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2017年11月24日 (金)

(1646) エイプリルフールズ

【監督】石川淳一
【出演】戸田恵梨香、松坂桃李、菜々緒、寺島進、浜辺美波、里見浩太朗、富司純子
【制作】2015年、日本

エイプリルフールの日に起こる嘘にまつわる大騒動を描いた群像劇。コメディタッチでありながら、感動的なシーンを随所に織り交ぜた作品。

エイプリールフールの4月1日。子供をはらんだ新田あゆみ(戸田恵梨香)は、相手の男、牧野亘(松坂桃李)に電話し、認知してくれ、と告げる。しかし亘は意に介さず、イタリアレストランで別の女性、麗子(菜々緒)に会う。あゆみはレストランに乗り込むと、亘に殴りかかり、バッグの中から拳銃を取り出して発砲、店内は騒然となる。
亘は医者のふりをして手当たり次第に女をナンパする医学部生だった。店内にいた男(大和田伸也)は隙を突いてあゆみから銃を奪い取ろうとするが、足を撃たれてしまう。あゆみは対人恐怖症だったが、亘から「芋けんぴを食べるといい」と優しくされ、清掃員仲間の先輩に後押しされ、亘に告白したのだった。拳銃の弾は残り一発となり、あゆみは自分のこめかみに銃を当てる。とっさにフロアスタッフ(ユースケ・サンタマリア)がナプキンで拳銃を弾き飛ばし、あゆみを救うが、足を撃たれた男が逆上してあゆみに発砲。とっさに亘は身を挺してあゆみをかばう。幸いにも弾はそれるが、倒れ込んだ衝撃であゆみは産気づく。麗子は突然、私は実はCAではなく助産師だ、と嘘をつき、ホールスタッフ(ユースケ・サンタマリア)やオーナーシェフ(小澤征悦)らも次々に嘘をつき、店内でお産をすることになる。あゆみは嘘つきに囲まれながらも無事に赤ちゃんを出産する。
あゆみはなぜ本物の拳銃を持っていたのか。時を同じくして、ヤクザの宇田川勇司(寺島進)は舎弟(高橋努)を連れて小学生の江藤理香(浜辺美波)を誘拐。しかし宇田川は、理香の実の父親だった。宇田川は鉄砲玉として暴力団幹部(千葉真一)のタマを取りに行くことになっており、娘に会おうとしていたのだった。宇田川は理香に優しく接することができず、強引に理香を中華料理屋や遊園地に連れて行く。理香は学校の成績が悪く、万引き癖があり、自分は親に愛されていないと感じていた。理香の母親の絵里子(山口紗弥加)は宇田川と別れ、ドライバーをしている男(滝藤賢一)と再婚していた。宇田川は理香の家の前で母親に電話し、できが悪いのは自分の血を引いたからだからで、子供に罪はない、ちゃんとしかって抱きしめてやれ、と話す。宇田川は理香を家に帰そうとするが、理香は宇田川はお父さんだと気がついていた。そこに、誘拐事件の連絡を受けた父親が車で乗り込んでくると、必死になって舎弟と宇田川に飛びかかり、理香を逃がそうとする。宇田川は父親に土下座をして無礼をわび、車で走り去る。宇田川は幹部のいるゴルフ練習場に向かい、拳銃の入ったバッグを持って乗り込む。しかし、中に拳銃はなく、宇田川はバッグの中の芋けんぴを幹部に手渡すのだった。それはあゆみのバッグだった。中華料理屋で食事をしているとき、理香が舎弟のバッグとあゆみのバッグをすり替えていたのだった。
理香は家に戻り、家族の絆は強まる。あゆみと亘はともに生きていくことを決めるのだった。

主要な登場人物はほかにも、自分は宇宙人だと思い込む引き籠もりの中学生(浦上晟周)、占い師の老婆(りりィ)、不治の病に冒された妻(富司純子)とそれを悟られまいとする夫(里見浩太朗)、取り逃した殺人犯を追う刑事(高嶋政伸)など、多くの登場人物がストーリーに関わる。
伝説のゲーム「街」に似た、オムニバス形式でありながら登場人物が関わり合うという面白さが際立つ。やはり評価5をつけた「キサラギ」と同じ、古沢良太の脚本がすばらしかった。
理香が小学生にしては色気があると思ったら、公開当時15歳の浜辺美波。「世田谷区、39丁目」で注目していたが、いまやテレビや映画で主役級の活躍。子役はいっぱいいるだろうに、中学生で小学生役に抜擢されるだけの演技力と魅力はさすがだ。

【5段階評価】5

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