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2017年10月25日 (水)

(1630) 許されざる者

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン、ジーン・ハックマン、
【制作】1992年、アメリカ

ならず者の賞金首を狙う男達の戦いを描いた作品。第65回アカデミー賞作品賞受賞作品。

美しい妻をなくした凶悪な男、ウィル・マニー(クリント・イーストウッド)は、酒を断ち、改心して二人の子供と農家として暮らしていた。ある日、ビッグ・ウィスキーという町の娼婦宿でカウボーイのマイク(デビッド・マッチ)が娼婦にあそこの大きさを笑われたことに腹を立て、娼婦のデライラ(アンナ・トムソン)の顔をナイフで切りつける。マイクと仲間のデービー(ロブ・キャンベル)が捕らえられ、保安官のリトル・ビル(ジーン・ハックマン)はデービーから5頭、マイクから2頭の馬を取り上げて店主のスキニー(アンソニー・ジェームズ)に渡すことで収める。しかし、娼婦達は納得がいかず、仲間のお金を集めてマイクとデービーに1,000ドルの賞金をかける。
ウィルの甥、キッド(ジェームズ・ウールベット)は、賞金の話を聞きつけ、ウィルを誘いに来る。始めは取り合わなかったウィルだったが、慣れない農家で貧しい暮らしを続けていたウィルは、その話に乗ることにし、旧知のネッド(モーガン・フリーマン)とともにキッドと合流する。
イギリスの早撃ちガンマン、イングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)がビッグ・ウィスキーに現れるが、リトル・ビルは彼から拳銃を取り上げ、殴る蹴るの暴行を加えて町から追い出してしまう。賞金稼ぎを町に入れない、と彼は豪語する。
3人は町に到着し、キッドとネッドは2階の娼婦部屋に、ウィルだけは1階の酒場で飲んでいたが、そこにリトル・ビルが現れ、ウィルの拳銃を取り上げると、やはり暴行を働いて店から追い出す。ウィルは大けがを負い、町外れの納屋でけがを回復させる。
ようやくウィルのけがが治ると、3人は仲間といたデービーを追う。ライフルの名手ネッドがデービーに狙いを定めるが、彼の腕は落ちていた。恐怖で引き金を引けないネッドの代わりに、ウィルがデービーに致命傷を与える。ネッドは作戦から降りることにし、町を去る。ところがネッドはデービーの仲間に捕まってしまい、保安官の前に差し出される。保安官はネッドに執拗な拷問をし、仲間の居場所と名前を聞き出そうとする。
そうとは知らないウィルとキッドは、マイクの居場所を突き止め、ついにトイレに出てきたマイクを仕留める。マイクを撃ったのはキッドだった。これまで5人殺したと豪語していたキッドだったが、実はこれが初めての殺人だった。なんとか逃げおおせたキッドとウィルだったが、キッドはもう殺しはしない、とウィルに告げる。キッドとウィルの待っている場所に、娼婦が賞金を持ってくる。ウィルがネッドの名前を口にすると、娼婦は、ネッドはリトル・ビルに殺されて酒場の前でさらし者になっていると告げる。ウィルはキッドに賞金を持って帰らせると、単身でリトル・ビルとその仲間のいる酒場に入り込む。2発撃てるスペンサー銃をリトル・ビルに向け、ウィルは店主が誰かを訪ねる。スキニーが店主だと分かったウィルは、まずスキニーに一発を浴びせる。ネッドをさらし者にした罰だ。半ば観念したリトル・ビルだったが、「弾はあと一つだ。それを撃ったら全員で鉛の弾を浴びせろ」と仲間に告げる。ウィルはおもむろに引き金を引くが、弾は出ない。リトル・ビルは勝ち誇った顔を見せるが、ウィルは続けざまに拳銃を抜き取り、立て続けにリトル・ビルと仲間を撃つ。そのまま、中に残った連中を店の外に追い出すと、ゆっくりとグラスにウィスキーを注ぎ、いっぱいあおる。ウィルは、逃げ遅れたリトル・ビルお付きの作家に、スペンサー銃を持ってこさせ、自分で弾を込める。感激したようにあれこれ聞いてくる作家を店から追い出したウィルは、リトル・ビルにまだ息があることに気づき、彼の銃を持った手を蹴り飛ばして彼にまたがり、とどめを刺す。ウィルは自分の馬に乗ると、ネッドを埋葬しろ、娼婦に暴力を振るうな、と叫んで、堂々と町から去る。ウィルは子供のもとに戻ると住む場所を変え、ひとかどの人物となるのだった。

西部劇はかったるくてあまり観ないが、本作は出だしから展開がスピーディだった。派手ではないが、弱い者に優しいウィルのぶれない戦いぶりに、静かな感動を覚える作品。酒場に単身で乗り込み、無傷で相手を殲滅するシーンは、ちょっとできすぎな気がするが。

【5段階評価】4

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