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2017年10月17日 (火)

(1623) エターナル・サンシャイン

【監督】ミシェル・ゴンドリー
【出演】ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、イライジャ・ウッド
【制作】2004年、アメリカ

偶然出会った男女の運命を描いたラブ・ストーリー。独創的な展開に思わず引き込まれる作品。

しがない暮らしを送る青年、ジョエル(ジム・キャリー)は、ある日、衝動的に仕事をさぼり、砂浜に向かう。2月の寒い砂浜で、ジョエルはクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と出会う。女性に話しかけることが苦手なジョエルだったが、クレメンタインは親しげにジョエルに接近。自分が働いている本屋で彼を見かけたことを思い出す。二人はあっという間に親しくなる。
ジョエルはクレメンタインにバレンタインのプレゼントを渡そうと彼女の職場に行くが、なぜかクレメンタインは彼を知らないかのように振る舞い、別の恋人と親しげにしていた。ジョエルはショックを受ける。彼は友人のロブ(デビッド・クロス)からラクーナ社からの手紙を見せられる。そこには「クレメンタイン・Kは記憶からジョエル・Bを消去。彼との過去を話さぬように」と書かれていた。
ジョエルはラクーナ社に向かう。そこは、人の記憶を消し去る施術をする会社だった。ジョエルは、クレメンタインが自分の記憶を消したことを悲しみ、自分もまたクレメンタインの記憶を消すことにする。
ジョエルは自分の部屋で薬を飲み、昏睡状態に陥る。そこにラクーナ社の社員、スタン(マーク・ラファロ)とパトリック(イライジャ・ウッド)が現れ、記憶消去の施術を開始する。昏睡状態のジョエルの頭の中には、二人の会話が入り乱れて聞こえてきた。パトリックはクレメンタインの施術を行ったとき、彼女のパンツを盗んだばかりか、ジョエルの思い出を利用してクレメンタインの新しい恋人の座に納まっていた。クレメンタインは施術を受けながら、クレメンタインとの記憶を消したくないという思いに囚われ始め、クレメンタインのいない記憶の中にクレメンタインを連れていき、彼女の記憶をとどめようとする。スタンは、ジョエルが昏睡中であるのをいいことに、様子を見に来たメアリー(キルスティン・ダンスト)とジョエルの部屋の中で乱痴気騒ぎ。しばらくして施術装置の操作に戻ったスタンは、ジョエルの意識を見失ってしまっていることに気づく。スタンは博士のハワード(トム・ウィルキンソン)を呼び、なんとか事態を収拾する。その様子に見とれていたメアリーは、突然ハワードにキスをする。憧れが恋に変わってしまっていたのだ。ハワードは自分には妻も子供もいると言ってメアリーを慰めるが、涙を流すメアリーに、今度は自分から優しくキスをする。ところがその様子を、現場にかけつけたハワードの妻が見ていた。部屋の外にいたスタンはクラクションでそれを二人に知らせるが、ハワードの妻は怒って車に乗り込む。ハワードとメアリーは家を飛び出し、ほんの弾みだ、と言い訳するが、妻は「彼はあなたのものだった」と言って走り去る。実は二人は以前に不倫関係にあり、メアリーはそのことを記憶から消していたのだった。次の日、ラクーナ社を辞めて出て行くメアリーに、スタンは愛を告白。メアリーは何かを決心したように自分の車に乗り込む。
目が覚めたジョエルは、電車で職場に向かうが、衝動的に仕事をさぼる。映画の序盤のジョエルは、クレメンタインの記憶を消した直後のジョエルだった。しかし結局、ジョエルはクレメンタインと再会。また恋人同士になっていた。仲良くなった二人は、ジョエルの車でジョエルの家に向かう。家の郵便物を車に持ち込んでいたクレメンタインは、その中にラクーナ社から送られてきたカセットテープに気づく。何か分からずに車のカセットデッキにテープを入れると、クレメンタインがジョエルを罵る言葉が流れ出した。メアリーが記憶を消した人々に記憶を取り戻させようと、施術を受けた人が施術中に話した内容を録音したテープを送りつけていたのだ。最初は悪い冗談かと思ったジョエルだったが、思わずクレメンタインを車から追い出してしまう。クレメンタインは思い直してジョエルの家に向かう。そこではジョエルがクレメンタインの記憶を消したときの自分の発言を聞いていた。それはクレメンタインに対する不満のオンパレードだった。一緒に聞いていたクレメンタインだったが、耐えきれずに部屋から立ち去る。ジョエルは後を追い、「とにかく待ってくれ。少しでいいから」とクレメンタインを呼び止める。クレメンタインは、「今にイヤになるわ。そして私は息が詰まるの。」と言うが、ジョエルは諦めたような声で「いいさ」と答える。それを聞いたクレメンタインは、半ばあきれたように「いいわ」と返すのだった。

記憶が薄れ、錯綜する様子を独創的な特撮で映像化しており、とても印象に残る作品だった。俳優の渡辺謙は、この作品と「きみに読む物語」が「明日の記憶」の映画化のきっかけになったと語っている。
コメディ作品の多いジム・キャリーが、本作ではシリアスな役どころを演じているが、時折、百面相のように目を白黒させたり表情をめまぐるしく変えたりするシーンでは、どうしても「マスク」がちらついた。ここのところ、評価2の作品が続いていたが、やっと映画らしい映画が観られた。

【5段階評価】4

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