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2018年11月 2日 (金)

(1763) ピアノ・レッスン

【監督】ジェーン・カンピオン
【出演】ホリー・ハンター、アンナ・パキン、サム・ニール、ハーベイ・カイテル
【制作】1993年、オーストラリア、ニュージーランド、フランス

口のきけない女性と原住民男性との恋を描いた作品。

イギリスに住む未亡人のエイダ(ホリー・ハンター)は、娘のフローラ(アンナ・パキン)とともに、ニュージーランドに住む再婚相手のスチュアート(サム・ニール)のもとに向かう。彼女は口がきけず、ピアノが心のよりどころだったが、船で海岸まで運んだ愛用のピアノを、スチュアートは持って行けないと放置する。エイダは運搬を担当していた男、ベインズ(ハーベイ・カイテル)にピアノを運ぶよう依頼する。断り切れずにベインズはエイダ、フローラとともに海岸に向かい、エイダが愛おしそうにピアノを弾く姿に魅了される。
ベインズはスチュアートに、土地と引き換えにピアノを入手。エイダはピアノを返してほしいとベインズに頼むが、彼は自分の言うことを聞けば鍵盤を一つずつ返す、と言う。
はじめは演奏を頼むベインズだったが、次第に彼の要求は服を脱ぐことなどに変わっていく。スチュアートを愛することのできていなかったエイダは、嫌がりながらも次第にベインズに惹かれ、ついに二人は裸になって抱き合うまでになる。その様子を、フローラはベインズの家の隙間から目撃するのだった。
ベインズとエイダの関係を怪しむようになったスチュアートもまた、二人が激しく抱き合う姿を目撃。ベインズはピアノをエイダに返すことにする。スチュアートは、エイダを信じて外に作業に出るが、エイダはそのすきに、鍵盤にベインズへの愛の言葉をしたため、フローラに託す。エイダにベインズと会ってほしくなかったフローラは、その鍵盤をスチュアートのもとに持って行ってしまう。激高したスチュアートは、斧でエイダの人差し指を切り落とすと、それをフローラに渡してベインズのもとに持って行かせる。ベインズは激高するがフローラは泣き出し、ベインズは思いとどまる。その夜、スチュアートはベインズの家に向かい、彼に銃を突きつけるが、ベインズにエイダを連れて出て行くよう伝える。
エイダはスチュアートのもとを去る。その船の上で、エイダはピアノを海に落とすようベインズに頼む。二人は幸せに暮らすが、エイダの心の中には海の底のピアノが眠っているのだった。

官能的な映像を織り交ぜた芸術的作品。「愛人/ラマン」にも似た趣がある。しかし、ピアノを取り戻したいという思いの女性に、服を脱げと言ってみたり突然首筋にキスをしたり、はっきり言ってただの変態行為であるベインズの行動が、崇高な愛の表出の一形態と認められているかのような表現は、今ひとつ受け入れられなかった。

【5段階評価】3

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