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2017年11月27日 (月)

(1649) プルーフ・オブ・マイ・ライフ

【監督】ジョン・マッデン
【出演】グウィネス・パルトロウ、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイビス
【制作】2005年、アメリカ

偉大な数学者を持つ娘の苦悩と彼女を支える青年の奮闘ぶりを描いた作品。

27歳のキャサリン(グウィネス・パルトロウ)は、偉大な数学者の父、ロバート(アンソニー・ホプキンス)の葬儀を明日に控えていた。二人で暮らしていた家には、父の教え子で26歳のハル(ジェイク・ギレンホール)が来ており、ロバートのノートを熱心に読んでいた。ロバートは後年、精神を病んでおり、学者としての能力は潰えているようだった。ロバートを支えるため、数学能力を持っていながら大学を辞め、ロバートの世話をしていたキャサリンもまた、情緒不安定になっており、ハルがロバートのノートを盗み出したと言って警察に電話をするような極端な行動を抑えられないでいた。
そんなキャサリンのもとに、姉のクレア(ホープ・デイビス)が訪れる。クレアは父の葬儀のあと、家でのパーティを提案。パーティに来たハルとキャサリンはその夜、キャサリンの部屋で結ばれる。
翌朝、キャサリンはハルにロバートの机の引き出しの鍵を手渡す。そこには素数に関する偉大な証明に関するものだった。ハルは口論中だったキャサリンとクレアのもとにやってくると、キャサリンがこの偉大な証明の発見者だ、と興奮気味に話す。それに対してキャサリンは「私は発見者じゃない。私が書いた」と告げる。さすがのハルも、そのことは信じられなかった。クレアにもハルにも信じてもらえないキャサリンは自暴自棄になり、部屋を立ち去ってしまう。
クレアは父の家を売り、キャサリンをニューヨークに連れて行くことにする。始めは抵抗していたキャサリンも、姉に従って家を出ることにする。そこにハルが駆け込んでくる。彼はノートを複数の数学者に見せ、この数式に間違いはないこと、そして証明に用いられている理論が比較的最近のものでロバートが書いたとは思えないことを確認していた。ハルは改めて、これを書いたのはキャサリンだ、と告げる。しかしキャサリンは先週、ハルに信じてもらえなかったことですでに絶望していた。ハルの必死の説得を受け入れず、彼女はクレアと車に乗り込む。ハルは車を追いかけ、開いた窓から車の中にノートを投げ入れる。
空港に着いたキャサリンだったが、思い直して空港を抜け出す。彼女は大学のキャンパスに戻り、所在なげに座っていた。ハルがそれを見つける。温かい日差しの中、二人は例のノートを広げ、始めからじっくりと検証をするのだった。

数学者の天才的頭脳と紙一重の精神的疾患を扱っているのは、「ビューティフル・マインド」にも共通する。作品では、ロバートが本当に精神を病んでいるのか、素晴らしい功績を最後に残したのか、なかなか明かされない。しかし最後のキャサリンの回想シーンで、ロバートが自分のひらめきに興奮しながら必死で書いていたのは、寒い時期には本屋が混むという、愚にも付かない理屈の話だった。激高しながら「読んでみろ」とキャサリンにノートを突きつけてきたロバートは、その本を音読するキャサリンの声を聞いて、自分のしていたことに気づき、落胆する。キャサリンはそんなロバートをかばうような気持ちで、自分のノートを引き出しにしまって鍵をかけていたのだった。
俳優の演技が真に迫っていてよかった。大きな興奮はないが、静かな感動のある作品。

【5段階評価】3

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