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2018年9月

2018年9月25日 (火)

(1753) インファナル・アフェア

【監督】アンドリュー・ラウ、アラン・マック
【出演】トニー・レオン、アンディ・ラウ、エリック・ツァン、アンソニー・ウォン
【制作】2002年、香港

マフィアの潜入捜査をする警察官と、警察に入り込んだマフィアの手先の運命を描いた作品。

警察学校で優秀さが認められたヤン(トニー・レオン)は、サム(エリック・ツァン)の率いるマフィアへの潜入捜査を命じられる。彼のことを知るのはウォン警視(アンソニー・ウォン)だけで、彼は自分のアイデンティティを失うことへの恐怖と戦いながら捜査を続ける。
一方、サムは配下の若者を警察学校に送り込み、スパイに仕立て上げていた。その一人であったラウ(アンディ・ラウ)は、ウォン警視の率いる捜査の情報をサムに流し、警察の捜査を妨害。ヤンもサムの状況をウォン警視にモールス信号で伝える。結局、サムは密輸した麻薬を捨てる羽目となり、ウォン警視も一味の逮捕に失敗。痛み分けとなる。互いにスパイを送り込んでいることが明らかとなったため、サムはヤンに、そしてウォン警視はラウに、スパイの捜査を命じる。
ラウは、ウォン警視に尾行をつける。ウォン警視がとあるビルに向かったことから、ラウは彼がスパイに会うと推理。サムの側にビルに向かえと命じる。ウォン警視と会っていたヤンは、ビルのゴンドラリフトで何とか逃げ、タクシーを拾ってビルの正面に出る。タクシーを降りた瞬間、タクシーの屋根の上に死体が落下する。ウォン警視だった。自分の本当の身分を知る唯一の男が死んだことで、ヤンは茫然自失となるが、弟分のキョン(チャップマン・トウ)に車に押し込まれ、警察との銃撃戦となっている現場から逃走する。キョンは、ビルに踏み込むときにヤンがいなかったことから、ヤンが警察官らしいと気づいていた。しかし、キョンはそのことをボスには言わないとヤンに告げ、息を引き取る。彼は警察との撃ち合いで胸を打たれていたのだった。ヤンはキョンが潜入捜査官だったとサムに告げ、倉庫を確認に行くよう示唆。そこに警察が乗り込んできたため、サムは車から降りて逃走。そこにラウが現れる。何が起こったか分からないサムを、ラウは銃で撃ち殺す。彼は、善人として生きる道を選んだのだった。
警察署に戻ったラウは仲間に祝福される。ラウの部屋には潜入捜査から戻ったヤンがいた。ヤンは元の身分に戻りたいとラウに告げる。ラウはパスワードを聞いてヤンが警察官であることを証明するファイルにアクセスする。ラウがヤンに背を向けているとき、ヤンはラウの席の上の封筒を目にする。そこには、かつてサムの側にいたときにヤンが仲間に漢字を教えるために書いたメモ書きがあった。ラウがサムの側と通じているスパイだったことを知ったヤンは、その場を離れ、ラウとサムの会話を録音したCDをラウに送りつけ、ラウを屋上に呼び出す。ヤンは後ろ手にラウに手錠をかける。そこにラウの同僚の警察官が現れる。警察官はヤンに銃を向け、銃を下ろせと叫ぶ。ヤンはラウがスパイだと告げ、ラウに銃を突きつけたままエレベータに乗り込もうとする。すると、警察官はヤンの脳天を銃で撃ち抜く。彼もまた、サムの送り込んだスパイだったのだ。彼はヤンの銃をとって、これからはあなたがボスだと言って、ラウに銃を渡す。しかし、ラウはエレベータの中でその警官を撃ち殺す。
全ては闇に葬られ、ラウはヤンの葬儀に参列するのだった。

ウォン警視やサムなど、重要人物が殺されていき、最後には主人公のヤンまで撃ち殺されてしまうという、派手な展開が衝撃的。ラウは結局、警察官として生き残るわけだが、彼の正体を知ったラウの妻の行く末が気になった。レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンが共演した「ディパーテッド」は本作のリメイク。

【5段階評価】4

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2018年9月24日 (月)

(1752) ゼロ・ダーク・サーティ

【監督】キャスリン・ビグロー
【出演】ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジェニファー・イーリー
【制作】2012年、アメリカ

オサマ・ビン・ラディン殺害の経緯を描いた実話に基づく作品。

CIA職員のダン(ジェイソン・クラーク)は、9.11事件に関与していた運搬人から情報を得るため、男を拷問にかけていた。分析官のマヤ(ジェシカ・チャステイン)は、拷問現場を目の当たりにする。
ようやく「アブ・アフメド」という男の名を聞き出すが、調査の結果、男はすでに死んだようだった。マヤは死んだのはその兄であり、アブ・アフメドは生きていると確信。彼の持つ携帯電話から、彼がパキスタンに潜伏していることを割り出す。マヤはそこにオサマ・ビン・ラディンがいると上層部を説得。ついに突入作戦が実行される。抵抗する大人を次々と殺害し、米兵たちはついにオサマ・ビン・ラディンを射殺する。
基地で突入部隊の帰りを待っていたマヤは、死体を確認する。彼女は基地を飛び立つ飛行機に乗り込むが、その顔には達成感よりも無力感が浮かぶのだった。

2時間半の大作。自爆や銃乱射などのテロ行為、そして米軍の突入時の無慈悲な住民殺害が写実的に映像化されている。オサマ・ビン・ラディン追跡の様子にも迫真性があり、映像に引き込まれた。それにしても、テロ行為と米軍の行為の絶望的な暴力の無情さを見ると、どちらの行為も、これを正義だと正当化できるのか、と考えざるを得ない。

【5段階評価】4

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2018年9月21日 (金)

(1751) 22年目の告白 -私が殺人犯です-

【監督】入江悠
【出演】伊藤英明、藤原竜也、仲村トオル、夏帆、岩城滉一、早乙女太一、平田満
【制作】2017年、日本

時効を迎えた連続絞殺事件を巡る推理サスペンス。

東京都で発生した連続絞殺事件。2010年に時効となり、未解決のままとなった事件をかつて追っていた刑事の牧村航(伊藤英明)が、ヤクザまがいのチンピラを相手にしていると、真犯人が現れたという知らせが入る。犯人の曾根崎雅人(藤原竜也)は、警察やマスコミの無能をあざけり、事件の内容を記した告白本を出版。曾根崎は被害者の遺族である医者のもとを訪れ、そこにいた牧村ともみ合いになり、マスコミやネットは盛り上がる。牧村はかつて、4つめの事件現場近くで犯人ともみ合いになり、犯人の肩を拳銃で撃ったものの、自分もナイフで口を切り裂かれ、取り逃がしていた。犯人は報復のように、次の被害者は牧村の家にいると通告。先を急ぐ牧村を落ち着かせて、先輩刑事の滝(平田満)は中に踏み込むが、そこには罠が仕掛けられており、ガス爆発で滝は死亡。牧村の家にいるはずの妹、里香(石橋杏奈)は行方不明になっていた。大阪に住んでいた里香は、阪神大震災から逃れて、恋人の小野寺拓巳(野村周平)と牧村の家に居候していたのだった。
かつてこの事件を追っていたテレビキャスターの仙堂俊雄(仲村トオル)は、曾根崎を自分の番組に呼ぶ。ところが生放送中、真犯人を名乗る別の人物が動画サイトに最後の事件の映像を投稿。仙堂はこの人物の要求を受け入れ、曾根崎と牧村を番組に呼び、真犯人を名乗る人物を番組で対面させる。真犯人を名乗る人物は仮面をかぶり、曾根崎を詐欺師呼ばわりすると、里香を絞殺している映像を持ち込む。テレビ局は放送はできないと判断するが、仙堂はスタジオの出演者だけに映像を見せる。それは、犯人が里香を絞殺する映像だった。それを見て牧村は嗚咽。すると突然、曾根崎が仙堂の持っていた万年筆を奪い取って真犯人を名乗る男に襲いかかる。スタジオが騒然とする中、牧村が事情を説明する。実は曾根崎は、整形手術で顔を変えた拓巳だった。拓巳は一度、里香を失った絶望から飛び降り自殺を図るが一命をとりとめる。牧村は彼と相談し、自己顕示欲の強い犯人をおびき寄せるため、顔を変えた拓巳が曾根崎雅人となって嘘の手記を出版し、大々的に宣伝するという作戦に出たのだった。書籍の内容は、捜査の事実を知っていた牧村の書いたものだった。しかし、真犯人を名乗る男は、真犯人に金で雇われただけの無関係の男だった。牧村と拓巳の一世一代の大芝居は、空振りに終わってしまう。
絶望に打ちひしがれたかに見えた拓巳だったが、整形手術を施してくれた被害者遺族の医者のもとを訪ね、自動車を借りると、仙堂の別荘に向かう。そこでは仙堂が密着取材を受けている最中だった。拓巳は、テレビ番組での仙堂の発言から、彼こそが里香を殺害した犯人だと見抜いていた。仙堂は里香を婚約者だと言っていたが、そのことは牧村と拓巳しか知らなかった。里香が婚約指輪をはめていることは真犯人しか知らないはずだったのだ。拓巳は仙堂の腹をナイフで突き刺す。仙堂はかつて戦場カメラマンをしていたが、同僚のドイツ人ジャーナリストをテロリストに目の前で殺された過去を持っていた。自分だけ生き残ったという罪の意識が、身内を目撃者にしたてて目の前で殺人を犯すという倒錯した行為に彼を駆り立てていた。仙堂は挑発するかのように拓巳に自分の首を絞めさせようとする。そこに駆けつけた牧村は、拓巳を思いとどまらせる。里香が殺された映像から、里香の殺害は、凶悪事件には時効がないという法律が有効になったあとのものであることに牧村は気づいたのだった。こうして仙堂は精神異常者として病院に収監される。しかし、そこに、スタッフになりすまし、ナイフを持ったチンピラ(早乙女太一)が現れ、仙堂に襲いかかる。彼は目の前で妻を仙堂に殺されたヤクザ(岩城滉一)の息子だった。彼は母親を殺された恨みを晴らしたのだった。

登場人物が無駄なく絡み合い、謎も回収されていて、面白い作品だった。しかし、「チーム・バチスタの栄光」と同様、動機は常識外れの狂気によるもの、というのは、共感するのが難しい。動機になるほど感があれば、5点満点のできだったかもしれない。

【5段階評価】4

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2018年9月20日 (木)

(1750) ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲

【監督】那須博之
【出演】仲村トオル、清水宏次朗、宮崎ますみ、柏原芳恵、大地康雄、少女隊、地井武男
【制作】1987年、日本

くちかずひろ原作漫画の実写映画化作品の第4弾。ケンカに明け暮れる二人の高校生の起こす騒動を描く。

愛徳高校の中間徹(仲村トオル)と加藤浩志(清水宏次朗)は、ケンカの強さで評判の二人組。ある日、浩志は恋人と喧嘩して落ち込んでいる美女、まゆみ(柏原芳恵)と出会い、仲良くなるが、チンピラにからまれ、暴行を受ける。チンピラを再び発見した浩志はチンピラに挑みかかり、徹も助太刀。警察のお世話になる。
まゆみと二人での夕食をともにしようとしていた浩志は、買ってきた缶ビールを落っことした拍子にトラックに轢かれてしまい、骨折して入院。車椅子状態の浩志を、チンピラが拉致し、徹を呼び出す。赤いスカートをはいてこいと脅された徹だったが、チンドン屋の馬に乗ってチンピラ達を一掃。二人は友情を確かめ合うのだった。

まあ、大味なドタバタ騒ぎの作品。知っている漫画が原作だし、見てみるかと思ったら、実は6作も実写映画が作られていたのだった。少女隊のちょっとしたお色気シーンもあったりはするのだが、一番の見どころは、挿入歌の仲村トオルの歌唱力だった。いや逆の意味で。

【5段階評価】2

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2018年9月19日 (水)

(1749) ダニー・ザ・ドッグ

【監督】ルイ・レテリエ
【出演】ジェット・リー、モーガン・フリーマン
【制作】2005年、アメリカ、フランス、イギリス

不幸な境遇に育った青年が自分を取り戻すまでを描く、ジェット・リーのアクションとヒューマン・ドラマが融合した作品。

首輪を外されると、すさまじい戦闘力を発揮するダニー(ジェット・リー)。彼は、借金取り立て人のバート(ボブ・ホスキンス)に飼い慣らされており、バートの命令を受けて首輪を外されると、その暴力性を露わにする。彼はあるとき、盲目のピアノ調律師サム(モーガン・フリーマン)と知り合う。ピアノへの憧れのあったダニーは、バートが敵の報復攻撃で銃撃を受けた際に逃げだし、サムのもとへ向かう。サムは、負傷したダニーを連れ帰り、娘のビクトリア(ケリー・コンドン)と彼を介抱する。サムは二人と暮らすうちに人間性を取り戻す。
初めての給料で、かわいい帽子を買ったダニーは、バートの部下に見つかり、バートのもとに連れ帰らされてしまう。サムは再び、地下ファイトの選手としてリングに放り込まれるが、相手を殺そうとしなかったため、バートは金を失ってしまう。サムは、バートとともに乗っていた車を横転させ、自らの意志でバートから逃げるが、バートは大量の部下を引き連れてサムを引き戻しにくる。サムはバートの手下達を倒し、そのすさまじい凶暴性でバートを殴り殺そうとするが、サムがそれを引き留める。
バートから解放されたダニーは、コンサートホールで、サムとともに幸せそうにビクトリアの演奏を聴くのだった。

序盤からジェット・リーのアクションシーンで魅せ、地下ファイトで盛り上げながら、ぐっとヒューマンドラマに持って行く。飽きさせないうまいつくり。「レオン」にも似た雰囲気があった。ジェット・リーの作品は、「ロミオ・マスト・ダイ」や「ローグ・アサシン」、「ブラック・ダイヤモンド」なんかが有名だと思うが、本作は割とお気に入りの一本になった。

【5段階評価】4

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2018年9月11日 (火)

(1748) 家族はつらいよ2

【監督】山田洋次
【出演】橋爪功、小林稔侍、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、妻夫木聡、蒼井優
【制作】2018年、日本

三世代同居の家族に起こる騒動を描くコメディドラマ。「家族はつらいよ」の続編。

老夫婦の平田周造(橋爪功)と富子(吉行和子)は、周造の息子、幸之助(西村雅彦)の家族と同居。周造はたびたび車をあちこちにぶつけていることから、家族は運転を辞めさせようとする。富子がオーロラ見物で海外旅行に出ている間、周造は飲み屋のおかみさん、加代(風吹ジュン)と昼食にドライブ。その道中、周造は、工事現場で交通整理をしている丸田吟平(小林稔侍)に遭う。彼は周造の高校の同級生だった。
周造は仲間とともに丸田を誘って飲み、泥酔した周造は丸田を家に連れ帰る。翌朝、丸田は亡くなっていた。家族会議のために集まっていた周造の子供夫婦達は、救急車や警察の大騒ぎに巻き込まれる。周造は、子供達に向かって、身寄りのない丸田の葬儀に出てやってほしいと頼む。次男の庄太(妻夫木聡)と憲子(蒼井優)の夫婦が葬儀に立ち会うことになるが、結局、幸之助夫婦も長女の金井成子(中嶋朋子)夫婦も葬儀に顔を出す。丸田は無事に荼毘に付され、幸之助は、車のことは上海出張から帰ったら決着を付ける、と周造に言い捨ててその場を去る。周造は見送りながら歯ぎしりするのだった。

まあ、つまらなくもないが、それほど面白いわけでもないストーリーだった。刑事役として劇団ひとりが登場するのだが、この人の演技も個人的にはあまり好みではなく、前作より、やや魅力に欠ける作品だった。

【5段階評価】3

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2018年9月10日 (月)

(1747) ONE PIECE FILM GOLD

【監督】宮元宏彰
【出演】田中真弓(声)、【制作】

尾田栄一郎の漫画、「ONE PIECE」の劇場版第13作。カジノ船で仲間のために戦うルフィ(田中真弓)たちの活躍を描く。

海賊船で旅を続けるルフィたちは、グラン・テゾーロという巨大カジノ船に入り込む。火事の船は町一つ分の大きさ。ゴルゴルの実の能力者であるテゾーロ(山路和弘)が、ゴールドを自由に操る能力で人々を支配していた。ルフィたちは、ラキラキの実の能力者、バカラ(菜々緒)によって運気を吸い取られ、多額の借金を背負ってしまう。納得いかないナミ(岡村明美)たちはテゾーロ一味に挑みかかるが、テゾーロの能力により、ゾロ(中井和哉)が体をゴールドで固められ、捕らえられてしまう。
ゾロを救出するため、作戦を練るルフィたちのもとに、テゾーロの部下、カリーナ(満島ひかり)が現れる。カリーナはナミの知り合いの盗賊で、テゾーロの持つ大金をともに手に入れようとナミに持ちかける。作戦とは、ルフィとフランキー(矢尾一樹)が船内を監視する巨大電伝虫に細工し、その間に残りの7人が金庫に向かうというもの。ところが、ルフィとフランキーはあっさりと見つかってしまい、ヌケヌケの実の能力者、タナカさん(濱田岳)によって、船の地下牢獄に落とされてしまう。ルフィたちは、牢獄にいたギャンブラー達に、テゾーロのゴールドによる体の支配を逃れるためには海水を浴びる必要があると知らされ、彼らと協力して海水を浴びることに成功する。
ナミたちは、何とか金庫の扉を開けることに成功するが、扉の先は金庫ではなく、ゾロの処刑を行う会場だった。ナミやルフィたちの行動は全てテゾーロにお見通しだったのだ。
テゾーロがゾロの処刑を始めようとしたとき、船全体に海水の雨が降り注ぐ。ナミとカリーナは、さらにテゾーロの裏をかいていたのだ。ゾロは自由の身となり、ルフィは死闘の末、テゾーロを倒す。そのとき、船のサインにカウントダウンの警報が鳴り渡る。カリーナは、テゾーロが船を爆破させようとしているのだと説明して、ナミたちを脱出させる。ところが、船が爆発というのは嘘だった。カリーナはまんまと船ごとテゾーロの大金をせしめ、去って行く。ルフィは騙されたことを明るく笑い飛ばし、ナミもカリーナの手際にニヤリとするのだった。

アナザーストーリーだが、本編の登場人物もゲスト的に登場し、ファンにも楽しい展開。オープニングでルフィたちのキャラの特徴が人物紹介的に描かれ、クライマックスで全員が見得を切るシーンにもワクワク。けっこう楽しい作品だった。

【5段階評価】4

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2018年9月 3日 (月)

(1746) 遊星からの物体X

【監督】ジョン・カーペンター
【出演】カート・ラッセル、A・ウィルフォード・ブリムリー、
【制作】1982年、アメリカ

南極基地に侵入した異星生物と隊員との戦いを描いたSFホラー。

1982年の南極で、ノルウェーの隊員がヘリから走る犬を銃で攻撃していた。犬はアメリカの基地に迷い込む。ノルウェーの隊員は手榴弾で犬を狙うが誤って爆死。もう一人はアメリカの隊員がいるにもかかわらず、犬を銃撃しようとして隊員を負傷させ、それでも我を忘れたように犬への攻撃を続けたため、米基地隊長のギャリー(ドナルド・モファット)に銃殺される。
隊員のR・J・マクレディ(カート・ラッセル)らは、ノルウェーの基地を確認する。そこには焼け落ちた基地と無残な姿になった隊員の死体があり、さらに、氷の棺のようなものがあった。
米基地で確保された犬は、犬小屋の中で、突如、顔が裂け、体から無数の触手が伸びて、おぞましい姿に変化し、周囲の犬に襲いかかるが、気づいた隊員に焼かれる。事件は落着したかに見えたが、マクレディらがノルウェー基地から持ち帰った焼死体が蘇り、ベニングス(ピーター・マローニー)に襲いかかる。ベニングスに乗り移った何者かは、ベニングスに成り代わろうとしていたが、その途中で隊員に発見され、その手はおぞましい形のままだった。ベニングスに乗り移った生物は、その場で焼き殺される。
未知の生物が南極から人類の住む場所に侵出したら27,000時間で全人類に乗り移るという予測結果を知ったブレア(A・ウィルフォード・ブリムリー)は、基地の通信手段と移動手段を破壊して暴れる。彼はマクレディらに確保され、別の小屋に隔離される。隊員同士が、誰が未知の生物に乗り移られているか分からず疑心暗鬼になる中、隊員のノリス(チャールズ・ハラニン)が倒れる。除細動器を医師のコッパー(リチャード・ダイサート)が当てようとすると、ノリスの胸部が突然割れ、コッパーの両腕を飲み込むと、腕を食いちぎってしまう。ノリスの腹の中から長い首の先に顔の付いた蜘蛛のような生物が現れ、天井に張り付く。マクレディが火炎放射器で火を放つと、ノリスの頭部が伸びてちぎれ、床に落ちる。すると頭部からタカアシガニのように足と目のような突起が現れる。マクレディはそれも焼き殺す。
マクレディは、生き残った隊員達を椅子に縛り付けると、それぞれの血をシャーレに満たし、熱した銅線を血につける。どの血も、白い湯気を出すだけだったが、パーマー(デビッド・クレノン)の血は、銅線を避けて飛び散る。すると、パーマーが暴れ出し、異形の生物に姿を変えると、火炎を浴びせようと近づいたウィンドウズ(トーマス・ウェイツ)に襲いかかり、彼の頭部をくわえ込む。マクレディはパーマーに火炎を浴びせ、逃げたパーマーをダイナマイトで爆破。生物に犯されたウィンドウズにも、マクレディは火炎を浴びせて焼き殺す。
マクレディは、生き残ったチャイルズ(キース・デビッド)、ギャリーとともに、ブレアのいる小屋に向かうが、ブレアは姿を消していた。
小屋の地下には、宇宙船のような物体が作られていた。手分けしてブレアを探すマクレディたちだったが、ギャリーがブレアに襲われる。不気味な雰囲気の中、床下から異形の生物が姿を現す。マクレディはダイナマイトを放り投げて小屋ごと生き物を爆破し、外へ逃げ出す。マクレディとたびたびいがみ合っていたチャイルズも生き残っており、二人は力なく座り込みながらも互いの無事をたたえるかのように語り合うのだった。

CGのない時代に、異形の生物を描くアイディアと技術力は極めて強力。特に、ちぎれた首から足がニョキニョキ生えてくるシーンは、一度観たら忘れられないインパクト。SFホラーと言えば、「エイリアン」(1979)があまりにも有名だが、それに負けない魅力のある名作だ。

【5段階評価】5

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