(1632) 龍三と七人の子分たち
【監督】北野武
【出演】藤竜也、近藤正臣、中尾彬、ビートたけし、安田顕
【制作】2015年、日本
元ヤクザの老人達が、暴走族上がりの悪徳業者相手に奮闘するさまを描いたコメディ。
サラリーマンの息子(勝村政信)の一家と同居している元ヤクザの龍三(藤竜也)。ある日、オレオレ詐欺に引っかかりかけるが、仲間のマサ(近藤正臣)が居合わせ、事なきを得る。二人は寸借詐欺を続けているモキチ(中尾彬)に会いに行くが、そこで若造に暴力を振るわれているのを発見。元の仲間を集めて一龍会という組を立ち上げる。町では暴走族上がりの京浜連合があらゆる詐欺で老人たちを食い物にしていた。龍三らは、景品連合のしのぎをことごとくはねつける。業を煮やした景品連合のボス、西(安田顕)は、モキチの孫娘、百合子(清水富美加)をさらえ、と子分を脅すが、びびった子分は百合子とともにモキチに相談。モキチは中華料理の出前に扮装して景品連合の事務所に潜入するが、見つかってしまい、西に殴り殺される。
龍三らは西のビルに殴り込みをかける。龍三らはモキチの死体を盾にしてむちゃくちゃなことをしはじめたため、西は車で逃走。龍三らはバスジャックをして西を追いかけるが、最後は刑事の村上に追いつかれ、全員御用となるのだった。
「アウトレイジ ビヨンド」と「アウトレイジ 最終章」の間に北野武監督が手がけた作品は、パロディのような仕上がり。「アウトレイジ ビヨンド」で無残に殺される中尾彬が、本作では鼻の穴に綿を詰めた死体の役でお笑い番組のコントのようにおもちゃにされる。面白いのだが、やや北野武監督の悪乗りが一般的な感覚を超越してしまって、微妙な感じもあった。どうせなら、「アウトレイジ ビヨンド」に出た西田敏行や塩見三省、神山繁といった俳優も起用すれば面白かったかも。
【5段階評価】3
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