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2018年8月16日 (木)

(1737) ザ・カンニング[IQ=0]

【監督】クロード・ジディ
【出演】ダニエル・オートゥイユ、マリア・パコム、ミシェル・ガラブリュ
【制作】1980年、フランス

勉強嫌いの予備校生たちカンニング作戦を描いたフランスの青春コメディ。

前半は、予備校の校長(マリア・パコム)のスパルタ教育に、生徒達がいろいろないたずらで抵抗する。校長がアメリカ製のスパルタ教育マシンを導入したことに抵抗する生徒たちは、リーダー格のベベル(ダニエル・オートゥイユ)の作戦で予備校におもちゃの爆薬をしかける。ところが、その作戦を聞いていたテロリストのつくった本物の爆弾と入れ替わってしまい、予備校は大爆発により崩壊。生徒達は裁判で、大学試験に合格したら無罪になるという条件を付けられる。
後半では、あれやこれやのカンニング作戦が始まる。アンチョコ(っていう言葉、いまも使われているのだろうか)の仕込まれた偽の指サックやバンダナ、伸び縮みする服を使ったり、本が靴底に仕込まれた革靴や、遠隔操作で筆記できるマシン、スライドを映写するトランク。いろいろなアイディアが楽しい。エンディングでは、生徒達が10年後に再会。生徒を目の敵にしていた警察署長(ミシェル・ガラブリュ)は交通整理係になってしまい、ベベルにパーティに招かれて誕生ケーキに仕込まれた爆発のいたずらでクリームまみれになってしまうのだった。

いかにもアメリカンコメディという作品で、すっかりアメリカ映画だと思い込んでいたが、フランス映画だった。大人たちをからかう予備校生たちのやり方が、ともするとやりすぎというか不愉快になりかねないが、生徒たちも先生にしょっちゅうとっちめられているので、あまり不快感はなく、ほほえましい作品だった。

【5段階評価】3

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