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2017年11月16日 (木)

(1642) 獄門島

【監督】市川崑
【出演】石坂浩二、大原麗子、司葉子、佐分利信、草笛光子、ピーター、加藤武
【制作】1977年、日本

横溝正史原作の推理小説の映画化作品。瀬戸内海の小島で起きた連続殺人を描いている。

探偵の金田一耕助(石坂浩二)は、獄門島に向かう。獄門島最大の網元、鬼頭家の長男、千万太(ちまた)(武田洋和)の死の知らせを了然和尚(佐分利信)に伝えるためだった。千万太が死んだことで、跡継ぎは三人の妹になるが、長女の月代(浅野ゆう子)、次女の雪枝(中村七枝子)、三女の花子(一ノ瀬康子)はいずれも頭のネジが飛んだような性格だった。主人の与三松(内藤武敏)は半ば発狂して座敷牢におり、分家の早苗(大原麗子)が本鬼頭家を切り盛りしていた。早苗の長男、一(ひとし)は復員の途にあるとの知らせが入っていた。
本家から独立した分鬼頭(わけきとう)の巴(太地喜和子)は、自分の息のかかった鵜飼章三(ピーター)を三人の誰かと結婚させ、本家の乗っ取りを画策していた。亡くなった千万太は、自分が復員しなければ、妹が三人とも殺される、と心配をしていた。三人の妹が死に、分家の一(ひとし)が復員すれば、彼が本家となるのだ。そして、千万太の葬儀の夜、寺の木に逆さづりになって死んでいる花子が発見される。そして雪枝も何者かに絞め殺される。了然和尚はそれを発見。しかし和尚は誰にも告げずに寺に戻る。雪枝の死体は、なぜか崖の上の大きな釣り鐘の中で発見される。
三人の妹は、与三松が旅役者のお小夜(草笛光子)を後家に迎えて授かった子だった。本鬼頭の先代、嘉右衛門(東野英治郎)も、了然和尚も、お小夜の後家入りに反対していた。そしてついに、月代も殺される。嘉右衛門は、遺言として、もし千万太が死に、一(ひとし)が復員したら、三人の娘を殺すよう和尚に遺言を残していた。和尚は夜道で花子を殺し、自ら担いで寺の木に逆さづりにしていた。しかし、残りの二人を殺害したのは和尚ではなく、使用人の勝野(司葉子)だった。彼女は実は、早苗、そして一(ひとし)の母親だった。そして、父親は嘉右衛門だった。勝野はかつて、凍え死にしそうになっていたところを和尚に助けられ、恩義を感じており、和尚に代わって雪枝と月夜を殺していたのだった。釣り鐘は和尚のトリックで、芝居に使われたはりぼての釣り鐘を使って、短時間で釣り鐘の中に死体を収めたように見せていたのだった。
金田一耕助に事件を暴かれた和尚と勝野は、手を取り合って崖の上から身投げする。事件を解決した金田一は、島を離れるのだった。

横溝正史らしい、おどろおどろしい相続争いの話。あらすじを丁寧に書くのが面倒だったので、復員詐欺の男のくだりなどは省略してしまった。死体発見のシーンのインパクトはなかなか強烈で、若い女性が真っ白な顔で、白目をひんむいて死んでいる形相は、心臓の弱い人には向いていないだろう。
子役として、荻野目慶子と荻野目洋子の姉妹が出演している。

【5段階評価】3

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