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2018年1月 7日 (日)

(1669) 君の名は。

【監督】新海誠
【出演】神木隆之介(声)、上白石萌音(声)、長澤まさみ(声)
【制作】2016年、日本

新海誠監督のアニメ作品。ときどき体の入れ替わる男女の数奇な運命を描いている。

東京に住む高校生の立花瀧(神木隆之介)は、ある日、自分の意識が、飛騨の田舎町に住む神社の娘、宮水三葉(上白石萌音)になっていることに気づく。三葉もまた、瀧になっていることがあった。はじめは夢だと思っていた二人は、やがて入れ替わりに気づき、相手のために入れ替わっているときの情報をスマホに記録するようにする。
地球にティアマト彗星が最接近した日、入れ替わりは起こらなくなる。瀧は不思議に思い、自分の記憶にある風景のスケッチを頼りに、三葉に会いに飛騨に向かう。しかし、三葉のいるはずの場所は、3年前に隕石が落下して町全体が全滅しており、三葉も故人として記録されていた。
瀧は、三葉の残した口噛み酒を飲む。すると再び、意識が三葉の体に転移する。瀧の意識が移った三葉は、隕石から村人を救うため、旧友とともに発電所を爆破し、偽の町内放送で住民を避難させる。
5年が過ぎ、瀧は就職活動中であった。憧れだった奥寺先輩(長澤まさみ)は婚約を決めていた。いつものように電車に乗った瀧は、併走する車両に自分の記憶を揺さぶる女性を見つける。それは相手も同じだった。二人は電車を降り、再会を果たすのだった。

はじめは男女の体が入れ替わるコミカルな展開だが、実は女性の方は数年前に死亡していたという衝撃的な事実が主人公に突きつけられる。しかし最終的にはハッピーエンドを予感させるエンディングを迎える。写実的な町並みの映像が、聖地巡礼の流行と相まって、大きなブームを産んだ。ただの男女の入れ替わりだけではない展開が、ただのベタベタしたラブストーリーではないコクを作品に与えていた。

【5段階評価】4

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