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2018年9月21日 (金)

(1751) 22年目の告白 -私が殺人犯です-

【監督】入江悠
【出演】伊藤英明、藤原竜也、仲村トオル、夏帆、岩城滉一、早乙女太一、平田満
【制作】2017年、日本

時効を迎えた連続絞殺事件を巡る推理サスペンス。

東京都で発生した連続絞殺事件。2010年に時効となり、未解決のままとなった事件をかつて追っていた刑事の牧村航(伊藤英明)が、ヤクザまがいのチンピラを相手にしていると、真犯人が現れたという知らせが入る。犯人の曾根崎雅人(藤原竜也)は、警察やマスコミの無能をあざけり、事件の内容を記した告白本を出版。曾根崎は被害者の遺族である医者のもとを訪れ、そこにいた牧村ともみ合いになり、マスコミやネットは盛り上がる。牧村はかつて、4つめの事件現場近くで犯人ともみ合いになり、犯人の肩を拳銃で撃ったものの、自分もナイフで口を切り裂かれ、取り逃がしていた。犯人は報復のように、次の被害者は牧村の家にいると通告。先を急ぐ牧村を落ち着かせて、先輩刑事の滝(平田満)は中に踏み込むが、そこには罠が仕掛けられており、ガス爆発で滝は死亡。牧村の家にいるはずの妹、里香(石橋杏奈)は行方不明になっていた。大阪に住んでいた里香は、阪神大震災から逃れて、恋人の小野寺拓巳(野村周平)と牧村の家に居候していたのだった。
かつてこの事件を追っていたテレビキャスターの仙堂俊雄(仲村トオル)は、曾根崎を自分の番組に呼ぶ。ところが生放送中、真犯人を名乗る別の人物が動画サイトに最後の事件の映像を投稿。仙堂はこの人物の要求を受け入れ、曾根崎と牧村を番組に呼び、真犯人を名乗る人物を番組で対面させる。真犯人を名乗る人物は仮面をかぶり、曾根崎を詐欺師呼ばわりすると、里香を絞殺している映像を持ち込む。テレビ局は放送はできないと判断するが、仙堂はスタジオの出演者だけに映像を見せる。それは、犯人が里香を絞殺する映像だった。それを見て牧村は嗚咽。すると突然、曾根崎が仙堂の持っていた万年筆を奪い取って真犯人を名乗る男に襲いかかる。スタジオが騒然とする中、牧村が事情を説明する。実は曾根崎は、整形手術で顔を変えた拓巳だった。拓巳は一度、里香を失った絶望から飛び降り自殺を図るが一命をとりとめる。牧村は彼と相談し、自己顕示欲の強い犯人をおびき寄せるため、顔を変えた拓巳が曾根崎雅人となって嘘の手記を出版し、大々的に宣伝するという作戦に出たのだった。書籍の内容は、捜査の事実を知っていた牧村の書いたものだった。しかし、真犯人を名乗る男は、真犯人に金で雇われただけの無関係の男だった。牧村と拓巳の一世一代の大芝居は、空振りに終わってしまう。
絶望に打ちひしがれたかに見えた拓巳だったが、整形手術を施してくれた被害者遺族の医者のもとを訪ね、自動車を借りると、仙堂の別荘に向かう。そこでは仙堂が密着取材を受けている最中だった。拓巳は、テレビ番組での仙堂の発言から、彼こそが里香を殺害した犯人だと見抜いていた。仙堂は里香を婚約者だと言っていたが、そのことは牧村と拓巳しか知らなかった。里香が婚約指輪をはめていることは真犯人しか知らないはずだったのだ。拓巳は仙堂の腹をナイフで突き刺す。仙堂はかつて戦場カメラマンをしていたが、同僚のドイツ人ジャーナリストをテロリストに目の前で殺された過去を持っていた。自分だけ生き残ったという罪の意識が、身内を目撃者にしたてて目の前で殺人を犯すという倒錯した行為に彼を駆り立てていた。仙堂は挑発するかのように拓巳に自分の首を絞めさせようとする。そこに駆けつけた牧村は、拓巳を思いとどまらせる。里香が殺された映像から、里香の殺害は、凶悪事件には時効がないという法律が有効になったあとのものであることに牧村は気づいたのだった。こうして仙堂は精神異常者として病院に収監される。しかし、そこに、スタッフになりすまし、ナイフを持ったチンピラ(早乙女太一)が現れ、仙堂に襲いかかる。彼は目の前で妻を仙堂に殺されたヤクザ(岩城滉一)の息子だった。彼は母親を殺された恨みを晴らしたのだった。

登場人物が無駄なく絡み合い、謎も回収されていて、面白い作品だった。しかし、「チーム・バチスタの栄光」と同様、動機は常識外れの狂気によるもの、というのは、共感するのが難しい。動機になるほど感があれば、5点満点のできだったかもしれない。

【5段階評価】4

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