(1639) 信長協奏曲
【監督】松山博昭
【出演】小栗旬、柴咲コウ、向井理、山田孝之、古田新太、高嶋政宏、濱田岳
【制作】2016年、日本
テレビドラマ「信長協奏曲」の劇場版。石井あゆみの漫画が原作。戦国時代にタイムスリップし、織田信長と入れ替わった高校生の運命を描いている。
戦国時代にタイムスリップした高校生のサブロー(小栗旬)は、織田信長と入れ替わり、多くの軍勢を従えていた。織田信長(小栗旬、二役)は明智光秀となって真の姿を隠すが、部下の信頼が厚く、帰蝶(柴咲コウ)とも仲のよいサブローに、しだいに嫉妬するようになる。羽柴秀吉(山田孝之)は信長をそそのかし、サブローを討たせるよう仕向ける。秀吉はかつて、幼い信長に家族を皆殺しにされたことを恨んでいた。そんなことは知らないサブローは、光秀となっている信長が危険となれば味方総出で助けに行く。
サブローは帰蝶と祝言を挙げるため、本能寺に向かう。秀吉は、信長にサブローを討たなければ帰蝶を殺すと脅迫。光秀軍は本能寺に攻め込み、それを追うように秀吉も本能寺に入る。信長はサブローを逃がし、恨み心頭の秀吉に殺される。サブローは秀吉に弔い合戦を挑むが捕らえられ、首をはねられたと思った瞬間、現代に戻る。
いつもの暮らしに戻ったサブローのもとに、サブローと同じようにタイムスリップした外国の男から手紙が届く。中にはメモリチップが入っていた。それは帰蝶からのビデオメッセージだった。サブローはそれを見て涙を流し、元気に生きていくことを誓うのだった。
ビデオレターは感動の押し売りのやりすぎ感はあったが、エンディングの盛り上げには一役買った。「余命1ヶ月の花嫁」のラストのほうがはるかに泣けたけど。作品自体がちょっと長く、最初はコメディタッチで「ああ、ドラマ見ている人向けのタイプか」と思ったが、後半で信長と光秀が入れ替わっていく展開を混乱させずに見せるところは、なかなかのできばえだった。
柴咲コウ演じる帰蝶のツンデレは、ちょっとステレオタイプすぎた。
【5段階評価】3
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