« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »

2018年1月

2018年1月31日 (水)

(1689) ジョン・ウィック: チャプター2

【監督】チャド・スタエルスキ
【出演】キアヌ・リーブス、リッカルド・スカマルチョ、コモン、ローレンス・フィッシュバーン
【制作】2017年、アメリカ

元暗殺者が我が身を守るため奮闘するさまを描いたハードボイルドアクション。「ジョン・ウィック」の続編。

イタリア・マフィアの雑魚に奪われた愛車を取り戻したジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)のもとに、サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)が現れる。ジョンはサンティーノに借りがあり、サンティーノはその証拠となる、誓印という大きなメダルを見せる。ジョンは殺し屋の集まるホテル、コンチネンタル・ホテル・ニューヨークのオーナー、ウィンストン(イアン・マクシェーン)に会いに行くが、彼も誓印の効力を否定することはなく、ジョンはサンティーノの依頼により、彼の姉、ジアナ(クラウディア・ジェリーニ)の暗殺に向かう。ジアナは、部屋に侵入してきたジョンを見ると、運命を受け入れるように自ら手首を切り、浴槽に横たわる。ジョンは彼女の手をとり、しばらく見つめた後、背後から銃で後頭部を撃ってとどめを刺す。
ジアナの後釜に納まったサンティーノは、姉のかたきとしてジョンに700万ドルの懸賞金をかけ、世界中の殺し屋をジョンに差し向ける。ジョンはバイオリンパフォーマー(ハイジ・マネーメーカー)やスモウ(YAMA)らを次々に退け、サンティーノのあじとに向かう。
サンティーノの手下のアレス(ルビー・ローズ)らが応戦するが、ジョンの敵ではなかった。しかし、サンティーノは殺しの禁じられたコンチネンタル・ホテルに入り込む。不敵な顔で椅子に座って語るサンティーノを、ジョンは容赦なく撃ち殺す。
ジョンは復習を果たすが、ウィンストンにはホテルへの出入り禁止を命じられ、1時間後に殺し屋を差し向けると宣言される。ジョンは全て返り討ちにすると言って立ち去るのだった。

独特のガンアクションは健在で、優先順位を付けて敵を倒していく様子が心地いい。とはいえ、敵となっている一人一人は殺されるほど悪い奴らでもないだけに、容赦ない無双っぷりを深く考えてしまうとよくない。一方で、殴り合いのシーンでは、なんか1作目より少し太ったのか、動きがやや緩慢でおじさん臭くなってしまった。チャプター3は厳しそうな予感である。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月30日 (火)

(1688) ファイナル・デッドブリッジ

【監督】スティーブン・クォーレ
【出演】ニコラス・ダゴスト、エマ・ベル、マインズ・フィッシャー
【制作】2011年、アメリカ

「ファイナル・デスティネーション」シリーズ第5作。吊り橋の崩落事故から逃れた人々が、死の連鎖に巻き込まれていく。

企業の研修旅行に出たサム・ロートン(ニコラス・ダゴスト)は、乗っているバスが吊り橋の崩落事故に巻き込まれ、自分を含めた大勢が残酷な死を迎える予知夢を見る。彼は恋人のモリー・ハーパー(エマ・ベル)を連れてバスを降り、ほかにも何人かが難を逃れる。
ところが、生き残った器械体操選手のキャンディス(エレン・ロー)は、ふいに巻き上がった滑り止めの粉を浴び、段違い平行棒から落下して背骨が真っ二つに折れて死亡。アイザック(P・J・バーン)は、中国エステの店で事故に遭い、落下した布袋像に頭を潰されて死亡。さらにオリビアはレーシックの手術中、レーザーが誤作動して目を焼かれ、助けに来たサムとモリーの目の前でビルの窓ガラスを突き破って転落死する。サムは、死の順番が、予知夢の中の死の順番と同じであることに気づく。次の順番は工場の管理者のネイサン(アーレン・エスカーペタ)だった。ところが彼は、言うことを聞かない労働者のロイと口論中、上からフックが落下したとき、とっさにロイを突き飛ばして後ずさったため、結果的にロイが事故死。現場に来たピーター(マイルズ・フィッシャー)は興奮気味に、お前がロイを殺したのか、とネイサンに訪ねる。事故の現場にたびたび現れていた検死官のウィリアム(トニー・トッド)の言葉が本当なら、ウィリアムはロイの人生を代わりに生きられることになる。そこに、同じく生き残りのデニス部長がやってくる。すると、ファンにはじかれたスパナが顔面にめりこみ、即死する。彼がネイサンの次だった。
サムは、職場のレストランで、修行のためのパリ行きの話をモリーとしていた。そこにピーターが現れる。彼は自分の身代わりにとモリーに銃を向ける。そこに一連の事件を追っていたジム・ブロック捜査官(コートニー・B・バンス)が現れるが、ピーターは背後から捜査官を射殺。生き残ることができたと喜ぶが、目撃者となったモリーを殺害しようとする。サムはピーターと格闘し、最後は肉を焼くための大型のフォークをピーターに突き殺し、モリーを守る。
予知夢で死ななかったモリーと、結果的にジムの人生の分だけ生きられることになったサムは、パリに出かける。彼らの乗った飛行機。それは、あの、大爆発を起こしたパリ行きの180便だった。二人は事故に巻き込まれ、命を落とす。
生き残っていたネイサンは亡くなったロイを偲ぶ会に出ていた。そこでロイの検視を担当した男が、ロイには頭に腫瘍があり、いつ死んでもおかしくなかったのだ、とネイサンに告げる。ということは、ロイの人生の分だけ生きられるというネイサンもまた、いつ死んでもおかしくない。そうネイサンが気づいた瞬間、爆発事故を起こした飛行機のタイヤが建物を突き破ってネイサンの体を押しつぶすのだった。

これまでのシリーズでは、「ファイナル・デスティネーション」で描かれた連続事故死が、一連の事件の最初となるという設定で続編が描かれてきたが、本作はラストで、実はこの事件はあの伝説の飛行機事故の前だったのだ、というちょっとしたどんでん返しがある。一作目を観ている人にしか分からない演出だが、これは面白かった。
また、エンディングでは、過去の作品のハイライト(つうか全部、死亡シーンだが)が放映され、これもファンには楽しい趣向だった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月29日 (月)

(1687) ファイナル・デスティネーション

【監督】ジェームズ・ウォン
【出演】デボン・サワ、アリ・ラーター、ショーン・ウィリアム・スコット
【制作】2000年、アメリカ

死の運命から逃れようとする若者たちを描くアクションホラー。「デッドコースター」、「ファイナル・デッドコースター」、「ファイナル・デッドサーキット」、「ファイナル・デッドブリッジ」と続く、ホラー映画に新しい概念を刻んだシリーズの最初の作品。

高校生のアレックス・ブラウニング(デボン・サワ)は、修学旅行で飛行機に乗るが、飛行機が爆発して全員が死亡する予知夢を見る。なりふり構わず降りる彼とともに何人かが飛行機を降りると、アレックスの予言通り、空中で飛行機は大爆発する。FBIのウェイン(ダニエル・ローバック)とシュレック(ロジャー・グエンバウア・スミス)は、爆発を予言したアレックスを疑う。
飛行機を一緒に降りたトッド(チャド・ドネッラ)は、配水管の水漏れのせいで足を滑らせ、浴槽で洗濯ひもが首に巻き付いて窒息死し、カーター・ホートン(カー・スミス)の彼女のテリー(アマンダ・デトマー)はバスに轢かれて即死。アレックスは機内で連続的に起きた爆発が、死んだ者の座席の順を表していることに気づく。次は教師のバレリー(クリステン・クローク)が危ないと察知したアレックスは彼女の家に向かうが、FBIに見つかり、連行されてしまう。解放されたアレックスは再びバレリーの家に行く。バレリーは家の中でウォッカを飲むが、ウォッカを入れたカップが突然ひび割れ、ウォッカがこぼれ始める。バレリーはそれに気づかず、パソコンのディスプレイにウォッカをこぼす。それによりディスプレイがショートして爆発し、部品が彼女の首に突き刺さる。さらに床にこぼれたウォッカに炎が引火。台所に逃げ込んだバレリーがタオルに手を伸ばすが、はずみで包丁が落下し、彼女の胸に刺さってしまう。かけつけたアレックスも手の施しようがなく、彼女の家は大爆発を起こす。
生き残ったカーター、ビリー(ショーン・ウィリアム・スコット)、そしてクレア(アリ・ラーター)はアレックスと合流。カーターの車で移動するが、死の恐怖におびえて自暴自棄になったカーターは車を暴走させ、踏切の上で車を止めてしまう。そこに列車がやってくる。アレックスは必死でカーターを救出し、車は大破するがカーターは助かる。しかし、列車の跳ね飛ばした車の破片により、ビリーは顔を切断され、即死する。本来の死の順番はカーターだった。アレックスがカーターを助けたことで、カーターは順番を飛ばされ、ビリーが犠牲になったのだ。
アレックスは小屋にこもって死から逃れようとするが、次の順番はクレアであることに気づき、彼女の家に急ぐ。クレアは落雷によって切断された高圧線が暴れ、車の中で死の淵にあったが、アレックスは自分を犠牲にしてクレアを助けようと高圧線をつかむ。アレックスは瀕死となるが、一命を取り留める。
生き残った3人は晴れてパリ旅行に出かけるが、3人は死の順番を飛ばされただけで逃れたわけではなかった。町を走るバスの暴走により建物の看板がアレックスめがけて落下。しかしカーターがそれを助ける。しかし、それはカーターに死の順番が移っただけだった。落下した看板は振り子のようにカーターの背後に襲いかかるのだった。

ジャンルで言えば恐怖映画だが、アクション映画のような、手に汗握る疾走感がある。一方で、あまり何かを考えさせられるような作品でもないので、理屈っぽく生真面目な日本人にはあまり向かない作品なのかもしれない。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月28日 (日)

(1686) 新 感染 ファイナル・エクスプレス

【監督】ヨン・サンホ
【出演】コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク、アン・ソヒ、キム・ウィソン
【制作】2016年、韓国

新幹線内で、謎のウィルスに冒されて凶暴化した人々から身を守ろうと必死の逃走を続ける乗客の運命を描いた作品。

シングルファーザーのソグ(コン・ユ)は、娘のスアン(キム・スアン)とともに釜山行きの新幹線に乗り込む。ところが、乗客の一人が謎のウィルスに冒されており、正気を失って凶暴化。駆け寄った新幹線の客室乗務員に襲いかかり、乗務員も感染。あっという間に新幹線内は大パニックになる。身重の妻ソギョン(チョン・ユミ)をかばうサンファ(マ・ドンソク)とともに、襲いかかる感染者から娘の身を守るソグだったが、やがてサンファは感染者に襲われてしまう。ソグはサンファの妻ソギョンと娘のスアンを守ることになる。感染者でいっぱいになった新幹線を乗り捨て、別の機関車に乗り移った3人だったが、そこには他人を犠牲にして感染から逃れ続けてきた男、ヨンソク(キム・ウィソン)がいた。しかし、彼もすでに感染してしまっており、3人に襲いかかる。ソグはとうとうヨンソクに噛まれてしまうが、なんとか機関車から彼を突き飛ばすと、運転席にソギョンとスアンを座らせ、運転室を後にする。スアンは父親に戻ってきてほしいと泣き叫ぶが、ソグは黙って機関車の後方に立ち、感染者特有の白く濁った目になったとき、自ら列車から落下する。スアンとソギョンは二人でトンネルを抜ける。その先には狙撃隊がおり、銃口を二人に向けていた。非感染者か感染者か見分けが付かず、司令室からは射殺命令が出る。しかし、兵士はそこで、歌声を聞く。それは、スアンが父親に聞かせるために練習していた歌だった。それを聞いた兵士は、二人が非感染者であると確信。二人は無事に救助されるのだった。

設定は、ほぼ「アイ・アム・ア・ヒーロー」のまんま。「28日後...」とも言える。感染者の目が血走るのではなく、白く濁るところは違うが、血管の浮き出た皮膚や、うろうろと徘徊して人の気配がすると猛烈な勢いで襲いかかるという設定は、「アイ・アム・ア・ヒーロー」とほぼ同じだ。
愛する者のために命を投げ出す者と、自分のために他人を犠牲にすることをいとわぬ者。人物描写は分かりやすく、襲いかかるおおぜいの感染者の迫力もあり、面白い作品。ゾンビものはどうしても似通ってしまうのは仕方ない面があるが、ややオリジナリティに欠ける点で、評価5にはしなかった。でもとても面白い作品だった。本作も無料放送の自動録画ではなく、「music.jp」の無料枠で鑑賞。本作はあまり映像の粗さは気にならなかった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月27日 (土)

(1685) エイリアン: コヴェナント

【監督】リドリー・スコット
【出演】マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン
【制作】2017年、アメリカ、イギリス

SFホラーの傑作、「エイリアン」のシリーズ第6作。「プロメテウス」の続編。

宇宙への移住のため、宇宙船コベナント号は、「オリガエ6」を目指していた。ところが航行中に災害が発生。船内を巡回していたアンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)により、冷凍睡眠中だったクルーは目覚めて復旧作業に当たる。船長のブランソン(ジェームズ・フランコ)が焼死し、副船長のオラム(ビリー・クラダップ)が船長となる。船の修理のために船外に出たクルーが、「カントリーロード」の音楽を傍受。オラムは「オリガエ6」に行く前に、音のする惑星に降りることを決める。ブランソンの妻、ジャネット(キャサリン・ウォーターストン)は反対するが、彼女を含むクルー数名が惑星に降り立つ。そこには不時着した宇宙船、プロメテウス号があった。音はそこから発信されていた。しかし、惑星には罠が待ち構えていた。胞子のような粉末が体内に入り込んだクルーは、エイリアンに寄生され、やがて幼生が体内から誕生する。クルーは幼生に襲われ、ウォルターは左手を食いちぎられてしまう。そこに別のアンドロイド、デビッド(マイケル・ファスベンダー)が現れ、エイリアンを退散させる。
しかしデビッドは、この惑星でエイリアンの育成計画を実行していた。オラムはエイリアン・エッグから飛び出したフェイス・ハガーに襲われ、やがて死亡する。デビッドはエイリアンの宿主となる人間をおびき寄せていたのだった。
ジャネットはウォルターとともにコベナント号に再び乗り込む。エイリアンも船内に入り込んでしまうが、テネシー(ダニー・マクブライド)と協力して船外に放り出すことに成功。再び冷凍睡眠に入ろうとする。しかし、その瞬間、ジャネットは、船内にいるのはウォルターではなく、デビッドであることに気づいてしまう。慌てて叫ぶジャネットだったが、デビッドはかまわず睡眠装置を起動。入植者となる人の胚を保管する装置の中に、フェイスハガーの胚を大事そうにしまうのだった。

白い粘膜に覆われたようなエイリアンのほかに、一作目に登場する黒光りするエイリアンや、フェイスハガーも登場。ファンには楽しい作品。ただ、二体のアンドロイドの見分けがなかなかつかないので、相当集中して観ないと、途中でどうなっているんだか、よく分からなくなる面があった。
1作目の公開が1979年。40年後に同じ監督が作品を作るというのは驚きだ。
本作も、無料放送の自動録画ではなく、「music.jp」のレンタル。ただ、高品質の映像を選択しても、ところどころ画像が粗くなったり、色飛びが起きたりしたので、映像美を追求した作品は、やはり地上波かBS、CSで観た方がよさそうだ。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月26日 (金)

(1684) 君の膵臓をたべたい

【監督】月川翔
【出演】浜辺美波、北村匠海、小栗旬、北川景子、大友花恋
【制作】2017年、日本

住野よる原作小説の実写映画化作品。原作は、衝撃的なタイトルと、そこからは想像の付かない内容が話題となった。今回は自動録画ではなく、携帯を買い換えたときの無料期間中の「music.jp」で視聴した。

高校教師の志賀春樹(小栗旬)は、退職するか悩んでいた。図書館の蔵書を整理しながら、彼は高校の頃を思い出す。本が好きだった春樹(北村匠海)は、ある日、病院で「共病文庫」と手書きで書かれた本を拾う。それは、クラスの人気者、山内桜良(浜辺美波)の書いている本だった。彼女はあっけらかんとした表情で、膵臓の病気で自分はもうすぐ死ぬんだ、と告げる。桜良は半ば強引に春樹に接近。図書委員同士となった二人は、一緒にスイーツの店に行き、同級生から冷やかされ、桜良の親友の恭子(大友花恋)は春樹を毛嫌いする。
二人は一緒に泊まりの博多旅行に出かけたり、親のいない桜良の家で二人きりになったりするが、桜良が春樹をハグする以上の接近はなかった。桜良は春樹に、自分が死んだら膵臓を食べてもいい、人に食べてもらえばその人の中で生き続けるから、と話す。
やがて桜良は検査入院のまま、入院が長引く。そして退院の日がやってくるが、それはもはや余命が幾ばくもないことの証だった。二人は再び旅行に行くことにする。待ち合わせ場所で、春樹は桜良にメールをしようとするが、うまい言葉が浮かばず、「君の膵臓をたべたい」とだけ書く。そして、桜良は来なかった。あろうことか、彼女は病気ではなく、町に出没していた通り魔に殺されてしまったのだった。桜良が病気で亡くなるまでは生きていると思い込んでいたことを、春樹は後悔し、桜良の母親の前で号泣する。
教師になった春樹は、図書室でとある図書カードを見つける。それは、春樹が桜良に借りていた「星の王子さま」の裏表紙に書かれていた落書きと同じものだった。春樹は、桜良が隠したメッセージだと気づき、その図書カードの本を探す。それは「星の王子さま」だった。春樹はそこに、桜良からの手紙を見つける。その一通は、恭子あてのものだった。その日は恭子の結婚式の日。桜良は式場に駆けつけ、ウェディングドレスを来たばかりの恭子にそれを渡す。それは言わば、桜良から恭子に宛てた遺書だった。そこには、病気のことを黙っていたことの詫びと、恭子の幸せを願う言葉、そして、春樹と友達になってあげてほしいという願いが書かれていた。恭子は手紙を読んで涙する。そして春樹宛の手紙には、桜良が春樹になりたいと思っていたこと、そして最後に「君の膵臓をたべたい」と書かれていた。春樹は退職願を破り、教師として生きていくことを決めるのだった。

ストーリー自体は、やや何このエロゲ的な展開だが、山内桜良役の浜辺美波のかわいさが際立った作品。「世田谷区、39丁目」の時から非凡な容貌が光っていた。まだ当たり役に出会っていない感があるが、きっとブレイクするだろう。
後半は結構泣けたが、思ったほど「君の膵臓をたべたい」の意味がピンとこないまま終わったのはちょっと残念だった。もっと推理小説のなぞ解きのようなカタルシスを期待していた。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月24日 (水)

(1683) スター・トレック

【監督】J・J・エイブラムス
【出演】クリス・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン
【制作】2009年、アメリカ

SFドラマの名作、「スター・トレック」の劇場版第11作。

正義感の強い父親(クリス・ヘムズワース)をなくし、自由に育ったカーク(クリス・パイン)は、バーで宇宙艦隊候補生の美女、ニヨータ・ウラ(ゾーイ・サルダナ)をナンパしようとして他の候補生と喧嘩になったところ、エンタープライズ号のクリストファー・パイク船長(ブルース・グリーンウッド)に入隊を勧められる。
乗り込んだ艦にはスポック(ザカリー・クイント)が乗っており、カークと対立。ところが、カークは過去の知識から、ワープに入ったエンタープライズ号は罠にかかっていると見抜く。ワープした先では、惑星連邦に強い恨みを持つネロ(エリック・バナ)が、宇宙艦隊を亡き者にしようとしていた。ネロはパイク船長を人質にとり、地球破壊のために必要な情報を吐かせようとする。カークは乗組員とともにネロの作戦を阻止しようとするが、スポックの故郷であるバルカン星は消滅。スポックは母親を失う。スポックと対立するカークは、途中でエンタープライズ号から降ろされてしまうが、たどり着いた惑星で、年老いたスポック(レナード・ニモイ)と出会う。ネロの行為によって時空がねじ曲がっていた。カークは惑星にいた技術者のスコット(サイモン・ペグ)とともに移動中のエンタープライズ号に乗り込み、老スポックの助言通り、スポックを挑発して感情的にさせる。軍規によりスポックはリーダーを追われ、カークが船長となる。カークはネロの艦ナラーダに乗り込み、パイク船長を救出。スポックは赤色物質を使ってナラーダ艦を破壊する。
カークは正式に船長となり、スポックはカークとともに進む道を選ぶのだった。

歴代スター・トレックシリーズと一線を画した、リ・イマジネーション・リブートというややこしい位置づけの作品。要するにリメイクだけど大幅に筋も変えているということだ。
スター・トレックの登場人物が改めて紹介されていくので、ファンにも楽しいし、初めてスター・トレックを観る人にもわかりやすい。J・J・エイブラムス監督らしい見応えのある特撮も楽しい。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月23日 (火)

(1682) バトルランナー

【監督】ポール・マイケル・グレイザー
【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、マリア・コンチータ・アロンゾ、リチャード・ドーソン
【制作】1987年、アメリカ

犯罪者の濡れ衣を着せられた男が、無理矢理出演させられたテレビ番組で奮闘する近未来SFアクション。

2017年。正義感の強い警官だったベン・リチャーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、暴動を起こしている市民への発砲命令を拒否し、収監されてしまう。ニュースでは、あたかもベンが命令を無視して発砲しているニセ情報が流される。
ベンは仲間とともに脱獄するが再び捕まり、ランニングマンというテレビ番組に出演させられる。それは、犯罪者が無罪と賞金を目当てに、彼らを追う処刑者(ストーカー)から逃れながら制限時間内にゴールを目指すというもの。ベンは処刑者を倒しながら地下のレジスタンスとのコンタクトに成功。残されていた映像によって自らの無実を証明するとともに、番組司会者のデーモン・キリアン(リチャード・ドーソン)を地下シューターに送り込み、デーモンは自らの番組の看板に激突して大爆発を起こすのだった。

割と悪趣味なB級アクション。バイクに乗ってチェーンソーを振り回すとか、豆電球だらけの電飾マンとか。無抵抗な男は殺さないと言っておきながら、火炎放射器マンは容赦なくやっつける主人公の前言撤回ぶりもすごい。
時代設定は、30年後の世界だが、2017年なのですでに過去。話すだけで部屋の明かりが付いたり、なんていうのは実現しているし、世の中それなりに進んでいるわけだ。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月19日 (金)

(1681) 呪怨2

【監督】清水崇
【出演】酒井法子、新山千春、山本恵美、葛山信吾、堀江慶、斉藤歩
【制作】2003年、日本

強い怨念を持った女性の呪いの恐怖を描いた作品。「呪怨」の続編。

ホラークイーンの異名を持つ女優、原瀬京子(酒井法子)は、婚約者の石倉将志(斉藤歩)の運転する車に乗っていた。京子は妊娠しており、事務所への報告のタイミングを伺っていた。二人が車中で話していると、車に衝撃が走る。車を止めた石倉は、猫を轢いたのを確認。そのまま走り去ろうとする。京子が車のドアを開けて後ろを向くと、なぜか真っ白な子供の足が見えた。しばらく車を走らせていると、京子は石倉の足下にハンドルを握りしめる少年(尾関優哉)を見つける。石倉もそれに気づき、ハンドルを切ろうとするがハンドルは動かず、車は車道を外れ、事故を起こす。石倉は頭から流血して意識がなく、京子はお腹から流れ出た血が足を伝っていることに気づき、悲鳴を上げる。二人は病院に運ばれる。京子は腕を骨折して流産してしまい、石倉は意識不明となる。石倉の病室を訪れた京子は、突然現れた少年に腹を触られる。
家に帰った京子を母親の亜紀(水木薫)は慰める。しかし、家に少年の気配がし、亜紀は急死してしまう。流産していたはずの子供は、なぜか腹の中で順調に育っていた。
テレビのホラー系の番組のレポーターをしていた朋香(新山千春)は、壁からドンドンという音が聞こえることに悩み、恋人の典孝(堀江慶)に相談するが、原因は分からない。典孝は再び朋香の家を訪ねる。典孝が上がり込むと、部屋の中にいたはずの朋香がいない。すると典孝の背後の天井から黒い髪が伸びてくる。気づいた典孝は悲鳴を上げる。
やがて朋香も家に帰る。部屋に入ると、中には黒髪で首を吊られた典孝がおり、天井にはびっしりと黒い髪が張り付いていた。やがて典孝の体が激しく左右に揺れ始める。青白い顔の少年がブランコでも押すように典孝の体を揺らしていたのだ。やがて朋香の首にも黒髪が巻き付き、二人はともに部屋の中でぶらぶらと揺れる。
朋香と京子の出演する番組のヘアメイク担当の恵(山本恵美)は、ロケを終え、楽屋に戻り、かつらの手入れをしていた。ふと背後に気配を感じ、振り向くと、なぜか一つのかつらが床に落ちる。恵は試着室の畳の上に、番組で取り上げた呪われた家にあったのとおなじ大きなシミがあるのを見つける。手に持っていたかつらが動いた気がして、恵は思わずかつらを取り落とす。するとかつらは、意志を持ったかのように恵ににじり寄り始める。恵は恐怖のあまり絶叫するが、そのかつらはついに、呪われた家で殺された伽椰子(藤貴子)の姿となり、恵は襲われてしまう。
番組ディレクターの圭介(葛山信吾)は、京子を家まで車で送る。なぜか京子の家に、行方不明になった恵の姿があり、彼女は無言で京子の家に入って行く。二人は家の中に入る。圭介が仏壇の部屋に入ると、奥から恵が現れ、伽椰子のノートを渡して姿を消す。
圭介は職場でノートのコピーをとる。すると、突然コピー機が勝手に動き出し、真っ黒な紙を吐き出し始める。その黒い紙の中に、次第に伽椰子の輪郭が浮かび上がる。圭介は慌ててコピー機を止め、その場を後にする。
伽椰子のノートが気になった京子は、再び呪われた家に行く。そこでは女子高生の千春(市川由衣)が伽椰子におびえて玄関のドアを開けようとしていた。京子は四つん這いになった伽椰子ににらまれ、卒倒する。そこに圭介も到着。玄関には、千春の友人の宏美(黒石えりか)がいたが、走り去っていく。圭介は中に入り、倒れている京子を発見。京子は破水しており、出産となる。やがて赤ん坊の泣き声が聞こえるが、医師や看護師は何かにおびえ、おののきながら死んでしまう。異常な雰囲気に気づいた圭介が中に入ると、京子の足の間から、ゆっくりと伽椰子が現れ、腰を抜かした圭介に襲いかかる。
時が経ち、京子は幼い娘と手をつないで歩道橋を渡っていた。すれ違った少年が二人を見ていると、少女は突然、京子を階段の上から突き飛ばす。怖くなった少年はその場を走り去る。頭から血を流した京子は、なぜか微笑むように少女に手を伸ばすと、そのまま息絶える。町ゆく人が倒れている京子に気づく中、少女は伽椰子のノートを持ち、町の中に消えていくのだった。

本作も前作同様、サッカーボールがチープな特撮で俊雄の生首になったり、笑っちゃうようなシーンもありはするのだが、やはり怖い。見直す気になれない作品は、いい作品と言えるのかよく分からないが、間違いなく画面の向こうからこちらの実生活に影響を及ぼす印象的な作品だった。夜中のトイレは廊下の明かりを付けるのがデフォルトになったからな。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月18日 (木)

(1680) パニック・トレイン

【監督】オミッド・ノーシン
【出演】ダグレイ・スコット、カーラ・トイントン、イド・ゴールドバーグ、ジョシュア・ケイナマ
【制作】2013年、イギリス

暴走した列車に乗り合わせたシングル・ファーザーの奮闘を描いた作品。低予算だが、それを感じさせない迫力がある。

シングル・ファーザーで医師のルイス(ダグレイ・スコット)は、息子のマイケル(ジョシュア・ケイナマ)と二人で、電車で移動していた。途中、恋人と別れたばかりという美女、サラ(カーラ・トイントン)と知り合う。電車には、禁煙にもかかわらずたばこを吸っている若い男、ヤン(イド・ゴールドバーグ)が乗っており、車掌が注意するが、ヤンはたばこをやめようとしない。通りかかった初老の男性ピーター(デビッド・スコフィールド)もヤンに注意するが、ヤンはピーターを挑発する。
やがて多くの人が降り、ルイスのいる車内には、マイケルとサラだけになる。三人はまどろむが、ルイスは車外に投げ出された人がいるのを見つける。ルイスは車掌を探すが見つからない。車掌は何者かに襲われていた。電車は止まるはずの駅を通過してしまう。ルイスは非常ブレーキを使って車両を止めようとするが、運転者はさらに力を上げて列車を走らせる。ピーターはその先に踏切があることに気づき、なんとか踏切を降ろさせようとするが、間に合わず、列車は軌道上に入り込んだ自動車を一瞬で跳ね飛ばして暴走を続ける。ショックで乗っていた老婦人のエレイン(リンゼイ・ダンカン)は心停止してしまう。
ルイスはヤンとともに運転室に続くドアを破ろうとするが失敗。ヤンが車外に出て連結器をはずそうとするが、それも失敗。ヤンは右腕を骨折してしまう。ルイスは連結器付近に消火器を置き、爆破する。連結部分の踏み台が吹き飛び、連結器が露出。けがをしたヤンに代わり、ピーターが連結器のピンを留めるバーを外す。前方車両に移ったルイスがなんとかピンを外し、連結器は外れるが、衝撃でピーターは下に落ちてしまう。後方車両に残ったヤンとサラが非常ブレーキをかけて客車を停止させる。先頭車両は警察により爆破され、列車の後方に炎が引火。足を痛めていたルイスはかつての陸上選手時代を思い出し、客車の後部から決死のジャンプをし、脱出に成功。ヤン、サラ、そしてマイケルがルイスを優しく出迎えるのだった。

電車は爆走するのだが、どちらかというと密室空間のサスペンス。事件が起こるまでの展開がやや長めだが、さほどだれずに観ることができる。サラ役のカーラ・トイントンもチャーミング。
登場人物が少ないので、話しがわかりやすく、感情移入しやすかった。トンネルの中で子供だけ降ろそうとするルイス。行きたくないと抵抗するマイケル。ルイスを止めようとするサラ。見守る大人達。それぞれの気持ちがよく分かり、いいシーンだった。
ただ、最後まで犯人が不明で動機も分からないまま終わったのはすっきりとしなかった。これだけの特異な設定を造り上げたのだから、ショック死した女性の身内だったとか、そういうコクがあったもよかった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月17日 (水)

(1679) めぐりあう時間たち

【監督】スティーブン・ダルドリー
【出演】ニコール・キッドマン、メリル・ストリープ、ジュリアン・ムーア
【制作】2002年、アメリカ、イギリス

異なる時代を生きる女性の一日を描いた作品。バージニア・ウルフの小説、「ダロウェイ夫人」がモチーフとなっており、作者自身も作品内で描かれている。

1941年、バージニア(ニコール・キッドマン)は夫に手紙を残し、川で入水自殺する。彼女は精神を病んでいたが、1923年のある日、小説を書き始める。姉(ミランダ・リチャードソン)の一家が家を訪ねてきて、子供達に振り回され、療養中の田舎からロンドンに帰りたいと夫のレナード(スティーブン・ディレイン)を責める。夫は怒りながらも彼女に理解を示す。
1951年、ローラ(ジュリアン・ムーア)は、夫(ジョン・C・ライリー)の誕生日を迎え、一人息子とケーキを作るがうまく行かない。彼女は息子を一時的に預け、ホテルを目指す。自殺するつもりだった。しかし果たせず、息子を連れて家に帰り、再びケーキを作る。
2001年、編集者のクラリッサ(メリル・ストリープ)は、詩人のリチャード(エド・ハリス)の家を訪問。リチャードは詩人向けの賞を贈られるが、自分がエイズにかかったせいで受賞したのだと嘆く。クラリッサは自宅でリチャードの受賞記念のパーティを開こうとする。しかし、リチャードはクラリッサの目の前で窓から飛び降りてしまう。リチャードは、ローラの息子だった。

ニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞を得た作品ということで、あまり面白そうではないと思いつつ観てみたが、結局、よく分からない作品だった。じっくり鑑賞すればまた、違った感想も持てるのだろうが、その気が起きないので仕方がない。女性同士のキスシーンが妙に目立つ作品でもあった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月16日 (火)

(1678) Oh!透明人間

【監督】右田昌万
【出演】標永久、栁本絵美、村上友梨、川奈ゆう、伊藤遥、なべやかん
【制作】2010年、日本

中西やすひろ原作漫画の実写化作品。透明になる力を手に入れた男子高校生の行動を描いたコメディ。

いくらを食べると透明になる能力を持った荒方透瑠(標永久)は、女性ばかり4人が暮らす萩谷家に居候中。同じ家に住む良江(栁本絵美)や、その姉の愛子(川奈ゆう)のシャワーを覗いたり、エッチないたずらを始めるが、興奮すると元に戻ってしまうのだった。
ある日、お金持ちの同級生、宮元陽子(村上友梨)の家に回覧板を持って行った良江が、陽子と間違われて誘拐犯に誘拐されてしまう。透瑠は助けに行き、透明になろうと裸になるが、肝心のいくらをどこかに落としてしまい、良江ともども捕まってしまう。しかし、犯人の食べたちらし寿司の食べ残しのいくらを食べて透明になり、犯人をやっつける。陽子がお礼に、とハワイ旅行をプレゼント。女子だけで家の中で水着の試着を始める。透瑠はまた透明人間になってそれを見ていたが、犬に気づかれて大事なところを噛まれてしまうのだった。

映画と呼ぶにはギリギリなほど質の低い作品だが、まあ、原作の力でそこそこ楽しめた。芸能界にもいろんな仕事があるんだなあ、と、妙な感慨にふけることのできる作品だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月15日 (月)

(1677) ファイナル・デッドサーキット

【監督】デビッド・R・エリス
【出演】ボビー・カンポ、シャンテル・バンサンテン、ヘイリー・ウェブ
【制作】2009年、アメリカ

死の運命から逃れられず、凄惨な死を遂げる人々を描いたホラー。「ファイナル・デッドコースター」の続編。

サーキットの観戦に来たニック(ボビー・カンポ)は、観客席で大惨事が起き、自分を含めた周囲の大勢が死ぬ予知夢を見る。ニックは仲間を連れて慌ててサーキット場を抜け出し、彼とともに会場を出た何人かは助かる。しかし、アンディ(アンドリュー・フィセラ)と観戦に来ていたナディア(ステファニー・オノレ)は場外に飛んできたタイヤに体を吹き飛ばされて死亡する。
妻を救助しようと観客席に戻ろうとして警備員のジョージ(ミケルティ・ウィリアムソン)に止められたカーター(ジャスティン・ウェルボーン)は、ジョージを逆恨みして彼の家に向かうが、彼の車が暴走してしまい、止めようとしたカーターは車に引きずられ、車から出た炎が引火して死亡する。同じくサーキット場の難を逃れた二人の息子の母親、サマンサ(クリスタ・アレン)は、芝刈り機の弾き飛ばした石に、右目から脳天を貫かれて死亡。関係者が連続死していることを知ったニックは、恋人のローリ(シャンテル・バンサンテン)とともに自動車整備工のアンディのもとを訪ねるが、彼は暴発して吹き飛んだガスボンベに体を吹き飛ばされ、鉄柵に押しつけられてところてんのように体を潰され、死亡する。ニックとともに会場から逃げたハント(ニック・ザーノ)は、監視員をしているプールの排水溝にお尻を吸い込まれ、その圧力で内臓を吸い出されて死亡。洗車場で首をサンルーフに挟まれ、死の寸前だったジャネット(ヘイリー・ウェブ)は、ニックとローリに救出され、死を逃れる。
重傷を負って病院入りしていたジョナサンは、上層階の浴槽の漏水により、天井を貫いて落下してきた浴槽の下敷きになって死亡。ジョナサンを救おうとニックとともに病院に向かっていたジョージは、病院から出た直後、救急車に轢かれて即死する。
ジャネットと映画を見ていたローリは、自分たちが死亡する嫌な予感がしたため、映画館から逃げようとするが、本気にしないジャネットは映画を見続ける。そこにニックが現れ、ジャネットを会場から連れ去る。建物内で発生した火災による爆発でジャネットは死亡。ショッピングモールは、火災によりパニック状態になり、ニックはローリとともに逃げようとするも、エスカレータのモーターにローリが巻き込まれて死亡する。しかし、ジャネットとローリの死は予知夢だった。ニックは方針を変え、火事を防ぎに行く。片腕をネイルガンの暴発で壁に打ち付けられたまま、ニックはスプリンクラーを作動させて火事を回避。難を逃れる。
生き延びたニック、ローリ、ジャネットの3人はカフェで互いの無事を喜び合うが、そこに大型トラックが突っ込み、3人は死んでしまうのだった。

オープニングでは、過去の作品で登場した無残な死亡のシーンがスケルトンで描かれていて、シリーズのファンには面白い趣向だった。本作では、過去の作品と異なり、予知夢を見るのが男性。そこからは過去の作品同様、死の運命から逃れられず、人々が次々と残酷な死を迎える。3D映画仕様なので、初期の3D作品にありがちな、やたらと立体感を強調する演出が多少鼻につくのと、これまでの作品に比べると特撮のCG感が強く、作り物めいていたのが残念。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月14日 (日)

(1676) ファイナル・デッドコースター

【監督】ジェームズ・ウォン
【出演】メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ライアン・メリマン、アマンダ・クルー
【制作】2006年、アメリカ

死の運命から逃れようとする若者たちの奮闘を描いたホラー。「デッドコースター」の続編。

卒業パーティで、夜の遊園地を楽しむ若者たち。男女4人でジェットコースターに乗ろうとしていたウェンディ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、ジェットコースターが発車する直前に、コースターが事故を起こして全員が死亡する予知夢を見て、コースターを無理矢理降りる。ウェンディが騒いだことで何人かが同時に降りるが、ウェンディの恋人だったジェイソン(ジェシー・モス)と友人のキャリー(ジーナ・ホールデン)はそのまま乗せられ、事故に巻き込まれて死亡する。キャリーの元恋人でウェンディの横に乗っていたケビン(ライアン・メリマン)は、かつてウェンディと同様に死の予知夢を経験をした人の話をしようとするが、失意に沈んだウェンディは彼の話を聞かず、家に帰る。ウェンディと同時にジェットコースターを降りていたアシュレイ(シャーラン・シモンズ)とアシュリン(クリスタル・ロウ)は、日焼けマシンに二人で入るが、事故によって日焼けマシンが暴走して焼死する。不審に思ったウェンディはケビンに相談。二人でドライブスルーに入って順番を待っていると、後ろの坂から無人のトラックが坂を下ってくる。二人はフロントガラスを蹴り破ってなんとか脱出するが、前の車に乗っていた男は、後ろの車のエンジンのファンが頭を直撃し、頭を削り取られて即死する。死んだ男は、やはりコースターを降りていたフランキー(サム・イーストン)だった。
ウェンディは、死の原因が、自分が当日撮った写真に暗示されていることを発見。また、過去の同様の事件から、死の順番がジェットコースターの席の順であることを予想し、次の犠牲者となるはずのルイス(テキサス・バトル)に、ハンマーや剣のようなものを避けるよう忠告するが、アメフト選手としてウェイトトレーニングに夢中のルイスは全く聞く耳を持たない。彼がウェイトトレーニングをしていると、はずみで真上に飾られていた二本の剣が額から外れるが、それは振り子のようになるだけでルイスには届かなかった。興奮してルイスがトレーニングマシンのバーを振り上げると、マシンのおもりが外れ、彼の頭を挟み潰してしまう。
二人は、次に死の運命が降りかかるはずのイアン(クリス・レムシュ)とエリン(アレックズ・ジョンソン)のもとを訪ねる。二人は日曜大工ショップで夜勤をしており、イアンはネイルガンで鳩を追い払うと、フォークリフトを粗雑に扱いながら作業をしていた。ウェンディとケビンは二人の元を訪ねて、二人に死の危険が迫っていることを必死で説得。イアンは、死ぬ順番が代われば、死から逃れられるのでは、と自説を語る。それはまるで最後に死ぬはずのウェンディにみんなのために死ねと言っているようにも聞こえた。ウェンディは、写真の映像から、イアンの頭上にある木杭が危険だと察知し、イアンにそこからどくよう叫ぶ。イアンの雑な運転によって動き出した無人フォークリフトによって、棚の上のものが大量にイアンに降り注ぐが、ウェンディとケビンが助けたことで彼は一命を取り留める。しかし、後ろに倒れ込んだエリンの後頭部に、誤作動したネイルガンが無数の釘を打ち込んでしまい、エリンは息絶える。
ウェンディはケビンに言われ、自分たちの写真を確かめる。ウェンディは真っ暗闇の写真、ケビンは顔に強い光を浴びた状態で映っていた。ジェットコースターの写真に映っていたブレスレットから、妹のジュリー(アマンダ・クルー)が危ないと気づいたウェンディは、三百年祭に向かったジュリーのもとに車を走らせる。三百年祭の花火の打ち上げが始まったとき、少年のいたずらの爆竹に興奮した馬が暴走し始め、馬のつながれていたロープがジュリーの首にからまり、ジュリーは馬に引きずり回される。馬が脱穀機を飛び越え、その細い歯がジュリーに襲いかかろうとしたそのとき、ケビンが綱を剣で断ち切り、ジュリーは事なきを得る。ところが花火に興奮した馬が再び走り出し、跳ね飛ばした旗が、ジュリーを心配してかけつけていたジュリーの女友達のペリー(マギー・マ)の体を貫き、ペリーは即死する。ケビンが危ないと気づいたウェンディは、バーベキューのガスの爆発に巻き込まれそうになっていたケビンをなんとか助けることに成功。彼を救急室に連れて行こうとする。そこにイアンが現れる。自分の死の順番を飛ばされたことに気をよくしたイアンは、ウェンディを激しく挑発。しかし、花火の暴発によってクレーンのアームが落下し、イアンは体を真っ二つにされて死ぬ。
5ヶ月が過ぎ、ウェンディは友人と地下鉄に乗っていた。車両の番号が死を暗示する180番であることや、車内広告が日焼けサロンや日曜大工店など、ことごとく仲間の死に関わるものであったことから、嫌な予感がしたウェンディは電車を降りようとするが、偶然乗り込んできたジュリーに鉢合わせし、そのまま電車に残ってしまう。不安を口にするウェンディに、ジュリーは、順番で言えば自分やケビンが死んでいないのだから大丈夫だと話し、ウェンディを安心させる。ところが、同じ車両にはケビンも乗っていた。戦慄するウェンディ。すると、地下鉄内のネズミが転轍機をショートさせてしまったことで地下鉄が暴走を始め、ジュリー、そしてケビンが次々と死んでいく。車両から投げ出されながらも生きながらえたウェンディだったが、そこに別の地下鉄車両が突っ込んでくる。悲鳴を上げるウェンディ。ふと我に返ると、それは予知夢だった。ウェンディは慌ててケビンとジュリーにそのことを告げるが、もはや地下鉄の車両から脱出するすべはない。3人は叫びながら車両のドアを揺するしかないのだった。

前作とほぼ同様の筋書きだが、もはや定番化していて安定の仕上がり。人が無残に死ぬ様子の描写は、やはり地上波では限界があるが、今回はCS「ザ・シネマ」の無料放送だったので、ばっちり映像を楽しむことができた。
死の伏線が次々と張られ、いや~んな予感がしてきたときに、死の連鎖が始まる。日焼けサロンではほぼ全ての伏線が死につながっていくのだが、日曜大工店なのかでは、いくつかは不発になったりして、ほっとした瞬間に残酷な死が訪れるパターンもあり、展開に工夫がある。こうやって見てみると、日常生活って、意外と死と隣り合わせの中で成り立っているんだな、とも思うのだった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月13日 (土)

(1675) 呪怨

【監督】清水崇
【出演】奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、津田寛治、田中要次、藤貴子、尾関優哉
【制作】2003年、日本

ある女の呪いが人々に伝染していくようすを描いた作品。今まで、自動録画されても怖いので観ないでいたのだが、やはり代表的なジャパニーズホラーなので、観ることにした。

福祉センターでボランティアをしている理佳(奥菜恵)は、徳永家の老女(磯村千花子)の見回りに向かう。家の中はゴミ屋敷のようになっており、おそるおそる家に入った理佳は、放心状態の老女、幸枝を発見する。家の掃除をしていた理佳は、何かをひっかくような物音を聞き、恐る恐る2階に上がる。ガムテープで塞がれたふすまを開けると、中には黒い猫が。その猫が床に飛び降り、再び理佳が目を上げると、目の前に少年(尾関優哉)が座り込んでいた。驚いた理佳は幸枝に話を聞こうとするが、幸枝は何も答えない。理佳はセンターに電話をした後、再び2階に行き、少年に名を訪ねる。少年は薄気味悪い声で「俊雄」と答え、じっと階下を見つめる。その視線の先を追うように理佳が再び幸枝のもとを訪ねると、幸枝は外の暗闇を凝視し、急に両手で顔を覆っておびえはじめ、布団に横たわる。理佳が気づくと、幸枝の上に真っ黒な影が覆い被さり、二つの目が理佳をにらみつける。理佳は恐怖で失神する。
その家には、幸枝の息子、勝也(津田寛治)と妻の和美(松田珠里)も住んでいた。ある日、和美は、2階に人の気配を感じて寝室に入り、そこで何かに恐怖して悲鳴を上げる。帰宅した勝也は和美を探して2階に行き、そこで恐怖に引きつったようにベッドに倒れている和美を発見。救急車を呼ぼうと携帯を取りだしたとき、部屋の中に人の気配を感じる。勝也が押し入れやベッドの周囲を確認すると、ベッドのわきに突然、白い体で目だけ黒く落ちくぼんだ俊雄を発見。和美はそのまま絶命し、勝也も何かに取り憑かれたような表情を浮かべる。勝也は和美を2階の洋室に運び込むと、訪ねてきた勝也の妹、仁美(伊東美咲)を家から追い出す。
仁美は、徳永家に留守番電話を入れる。それはちょうど、理佳が家を訪問しているときだった。仁美が帰宅の途に就こうとビルの廊下を歩いていると、背後から何かの物音を聞きつける。トイレの個室に入った仁美は、個室の外にさっき聞いた足を引きずるような音と人影に気づく。ふと携帯がなり、仁美が出ると、それは兄の勝也からだった。ところが勝也は「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」というおかしな声を上げ始める。仁美は隣の個室からノックされたのを聞いて個室を出るが、持っていた熊のストラップが床に落ちてしまう。それを拾おうとしたとき、隣の個室からゆっくりと真っ黒い女性の影が現れ始める。仁美はトイレを逃げ出し、警備員室に向かう。警備員はトイレに確認に行く。警備員室からモニター越しにそれを見ていた仁美は、モニターの画面が奇妙に乱れ、警備員に黒い影がまとわりつくように伸びていくのを見て、ビルから逃げ出し、マンションの自室に駆け込む。部屋で水を飲んで一息つくと、家の電話が鳴り、今から部屋に行くと勝也から電話連絡が入る。ドアチャイムが鳴り、仁美がドアの穴から外を覗くと、勝也が何事もないような顔つきで立っており、仁美は安心してドアを開けるが、そこには誰も立っていない。すると電話の子機から再び「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」という声が響く。驚いた仁美は子機を放り投げてドアを閉め、ベッドの布団にくるまる。恐怖におびえながらテレビを付けると、そこに映っていた女性テレビレポーターの顔が、次第に乱れ始め、ついにはゆがんだ表情のまま画面は凍り付き、「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」という音がテレビから流れたかと思うと、電源が切れる。仁美は布団をすっぽりかぶって恐怖に耐えていたが、次第に布団が膨れ上がっていく。仁美はいつのまにかなくしたはずの熊のストラップを握りしめていた。仁美が布団の中をのぞくと、白い顔をした女性(藤貴子)が仁美を見つめていた。悲鳴を上げた仁美は、引きずり込まれるように布団から消えてしまう。
理佳に徳永家の訪問を頼んだセンターの上司が徳永家を訪ねると、変死している幸枝と、放心状態の理佳を発見。警察は、天井裏で勝也と和美が死んでいるのを発見する。捜査の結果、そこはかつて、佐伯伽椰子が夫の佐伯剛雄(松山タカシ)に殺され、天井裏で発見された現場であり、息子の俊雄は行方不明のままとなっていることを突き止める。理佳が見た少年は、その俊雄だった。かつて佐伯家の事件の捜査を担当していた遠山(田中要次)は、徳永家の担当刑事から、行方不明になった警備員の映った防犯カメラの映像を見せられる。警備員を覆った黒い影は警備員をトイレに引きずり込むと、そのまま廊下を歩き出し、画面から消えたかと思うと、突如、黒い影が画面全体を覆い、二つの黒い目が遠山をじっと見つめた。恐怖におびえた遠山は、その夜、事件のあった家に行き、台所に灯油をまき始める。ところが無人のはずの玄関に明かりが見え、女子高生が騒ぐような物音が聞こえ始める。遠山が玄関に続くドアを開けると、一人の少女(上原美佐)が階段を降り、遠山に気づいたように振り返ると、そのまま玄関を飛び出していく。遠山はそのまま2階に上がる。なぜかそこは昼間で、2階の洋室では、3人の女子高生が談笑していた。3人は天井の何かに気づいたように遠山の視界から消えると、突如、悲鳴をあげる。すると中から、床を這う伽椰子が現れる。遠山は絶叫して階下に逃げ、腰を抜かす。そこに、遠山の行方を追っていた刑事二人が到着。遠山は家から逃げる、伽椰子はそのまま、二人の刑事にゆっくりと襲いかかっていく。
徳永家から逃げ出した女子高生は、遠山の一人娘、いずみだった。彼女は修学旅行の後、友人3人に誘われてお化け屋敷と呼ばれていた徳永家に侵入したものの、一人だけ逃げ帰っていたのだった。友人3人はそのまま行方不明となっており、いづみは呪いの影におびえ、自室にこもる。いづみの友人の千春(市川由衣)と美雪(菊利友佳子)がいづみを訪ねるが、いづみは窓に新聞を貼ってカーテンを閉め、部屋に閉じこもっており、二人は何もできずに部屋を立ち去ることしかできなかった。
二人を追い出して眠りに就いたいづみが目を覚ますと、ベッドの上に破り取られた新聞紙が乗っていた。恐る恐るいづみがカーテンをあげると、新聞紙のすきまから、行方不明になった3人の真っ白い顔がいづみを覗き込んでいた。いづみは叫び声を上げて部屋を出るが、3人の女子高生はそのまま部屋の中に侵入。いづみは父親の位牌のある仏壇間に逃げ込むが、仏壇の中から伽椰子が現れ、いづみの頭をつかむと、そのまま仏壇にいづみをひきずりこむ。仏壇の中には伽椰子に呪い殺された遠山といづみの顔が白く浮かぶ。
徳永家での恐怖の記憶が薄らいできた理佳だったが、上司は洗面台の下で変死。彼女の職場の老人は、俊雄の幻影に気づいていないいないばあを繰り返しており、呪いは理佳に忍び寄っているようだった。理佳は、小学校の教師になった友人の真理子(柴田かよこ)と再会し、レストランで食事をするが、足下に猫の気配を感じてテーブルの下を覗くと、そこには真っ白な俊雄が座り込んでいた。理佳は思わず悲鳴を上げる。部屋に戻った理佳だったが、黒猫に囲まれるような悪夢にさいなまれる。そこに電話が鳴る。真理子だった。いまだに家庭訪問ができないでいる家で親の帰りを待っているのだという。ところが電話口から猫の鳴き声が聞こえる。嫌な予感がした理佳は、徳永家に駆け込む。中はホコリが積もっており、理佳は真理子の名を呼びながら2階に向かう。物音がする洋室の押し入れの扉を開けると、真理子が悲鳴を上げながら天井裏に引きずり込まれていた。真理子はそのまま天井裏の暗闇に消えてしまう。理佳が暗闇に懐中電灯を向けると、伽椰子が白い腕と血まみれの顔で理佳に迫ってくる。理佳は1階に逃げ込むが、ふと鏡に映った自分の姿が伽椰子になっていることに気づく。思えば伽椰子におびえる人々は、一様に顔を手で覆い、指の間から伽椰子を見ていた。理佳がおそるおそる指の隙間から鏡を覗くと、そこには伽椰子の姿があった。玄関でへたり込む理佳を凝視しながら、2階からゆっくりと伽椰子が這い降りてくる。動けない理佳に手を伸ばす伽椰子がうつむいた顔を上げると、その顔は理佳のものだった。かつて佐伯剛雄に殺され、ゴミ袋に入れられていた女の姿は、理佳に変わっているのだった。

怖いシーンを余韻なく、しっかり怖く作っている。大きな音で脅かすような演出はせず、何かでそうだな、という予感がするとちゃんと怖いものが出るので、ある意味、安心して怖がることができる。ブリーフ姿で真っ白の少年や、白塗りの女子高生3人組など、一歩間違えればコミカルに映るのだが、それがまた、本作を怖すぎなくする救いとして一役買っていた。ただやはり、シャンプー中に後ろから手が伸びるというのは、シャンプーが怖くなるので反則。ちなみに「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」という声は「呪怨ボイス」としてボイストレーニングではけっこう定番の用語になっていたりする。ただ、映画で聞くとやはり背筋が凍る。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月12日 (金)

(1674) しあわせの隠れ場所

【監督】ジョン・リー・ハンコック
【出演】サンドラ・ブロック、クィントン・アーロン、ティム・マッグロウ、ジェイ・ヘッド、リリー・コリンズ
【制作】2009年、アメリカ

貧しい境遇からプロのアメフト選手になった青年を支えた家族の愛を描いた作品。実話に基づく作品である。

貧しい境遇で育ったマイケル・オアー(クィントン・アーロン)は、体が大きく、運動神経がよかった。彼を偶然見かけたリー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)は、彼を養子に受け入れる。それまで勉強の経験がなかったマイケルは、成績が今ひとつだったが、授業は真面目に聞いており、次第に成績は向上していく。また、部活動で始めたアメフトで頭角を現し、大学からのスカウトを受けるようになる。成績も、最も厳しい評価をされていた教師から出された課題に素晴らしい内容の回答を提出し、高校を卒業。リー・アンも通っていたミシシッピー大学を選択する。ところが、NCAAの職員から、テューイ夫妻がよい学生を送りたくてマイケルがミシシッピー大学に入れようと仕組んだのでは、という疑いをかけられ、マイケル自身、リー・アンを信用できなくなってしまう。リー・アンのもとを去って昔の仲間の溜まり場に戻るマイケルだったが、そこでリー・アンの娘、コリンズ(リリー・コリンズ)とやったのか、と馬鹿にされ、逆上して大暴れしてしまう。リー・アンはマイケルを探し出し、自分の好きな道を選べばいい、と優しく話しかける。マイケルは親の通う大学だから、と改めてNCAAの職員に自分の志望動機を堂々と語り、大学に入学。彼はやがて、プロのアメフト選手となるのだった。

大きな体ながら、テューイ家の幼い少年、SJ(ジェイ・ヘッド)に素直に従って練習メニューをこなしたり、公園のブランコで遊ぶ少女の背中を優しく押してあげたり、終始、うつむき加減で大人しく、口数の少ないマイケルが、NCAA職員にしっかりと返事をするシーンはよかった。
フィル・コリンズの娘、リリー・コリンズが、テューイ家の長女として可愛らしい高校生役を演じている。のちの「白雪姫と鏡の女王」では主人公の白雪姫を演じている。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月11日 (木)

(1673) ザ・ウォーカー

【監督】アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
【出演】デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、ミラ・クニス
【制作】2010年、アメリカ

世紀末の世界で、一冊の本を巡って戦いを繰り広げる人々を描いた作品。

荒廃した世界で一人の男(デンゼル・ワシントン)が一冊の本を携えて西を目指している。男に複数の盗賊が挑むが、彼はマチェットで男達をあっという間になぎ倒す。
男は町に着く。町を支配するビリー・カーネギー(ゲイリー・オールドマン)はとある本を探していた。カーネギーは、男の戦いの腕前を見込んで、男にソラーラ(ミラ・クニス)をあてがうが、男は興味を示さない。カーネギーは、ソラーラの話から、その男が本を持っていることに気づく。本とは聖書だった。カーネギーは手下を使って男から聖書を奪おうとするが、男の反撃に遭い、男は無事に町を出る。ソラーラは男と行動をともにする。やがて二人は、一軒の家にたどり着く。そこには人肉を食って生き延びている老夫婦が住んでいた。そこにカーネギーの一団がやってくる。男とソラーラは、老夫婦とともに応戦するが、老夫婦は死亡。聖書は奪われ、男はカーネギーに腹を撃たれて倒れる。ソラーラは、カーネギーに捕らえられてしまうが、彼女は乗せられた車の運転手の首を絞めて車を横転させ、車を奪って逃走。ガソリンを十分に積んでいなかったカーネギーは、ソラーラを諦めて町に戻る。
ソラーラは、瀕死の状態になりながらも西に向かって歩き続ける男を発見。ともに西を目指す。西にあるアルカトラズは、今や印刷機と焼け残った本の残された地となっていた。この世界では、聖書は全て焼かれており、男の持っていた聖書は貴重な存在だった。
聖書を奪ったカーネギーは、錠で守られた本を開く。しかし、それは点字で書かれた聖書だった。点字を読むすべのないカーネギーは悶絶する。
一方、聖書を奪われた男は、聖書の内容を全て暗記していた。聖書の内容をアルカトラズの司書に口頭で伝え、男は息絶える。男の持っていたマチェットはソラーラが受け継ぎ、彼女は再び町を目指すのだった。

世紀末の世界観は、「マッドマックス2」とも似ていたが、映像はよくできていた。ただ、聖書を巡って殺し合いをするというのは、若干受け入れがたい設定。キリスト教になじんでいる西洋人ならではのシナリオなのかもしれない。
ソラーラの盲目の母親、クローディアを演じているのは、「フラッシュダンス」の主役を演じたジェニファー・ビールス。また、荒野の一軒家でカーネギー相手に応戦する老人を演じているのは、「ハリー・ポッター」シリーズでダンブルドア校長を演じているマイケル・ガンボン。けっこう名優が登場している作品だが、日本ではあまり注目されなかったようだ。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月10日 (水)

(1672) ポンペイ

【監督】ポール・W・S・アンダーソン
【出演】キット・ハリントン、エミリー・ブラウニング、キーファー・サザーランド、アドウェール・アキノエ=アグバエ
【制作】2014年、アメリカ

ローマ時代のポンペイで起きた大噴火とそこで生きる男女の恋を描いた作品。

キルト人の生き残り、マイロ(キット・ハリントン)は幼い頃、ローマ軍のコルブス(キーファー・サザーランド)とマルクス(サッシャ・ロイズ)に両親を虐殺されていた。奴隷の剣闘士となったマイロは、ポンペイに送られる。移動中、馬車で移動していた裕福な家の娘、カッシア(エミリー・ブラウニング)は、ぬかるみにはまって馬が動けなくなったところをマイロに助けられ、彼のことが気になり始める。
ポンペイの闘技場に着いたマイロは、黒人のベテラン剣闘士、アティカスと同じ牢に入る。互いに戦うことが決まっていたため、挑発的なやりとりが続くが、観戦に来たコルブスは、カッシアがマイロの身を案じていることを知り、マイロとアティカスを最初の戦いで殺すことにし、鎖でつないだ状態の剣闘士たちに大量のローマ兵を差し向ける。
しかし、マイロとアティカスは健闘し、兵を全滅させる。コルブスはマイロとアティカスを弓兵で処刑しようとするが、カッシアはそれを妨害。起こったコルブスはカッシアを屋敷に閉じ込める。コルブスはマイロにマルクスを差し向けるが、そこにベスビオ火山の大噴火が起き、闘技場は崩壊し始める。マイロとアティカスは自由の身になり、マイロはカッシアを救いに屋敷に向かう。カッシアを連れてアティカスと合流したマイロは、馬を求めて再び競技場に向かうが、馬を探している隙に、カッシアをコルブスに奪われてしまう。コルブスはカッシアを乗せて馬車を走らせ、マイロは馬でそれを追う。アティカスは立ちはだかるマルクスと同士討ちとなる。
激しい噴石と地割れに見舞われ、コルブスの馬車はついに横転。追いついたマイロと互角の戦いを見せるが、カッシアの機転もあって、コルブスは鎖で馬車につながれてしまう。コルブスは迫る噴火の炎に飲まれて命を落とす。
自由になったマイロとカッシアは馬でポンペイの町を逃げ出すが、地割れと溶岩の猛煙により、落馬。二人は運命をともにする道を選び、口づけをしたまま絶命するのだった。

火山の噴火の描写は相当なもので、若干、「アルマゲドン」めいていたが、町が噴石や津波にのまれて崩れていく姿は大迫力だった。そこで繰り広げられるラブストーリーは、身分の違う者同士が惹かれ合うというややステレオタイプなものであり、アティカスの行動も美談すぎたが、災害がメインの話なので、あまりややこしい話より、スピーディな展開でよかったように思う。キーファー・サザーランドが悪役というのも、なかなか新鮮だった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 9日 (火)

(1671) アルゴ

【監督】ベン・アフレック
【出演】ベン・アフレック、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン
【制作】2012年、アメリカ

イランからの人質救出作戦を描いた作品。実話に基づく緊迫感のある作品になっている。第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。

イランの人民を迫害した指導者をかくまったことで、アメリカはイラン人民の怒りを買い、大使館で暴動が起きる。大使館に群衆がなだれ込み、6人の大使館員がカナダ大使館に逃げ込む。CIAの人質救出を専門とするトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、子供の観ていた猿の惑星の映画から、大使館員がカナダ人の映画スタッフになりすましてイランから脱出する作戦を思いつき、映画製作に携わる知人のジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)、レスター・シーゲル(アラン・アーキン)に依頼をする。彼らは「アルゴ」という偽のSF作品の製作を発表。トニーはカナダ人の映画関係者になりすましてテヘラン入りする。トニーは、カナダ大使館に潜伏している6人にロケハン隊になりすますよう説得。馬鹿げた作戦にあきれる者も出る中、トニーは6人を説得。空港ではばれそうになりながらもなんとか飛行機に乗り込み、最後は気づいたイラン革命軍に追いかけられながらも飛行機は離陸。無事にイラン制空権外へと飛び立つのだった。

たがの外れた群衆の恐怖は、「ブラックホーク・ダウン」にも通じるものがあり、真に迫っていた。ほとんどがエキストラなんだろうけど、よくできていた。マーケットで興奮した店主にあおられ、騒然となるシーンや、空港での緊迫したやりとりなど、目の前にいる匿名の敵の恐怖の描き方が秀逸だった。ベン・アフレックの映画人としての実力を知ることのできた作品。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 8日 (月)

(1670) 普通の人々

【監督】ロバート・レッドフォード
【出演】ドナルド・サザーランド、メアリー・タイラー・ムーア、ティモシー・ハットン
【制作】1980年、アメリカ

自殺未遂を起こした少年とその一家の心の絆を描いた作品。俳優ロバート・レッドフォードがアカデミー監督賞を受賞。第53回アカデミー賞作品賞受賞作品。

学生のコンラッド(ティモシー・ハットン)は、精神的に不安定な状態が続いており、父親のカルビン(ドナルド・サザーランド)は心配していた。カルビンはコンラッドにセラピーに通うことを勧め、コンラッドはバーガー(ジャド・ハーシュ)という精神科医のカウンセリングを受けるようになる。
コンラッドは兄のバック(スコット・ドーブラー)と二人で夜の海にヨットでこぎ出し、遭難して兄を失っていた。バックを溺愛していた母親のベス(メアリー・タイラー・ムーア)は、コンラッドにうまく接することができず、彼女自身も不安定な精神状態に陥っており、コンラッドは母親の愛情を受けられないことを悩んでいた。
コンラッドはがんばっていた水泳部を退部し、コーラスで一緒だった美少女、ジェニン(エリザベス・マクガバン)と親しくなる。精神的にも安定しつつあったが、病院で友達になったカレン(ダイナ・マノフ)が自殺したと聞き、ショックを受ける。彼はバーガー医師に電話をし、彼と話し、心を落ち着ける。
ベスはコンラッド抜きで年末休暇を過ごすことを提案し、カルビンとともに兄夫婦の家で過ごす。しかし、ベスはゴルフ場でカルビンと大げんかをしてしまい、兄夫婦にも当たり散らす。気まずい関係のまま、帰途に就く。帰宅した二人をコンラッドは歓迎し、母親にやさしくハグをする。それでもなお、ベスは戸惑いの表情を浮かべ、心から喜ぶことができないでいた。カルビンは妻との別居を決意。ベスはタクシーに乗って家から出て行く。それに気づいたコンラッドは父に話しかけ、二人は玄関の階段に座り、互いに抱きしめ合うのだった。

家族が崩壊するさまを描く、とサスペンス風な作品紹介があったので、何かショッキングなストーリーになるのかと思っていたら、そのようなことはなく、静かで哀しい、でもある程度の救いもある穏やかな作品だった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 7日 (日)

(1669) 君の名は。

【監督】新海誠
【出演】神木隆之介(声)、上白石萌音(声)、長澤まさみ(声)
【制作】2016年、日本

新海誠監督のアニメ作品。ときどき体の入れ替わる男女の数奇な運命を描いている。

東京に住む高校生の立花瀧(神木隆之介)は、ある日、自分の意識が、飛騨の田舎町に住む神社の娘、宮水三葉(上白石萌音)になっていることに気づく。三葉もまた、瀧になっていることがあった。はじめは夢だと思っていた二人は、やがて入れ替わりに気づき、相手のために入れ替わっているときの情報をスマホに記録するようにする。
地球にティアマト彗星が最接近した日、入れ替わりは起こらなくなる。瀧は不思議に思い、自分の記憶にある風景のスケッチを頼りに、三葉に会いに飛騨に向かう。しかし、三葉のいるはずの場所は、3年前に隕石が落下して町全体が全滅しており、三葉も故人として記録されていた。
瀧は、三葉の残した口噛み酒を飲む。すると再び、意識が三葉の体に転移する。瀧の意識が移った三葉は、隕石から村人を救うため、旧友とともに発電所を爆破し、偽の町内放送で住民を避難させる。
5年が過ぎ、瀧は就職活動中であった。憧れだった奥寺先輩(長澤まさみ)は婚約を決めていた。いつものように電車に乗った瀧は、併走する車両に自分の記憶を揺さぶる女性を見つける。それは相手も同じだった。二人は電車を降り、再会を果たすのだった。

はじめは男女の体が入れ替わるコミカルな展開だが、実は女性の方は数年前に死亡していたという衝撃的な事実が主人公に突きつけられる。しかし最終的にはハッピーエンドを予感させるエンディングを迎える。写実的な町並みの映像が、聖地巡礼の流行と相まって、大きなブームを産んだ。ただの男女の入れ替わりだけではない展開が、ただのベタベタしたラブストーリーではないコクを作品に与えていた。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 6日 (土)

(1668) 007 死ぬのは奴らだ

【監督】ガイ・ハミルトン
【出演】ロジャー・ムーア、ジェーン・シーモア、ヤフェット・コットー、ジュリアス・ハリス
【制作】1973年、イギリス、アメリカ

007シリーズ第8作。麻薬王の組織に挑む諜報部員の活躍を描いた作品。

サン・モニックのカナンガ首相(ヤフェット・コットー)は麻薬をアメリカにばらまいて麻薬中毒者を増やすという計画を実行しようとしていた。ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)は、カナンガに捕らわれていた占い師のソリテール(ジェーン・シーモア)を助け出し、ケシの栽培園を爆破。地下で麻薬の運送をしているカナンガの口に圧縮ガス弾を押し込み、彼を倒す。
鉄道で移動するボンドとソリテールのもとに、カナンガの手下で、右手が強力なかぎ爪の義手になっているティー・ヒー(ジュリアス・ハリス)が現れるが、ボンドは義手のワイヤーをニッパーで断ち切り、窓からティー・ヒーを突き落とすと、なにごともなかったようにソリテールの待つ寝台に向かうのだった。

ヒーローは死なない感がありありの予定調和的な展開。見所はボートでの水上チェイスシーンだが、敵の側は追いかけてるだけで、緊迫感が今ひとつなかった。ワニの背中を走って渡るシーンは、因幡の白ウサギからの着想でしょうか。きれいにワニが背中を並べていました。腕時計が強力磁石になってボートを引き寄せるシーンもあったが、普通は腕の方を持ってかれるだろう、という力学無視の設定。ボンドガールのジェーン・シーモアの美貌は本物だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 5日 (金)

(1667) 岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS

【監督】井筒和幸
【出演】矢部浩之、岡村隆史、大河内奈々子、秋野暢子、宮川大輔、宮迫博之、小林稔侍
【制作】1996年、日本

中場利一原作小説の映画化作品。岸和田の不良たちの生き様を描いている。

不良中学生のチュンバ(矢部浩之)は、ツレの小鉄(岡村隆史)やアキラ(宮川大輔)らとつるんで喧嘩に明け暮れる毎日。彼女のリョーコ(大河内奈々子)は彼に冷たく接しながらもチュンバを心配していた。
喧嘩はたびたび裁判沙汰になり、母親(秋野暢子)はそのたびに涙を流す芝居をしていた。やがてチュンバは工業高校に入るが、そこでも喧嘩を起こして学校に行かなくなる。小鉄の働く調理場で一緒に働き始めたチュンバだったが、かつてボコボコにしたハワイアンゴリラ(原西孝幸)の兄、ダイナマイトの薫(山本太郎)とその仲間に袋だたきにされる。チュンバは、親友の小鉄と再び、薫のもとに殴り込みに行く。
チュンバはまたも裁判所行きになる。リョーコは裁判所に行くバスに付き添っていたが、口げんかになり、リョーコはバスを降りる。それでもリョーコはまた、バスの方を振り返るのだった。

どうしようもないクズという言葉がぴったりの登場人物たちだが、それなりに悩み、戦いながら生きているというのがメッセージなのだろう。
吉本芸人の小気味いい突っ込みあいが心地いい。宮迫博之の台詞は若干クドかったが、ナインティナインの二人の乾いたツッコミはよかった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 4日 (木)

(1666) モスラ対ゴジラ

【監督】本多猪四郎
【出演】宝田明、星由里子、小泉博、ザ・ピーナッツ、田崎潤
【制作】1964年、日本

モスラとゴジラが戦う東宝怪獣映画。

リゾート建設地に謎の巨大な卵が出現。新聞記者の酒井(宝田明)と助手のカメラマン、純子(星由里子)は取材を続けるうち、インファント島のこびと(ザ・ピーナッツ)から、モスラの卵を返してほしいと頼まれる。卵はリゾート建設業者の熊山(田島義文)と裏で糸を引く虎畑(佐原健二)が観光の目玉として確保しており、こびとは島に帰ってしまう。
そんなとき、建設予定地にゴジラが出現。名古屋のテレビ塔や名古屋城を破壊し始める。酒井らはインファント島に向かい、モスラにゴジラを退治してもらえるよう村人に頼み込む。村人は拒否するが、こびとは純子の訴えを聞いて協力を約束。ゴジラは卵を破壊しようとするが、そこにモスラが現れ、ゴジラと戦い始める。しかし、寿命の来ていたモスラは息絶えてしまう。
ゴジラは逃げ遅れた人のいる島を襲い始めるが、卵から産まれた2匹のモスラの幼虫が、口から吐く糸でゴジラを攻撃し、ゴジラは海中に落下。モスラの幼虫たちはインファント島に帰って行くのだった。

着ぐるみのゴジラ。ワイヤーで吊ったモスラ。プラモデルのような戦車。作り物感バリバリの作品。星由里子は美人だなぁという印象の残る作品だった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 3日 (水)

(1665) ロビンフッドの冒険

【監督】マイケル・カーティス、ウィリアム・キーリー
【出演】エロール・フリン、オリビア・デ・ハビランド、ベイジル・ラスボーン
【制作】1938年、アメリカ

弓の名手、ロビン・フッドの活躍を描いた作品。

リチャード王(イアン・ハンター)の失踪を機に、王の弟、ジョン(クロード・レインズ)は王の座を狙い、腹心のガイ(ベイジル・ラスボーン)とともにサクソン人に重税を課すなどの圧政を始める。サクソン人の貴族、ロビン・フッド(エロール・フリン)は王に忠誠を誓い、貧しい住民の味方となる。ジョンとガイは弓術の大会を開き、ロビン・フッドをおびき寄せる。罠と知りつつも大会に参加したロビンは、的の中央を射貫いた相手の矢をさらに射貫き、勝利。しかし捕われの身になってしまう。ロビンを見初めたマリアン姫(オリビア・デ・ハビランド)は、城を抜けてロビンの仲間が集う酒場に行ってロビン救出の策を伝授。処刑台に現れたロビンは仲間に救出される。
シャーウッドの森で、ロビンはリチャード王に会い、ロビンの忠誠心を知ったリチャード王は、即位式を執り行おうとしていたジョンのもとに出向き、ジョンの野望を阻止。ロビンはマリアンを妻とするのだった。

古い作品だがテンポがよくてアクションも小気味よく、楽しい作品。仲間を増やし、巨大な敵にひるまず、最後は王の権威を味方に付けて悪者をこらしめるという典型的な勧善懲悪ものだった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 2日 (火)

(1664) デスノート Light up the NEW world

【監督】佐藤信介
【出演】東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、藤井美菜、中村獅童(声)
【制作】2016年、日本

デスノート」シリーズ第3作。「デスノート the Last name」の続編。

かつて、キラとLがデスノートを巡って戦い合ったときから10年が経過。世界各地で、デスノートを利用したと思われる殺人事件が発生。デスノート対策本部の三島(東出昌大)、Lの後継者を名乗る探偵、竜崎(池松壮亮)、キラの後継者の行方を追う紫苑(菅田将暉)の三名が、世界に6冊存在するデスノートの確保に争奪戦を繰り広げる。
紫苑は4冊のデスノートを入手。弥海砂(あまねみさ)(戸田恵梨香)を味方に付け、残り2冊を手にした竜崎を指定の場所に呼びつける。そこに現れた海砂が、竜崎の本名、新井正幸の名をですノートに書き、竜崎はその場に倒れる。竜崎の持ったデスノートを入手した紫苑は、海砂の指定した屋敷を訪ねる。そこに現れたのは、三島と、死んだはずの竜崎だった。竜崎は、すでに何者かによってデスノートに名前を書かれており、デスノートの効力が及ばない存在だった。では誰が竜崎の名を書いたのか。
キラの後継者の正体は三島だった。彼は一度、デスノートを手にし、世界の粛正に手を染めていたが、自らの所有権を放棄して記憶をなくし、紫苑にノートを託していたのだった。そこに機動隊が侵入。国家権力によってデスノートを保有しようとするのだった。紫苑はデスノートを使って機動隊員を殺していくが、ついに銃弾に倒れる。三島と竜崎は地下道を通って脱出。そこにいたのは三島の仲間、七瀬(藤井美菜)だった。七瀬は兄をキラに殺されていた。三島がキラだと知った七瀬は、三島に拳銃を向け、復讐を果たそうとするが、竜崎の所有するデスノートの死に神、アーマ(沢城みゆき)がデスノートを使って七瀬を殺害。誰かを延命させるために人を殺した死に神は消滅する。竜崎が絶叫する中、アーマの体は崩れ落ち、砂になる。
三島は捕らえられ、独房にいた。そこに竜崎がやってくる。6冊のデスノートを封印する作戦は失敗し、4冊が焼失、2冊は何者かの手によって奪われた。死ぬ運命にあった竜崎は三島として獄死し、三島は超法規的措置で再び世に解き放たれるのだった。

原作者の大場つぐみも加わって造り上げられた6冊のデスノートという設定。映画では6冊ある必然性はなく、海砂が死んでしまう理由も、今ひとつよく分からなかった。もっとも、原作や映画作品を観たのもだいぶ前だから、いろんなデスノートのルールや登場人物の状況なんかをほとんど忘れてしまっているのも理由かもしれない。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 1日 (月)

(1663) 刑事ジョン・ブック 目撃者

【監督】ピーター・ウィアー
【出演】ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース、ダニー・グローバー
【制作】1985年、アメリカ

殺人犯の目撃者となった少年を守る刑事の活躍と少年の母親との愛を描いた作品。ハリソン・フォード主演の、比較的こじんまりしたアクション・サスペンス。

ドイツ系の移民、アーミッシュの一族であるレイチェル(ケリー・マクギリス)と一人息子のサミュエル(ルーカス・ハース)は、親戚を訪ねる旅に出る。サミュエルは一人で駅のトイレに入り、そこで二人組の男が、トイレにいた男を殺害する現場を目撃する。担当刑事のジョン・ブック(ハリソン・フォード)は、少年に目撃した男の顔を訪ねる。少年が指さしたのは、表彰経歴もある現役の刑事、マクフィー(ダニー・グローバー)だった。ジョンは本部長のシェイファー(ジョセフ・ソマー)に相談するが、まもなく、ジョンはマクフィーに襲われる。ジョンが相談したのはシェイファーだけ。シェイファーとマクフィーはぐるだった。
ジョンはレイチェル・サミュエル母子を守るため、二人の故郷に潜伏。マクフィーに負わされた傷も癒えたジョンは、次第にアーミッシュの人達になじんでいき、レイチェルとの間に愛が芽生える。
そこに、マクフィーと殺人の実行犯のもう1名、そしてシェイファーが銃を持ってやってくる。シェイファーはレイチェルを人質に取り、マクフィーともう一人がジョンを追うが、ジョンは二人を返り討ちにする。シェイファーの隙を突いてサミュエルが緊急事態を知らせる鐘を鳴らしたため、村中の人々が集まり、シェイファーはついに観念する。
二人を守る仕事を終えたジョンは、レイチェルとの愛を感じながらも、村を後にするのだった。

犯罪者から証言者を守るという比較的ベタな設定に、生活様式の異なる二人に芽生える愛をからませることで、オリジナリティがあるが、このラブ・ストーリーに重きが置かれている分、中盤のアーミッシュの町のくだりは、サスペンスとしてはかったるくもあった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »