとともにタルサ王の神殿に再度侵入。ヤスミナを見つけて逃走するが、タルサ王の放った蛇の矢により、バレリアが命を落としてしまう。コナンはサボタイと協力して、ヤスミナを奪い返そうとするタルサ王一団と戦い、タルサ王の手下を次々と倒していくが、タルサ王は逃走する。
コナンは再び神殿に侵入し、ついにタルサ王の首をはね、復讐を果たす。ヤスミナはコナンにひれ伏し、コナンはヤスミナを連れ帰る。

魔法使いや弓使いの盗賊などを仲間に敵に立ち向かうという、王道RPGのような展開と、筋肉シーンとエロシーンが連続するという映像のコラボで、とても分かりやすい娯楽作品だった。

【5段階評価】3

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2018年11月14日 (水)

(1769) 銀魂

【監督】福田雄一
【出演】小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、堂本剛、安田顕、早見あかり、岡田将生
【制作】2017年、日本

空知英秋原作漫画の実写映画化作品。刀鍛冶の作った妖刀に操られた男と戦う侍たちの活躍を描く。

万事屋(よろずや)の坂田銀時(小栗旬)は、刀鍛冶の村田鉄矢(安田顕)から、業物の刀、紅桜の捜索を頼まれる。町に出没した辻斬りが持っている刀が紅桜らしいという情報をもとに、辻斬りと退治する。辻斬りはかつて彼が倒した岡田似蔵(新井浩文)だったが、刀は生き物のように意志を持っており、銀時は重傷を負う。
仲間の神楽(橋本環奈)が敵の一味に捕らえられ、志村新八(菅田将暉)が単身で助けに行き、銀時も遅れて現れる。銀時は鉄矢の妹、鉄子(早見あかり)の打った刀で似蔵で挑み、似蔵を倒す。銀時に敵対するかつての仲間、高杉晋助(堂本剛)と剣を交えるが決着は付かず。銀時は仲間とともに町に帰るのだった。

ドラゴンボールやワンピース、ガンダム、ナウシカなど、有名なマンガやアニメのパロディが次々と登場することと、今をときめく俳優陣が本気でバカなことをやっているのが売りだろう。また、原作ファンにとっても楽しい作品だろうが、そうでもない人には普通の退屈な作品だった。銀時が平賀源外(ムロツヨシ)に「楽して勝ちたい」とぼやくところはちょっと笑ったけども。

【5段階評価】2

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2018年11月13日 (火)

(1768) ベオウルフ/呪われし勇者

【監督】ロバート・ゼメキス
【出演】レイ・ウィンストン、アンジェリーナ・ジョリー、アンソニー・ホプキンス
【制作】

伝説の勇者ベオウルフの怪物退治を描いた3DCG作品。

屋敷で宴会をしていたフロースガール王(アンソニー・ホプキンス)のもとに、人間の騒ぐ音を忌み嫌う怪物グレンデル(クリスピン・グローバー)が現れて大暴れし、何人もの死者を出す。宴会は禁止とされ、王はグレンデル退治のお触れを出す。そこに荒波を超えて勇者ベオウルフ(レイ・ウィンストン)が現れ、怪物退治に名乗り出る。
ベオウルフは屋敷に来たグレンデルと戦い、その腕をもぎ取る。グレンデルは住処に戻り、母親にベオウルフにやられた、と告げ、息を引き取る。眠りに就くベオウルフは、若い王妃ウィールソー(ロビン・ライト・ペン)に「あなたの子供が欲しい」と迫られる夢を見る。その王妃の顔が化け物のように変化し、ベオウルフが目を覚ますと、屋敷の中の人々が皆殺しにされて逆さづりになっていた。グレンデルは死んでいなかったのか、とベオウルフが王に問いただすと、王は母親が残っていると告げる。父親はいるのか、とベオウルフが問うと、王は苦しそうな顔つきで、父親は人に害をなさぬ、と答える。
ベオウルフは仲間を連れてグレンデルの住処に向かう。単身で中に入ったベオウルフは、縮こまったグレンデルの死体を発見。すると、水の中からグレンデルの母親(アンジェリーナ・ジョリー)が現れる。母親は、息子を殺された代わりに息子を授けてくれ、そうすれば王として巨万の富を約束するとベオウルフを誘惑する。ベオウルフはその誘惑に負け、母親を抱く。
グレンデルの首を持ち帰ったベオウルフは、母親を殺したと王に嘘をつく。
王はベオウルフの嘘を見抜いているようだったが、自分の死後、王位をベオウルフに譲ると宣言し、塔の上から身を投げて自殺。ベオウルフは不死身の王となる。
ある日、一人の奴隷が、黄金の竜の杯を沼で拾って持ち帰る。それは、ベオウルフが母親と約束をかわした際に母親に渡したものだった。ベオウルフは杯を母親のもとに返しに行くが、母親はもう遅いと告げる。彼女の後ろには巨大な竜がいた。竜は飛び立ってベオウルフの城に向かう。ベオウルフは妻と侍女のウルスラ(アリソン・ローマン)に襲いかかる竜の心臓を握りつぶし、竜を倒す。
竜の正体は、ベオウルフの息子だった。瀕死の状態のベオウルフは、助けに来た忠臣のウィグラーフ(ブレンダン・グリーソン)に真実を告げようとするが、ウィグラーフは、伝説では母親は若きベオウルフが倒した、と彼の秘密を胸にしまう。ベオウルフの遺体は火のついた船で海に流される。王位を継承したウィグラーフが海岸でそれを見つめていると、ふと足下に、黄金の竜の杯が埋もれているのを見つける。それを拾うと、海に母親が現れ、ウィグラーフに優しく手招きをはじめる。ウィグラーフはそれをじっと見つめるのだった。

公開時は3D作品だったので、どうにも無駄なスローモーションの「3Dだよ見てね」的なシーンがあるのがやや鬱陶しいのと、なまじリアルな3DCGは、RGPなどのゲームのオープニングやイベントシーンを観ているような感覚になってしまうのが気になった。実はこの作品はBlu-ray版を持っていて、以前観たときはあまり面白いと思わなかったのだが、今回、久しぶりに見直してみて、男の際限なき欲望を描いた作品として、それなりの重厚感を感じたのだった。

【5段階評価】3

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2018年11月12日 (月)

(1767) トレマーズ

【監督】ロン・アンダーウッド
【出演】ケビン・ベーコン、フレッド・ウォード、フィン・カーター、マイケル・グロス
【制作】1990年、アメリカ

地中から襲いかかる化け物と人々の死闘を描いた作品。

ネバダ州で暮らすバル(ケビン・ベーコン)とアール(フレッド・ウォード)の二人組は、鉄塔の上や、地中に引きずり込まれたように死んでいる人々を発見。雑貨店に戻った二人は、住民に頼まれ、馬で救出を求めに出る。すると走っていた馬が突然おびえ始め、地中から目のない蛇のような生物グラボイドが現れ、馬を襲い始める。二人は走って逃げる。グラボイドは地中を高速で移動して二人を追いかけるが、コンクリートの用水溝に激突して死亡する。そこに地質調査をしていた大学院生のロンダ(フィン・カーター)が現れる。彼女によれば、震動の記録から、同じ生物があと3体いるということだった。
3人は別の生物に襲われそうになり、岩山の上に逃げ込むが、グラボイドは執念深く彼らを待ち伏せる。どうやら彼らの出す震動に反応しているようだった。3人は棒高跳びの要領で岩山を飛んで渡り、ロンダの車にたどり着き、その場を脱出する。
雑貨店に戻った3人だったが、グラボイドは建物に襲いかかり、人々は屋上にあがるが、店主のウォルター(ビクター・ウォン)やネストール(リチャード・マーカス)らが襲われていく。離れたところに住むガンマニアのガンマー夫妻のもとにもグラボイドが向かい、地下室にいた二人に壁を破って襲いかかるが、二人は銃弾を浴びせて1体を倒す。バルとアールはガンマー夫妻と無線で連絡を取り合い、ブルドーザーを使って町を脱出する作戦に出る。ところがグラボイドは落とし穴を掘ってブルドーザーを走行不能にする。一行は爆薬を使いながら岩山に逃げ込む。アールはバート(マイケル・グロス)の作った爆薬を、投げ釣りの要領でグラボイドに飲み込ませ、爆死させることに成功。残りのグラボイドは一体。バルもそれに続こうとするが、グラボイドは爆薬を吐き出し、地上で爆発。爆発から逃げるためバルとアール、ロンダは砂地の上に。バルは一案を思いつき、崖地のほうに駆け出すと、追ってくるグラボイドの後方に爆弾を投げる。爆弾から逃げる習性のあるグラボイドは、そのまま崖を突き破ってしまい、崖下に落下して絶命する。
無事に町に戻ったバルは、名残惜しそうに別れを告げるロンダに駆け寄り、口づけをするのだった。

いわばB級パニック映画なのだが、怪物の退治の仕方が毎回違っていたり、義侠心から自らを犠牲にするお涙ちょうだい的な展開もなく、展開にわくわくする作りだった。若干、若きケビンベーコンの芝居の臭さが気にはなったが。

【5段階評価】3

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2018年11月10日 (土)

(1766) オデッセイ

【監督】リドリー・スコット
【出演】マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、ジェフ・ダニエルズ
【制作】2015年、アメリカ

加勢に取り残された植物学者のサバイバルを描いたSF作品。

火星探査をしていた宇宙飛行士達が嵐に見舞われ、宇宙船で火星を緊急脱出。植物学者のマーク・ワトニー(マット・デイモン)は火星に取り残されてしまう。彼はジャガイモを栽培しながら救出を信じて待つ。火星の映像から彼の生存を把握したNASAは、火星を脱出して地球に向かっているクルーに連絡。離脱を決定したキャプテンのメリッサ・ルイス(ジェシカ・チャステイン)をはじめ、クルー達は、地球への帰還を送らせてワトニーの救出に向かう。ワトニーは工夫を凝らして火星を脱出すると、宇宙空間で待つメリッサたちのもとにたどり着き、無事に地球に帰還する。

ゼロ・グラビティ」にも似たサバイバル映画だが、本作は空気の環境が整った施設の中にいるので、絶望感はやや薄め。序盤は意外と穏やかに過ぎていく。その後、ジャガイモを育てていた区画が亀裂の影響で吹っ飛び、持続的な状態が消滅するのだが、それでもやはり、絶望感はそこまできつくはない。結局最後の最後まで、なんとかなりそうだな、という状況のまま話が進んでいく。手に汗握らないサバイバル作品だった。

【5段階評価】3

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2018年11月 8日 (木)

(1765) 劇場版 進撃の巨人 Season2~覚醒の咆哮~

【監督】荒木哲郎、肥塚正史
【出演】梶裕貴(声)、石川由依(声)、藤田咲(声)、細谷佳正(声)
【制作】2018年、日本

諫山創原作漫画のアニメ版劇場作品。巨人と人類との死闘を描く。「劇場版 進撃の巨人 後編~自由の翼~」の続編。

大量の巨人が現れ、その退治をしていたミケ(三宅健太)は、体毛に覆われた巨人に遭遇。その巨人は言葉を話したため、ミケは驚愕する。他の巨人は言葉を話す巨人の命令に従って動いていた。ミケはその他の巨人たちに食い殺されてしまう。
塔にこもっていたクリスタ(三上枝織)たちに襲いかかる巨人を倒すため、ユミル(藤田咲)は巨人と化す。それでも巨人に倒されそうになったところにミカサ(石川由依)やハンジ(朴璐美)らが現れ、巨人を一掃する。瀕死になったユミルをタンカに乗せ、いったん退却しようとしたとき、ライナー(細谷佳正)は突然エレン(梶裕貴)に向かって自分は鎧の巨人でベルトルト(橋詰知久)が超大型巨人である、壁を壊さないから一緒に来い、と告げる。混乱するエレンの目の前で、二人は巨人と化し、エレンとユミルを連れ去る。
ミカサとアルミン(井上麻里奈)は、ハンネス(津田健次郎)に励まされ、エレンを捜索。エルヴィン(小野大輔)の指揮のもと、エレンの奪還に成功する。帰還中のエレンとミカサの前に、エレンの母親を食い殺した女巨人が現れる。ハンネスが単身で挑みかかり、エレンは巨人に変化しようとするが巨人化できず、ハンネスは女巨人に食い殺されてしまう。自分の役立たずさを泣き叫ぶエレンを、ミカサは優しく励まし、一緒にいてくれたことに感謝する。エレンは巨人化できないまま、叫び声をあげて女巨人になぐりかかろうとする。すると、周囲にいた巨人達が一斉に女巨人に襲いかかり、女巨人を食い殺してしまう。エレンには巨人を操る能力があるようだった。

話の途中ということもあり、明かされない謎も多いまま終わる。そういうものだと思って観るしかない。クリスタが自分のスカートを破って包帯代わりにするのを見て「結婚しよう」と心の中でつぶやくライナーが実は巨人でしたとか、何を真実と捉えればいいのかよく分からなかったりして、こういった不自然さが本当に後で回収されていくのか、不安も感じるのだった。

【5段階評価】2

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2018年11月 5日 (月)

(1764) 劇場版 進撃の巨人 後編~自由の翼~

【監督】荒木哲郎
【出演】梶裕貴(声)、石川由依(声)、井上麻里奈(声)、嶋村侑(声)
【制作】2014年、日本

諫山創原作漫画のアニメ版劇場作品。女型の巨人の秘密を追う兵団の死闘を描く。「劇場版 進撃の巨人 前編~紅蓮の弓矢~」の続編。

巨人になる力を持っていることが分かったエレン(梶裕貴)の処遇が軍で問われ、彼はリヴァイ(神谷浩史)班に配属となる。エレンが巨人になるためには、目的意識を持って自傷行為をする必要があることが判明。調査兵団は壁の外の調査を行い、女型の巨人を発見。巨人は弱点であるうなじをかばう知性を持っていた。アルミン(井上麻里奈)は巨人の正体は人間だと気づく。巨人はエレンを探しているようだった。
エルヴィン団長(小野大輔)は女型の巨人の捕獲を狙っていたが、巨人は自らを他の巨人に食わせることで捕獲を逃れる。女型の巨人は再生し、再びエレンを狙う。エレンを守るために兵団の3人が犠牲となり、エレンは巨人化して女型の巨人と戦うが、女型巨人は体を硬質化する能力を持っており、エレンは苦戦。エレンの巨人は倒されてしまうが、ミカサ(石川由依)とリヴァイがエレン本体を救出する。
アルミンは女型巨人の正体は、調査兵団のアニ(嶋村侑)であることを見抜いていた。地下に連れ込んでアニの正体を見破る作戦をとるが、アニはそれに気づき地上で巨人化。エレンも巨人となり、女型巨人を倒すが、アニは自らを高質化したクリスタル上の物体の中に自らを封じ込めるのだった。

評価2という低さは、映画のできばえというよりも、もはや進撃の巨人そのものへの自分の関心であるような気がする。ただ、やはり、本編を知らないとあまり楽しめない、一部の人向けの作品であるという感は拭えないというのが一点。巨人が再生可能で不死身すぎて、首が飛んでも手足がもげても驚きがなくなっているのも一点。ただ、この作品を放映したのがNHKというのは面白かった。

【5段階評価】2

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2018年11月 2日 (金)

(1763) ピアノ・レッスン

【監督】ジェーン・カンピオン
【出演】ホリー・ハンター、アンナ・パキン、サム・ニール、ハーベイ・カイテル
【制作】1993年、オーストラリア、ニュージーランド、フランス

口のきけない女性と原住民男性との恋を描いた作品。

イギリスに住む未亡人のエイダ(ホリー・ハンター)は、娘のフローラ(アンナ・パキン)とともに、ニュージーランドに住む再婚相手のスチュアート(サム・ニール)のもとに向かう。彼女は口がきけず、ピアノが心のよりどころだったが、船で海岸まで運んだ愛用のピアノを、スチュアートは持って行けないと放置する。エイダは運搬を担当していた男、ベインズ(ハーベイ・カイテル)にピアノを運ぶよう依頼する。断り切れずにベインズはエイダ、フローラとともに海岸に向かい、エイダが愛おしそうにピアノを弾く姿に魅了される。
ベインズはスチュアートに、土地と引き換えにピアノを入手。エイダはピアノを返してほしいとベインズに頼むが、彼は自分の言うことを聞けば鍵盤を一つずつ返す、と言う。
はじめは演奏を頼むベインズだったが、次第に彼の要求は服を脱ぐことなどに変わっていく。スチュアートを愛することのできていなかったエイダは、嫌がりながらも次第にベインズに惹かれ、ついに二人は裸になって抱き合うまでになる。その様子を、フローラはベインズの家の隙間から目撃するのだった。
ベインズとエイダの関係を怪しむようになったスチュアートもまた、二人が激しく抱き合う姿を目撃。ベインズはピアノをエイダに返すことにする。スチュアートは、エイダを信じて外に作業に出るが、エイダはそのすきに、鍵盤にベインズへの愛の言葉をしたため、フローラに託す。エイダにベインズと会ってほしくなかったフローラは、その鍵盤をスチュアートのもとに持って行ってしまう。激高したスチュアートは、斧でエイダの人差し指を切り落とすと、それをフローラに渡してベインズのもとに持って行かせる。ベインズは激高するがフローラは泣き出し、ベインズは思いとどまる。その夜、スチュアートはベインズの家に向かい、彼に銃を突きつけるが、ベインズにエイダを連れて出て行くよう伝える。
エイダはスチュアートのもとを去る。その船の上で、エイダはピアノを海に落とすようベインズに頼む。二人は幸せに暮らすが、エイダの心の中には海の底のピアノが眠っているのだった。

官能的な映像を織り交ぜた芸術的作品。「愛人/ラマン」にも似た趣がある。しかし、ピアノを取り戻したいという思いの女性に、服を脱げと言ってみたり突然首筋にキスをしたり、はっきり言ってただの変態行為であるベインズの行動が、崇高な愛の表出の一形態と認められているかのような表現は、今ひとつ受け入れられなかった。

【5段階評価】3

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