(1617) オール・ザ・キングスメン
【監督】スティーブン・ザイリアン
【出演】ジュード・ロウ、ショーン・ペン、アンソニー・ホプキンス、ケイト・ウィンスレット
【制作】2006年、アメリカ
公務員から州知事になった男とその関係者たちの運命を描いた作品。第22回アカデミー賞作品賞受賞作品。
ルイジアナ州メーソン市の役人だったウィリー・スターク(ショーン・ペン)は、誠実な男で、学校建設の不正を暴こうとするも失職。ウィリーにタイニー・ダフィ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)が近づき、州知事への立候補を勧める。新聞記者のジャック・バーデンもウィリーを応援するようになる。ダフィは実は対立候補のスタッフで、ライバル票を割れさせるための当て馬としてウィリーに立候補を勧めていた。それを知ったウィリーはむしろ奮起し、ダフィをやり玉にして貧しい者のために州知事になると熱い演説を開始。見事、州知事となる。
ウィリーは貧しい者の味方となるが、大企業には重税を課そうとするなど、上流階級にとっては目の上のたんこぶだった。ウィリーは弾劾されることになる。焦ったウィリーは判事のアーウィン(アンソニー・ホプキンス)に自分の味方になるよう持ちかけるが拒絶される。ウィリーはジャックに、アーウィンの汚点を探すよう指示。ジャックにとって、アーウィンは育ての親だった。ジャックは苦悩するが、やがてアーウィンに職を追いやられて自殺した判事がいたという事実を掴む。ジャックはアーウィンに、自殺した判事が妹宛てに出した手紙を突きつけるが、アーウィンはこんなものは何の証拠にもならないと取り合わない。
ウィリーは病院を建設して元知事の息子、アダム・スタントン(マーク・ラファロ)を院長に担ぎ上げる。アダムはジャックの古くからの友人。アダムの妹のアン(ケイト・ウィンスレット)とジャックはかつて恋人同士だったが、二人は一線を越えずに別れていた。広報官のセイディ・バーク(パトリシア・クラークソン)から、アンがウィリーと肉体関係を持ったと知らされる。その見返りに、アンの兄アダムが病院の院長になったのだ、と。ジャックはアンを責めるが、アンもまた、自分を救わなかったジャックをなじる。
そして弾劾評決の日。からくもウィリーは罷免を逃れる。反対派に向かって自信満々に皮肉を言うウィリーのもとに、銃を持ったアダムが忍び寄る。自分が利用されていたことを恨んだ彼は、ウィリーに至近距離から銃弾を浴びせて殺害。アダムはボディガードのシュガーボーイ(ジャッキー・アール・ヘイリー)に射殺される。後任にはダフィが付くのだった。
ストーリーがやや難解だった。ウィリーが州知事に就くまでは分かるのだが、その後に何が起きているのかがよく分からない。ウィリーが汚職に手を染めるようになるという解説もあるのだが、あまりあからさまではない。ジャックと関係のあるアーウィンやアン、アダムとの間の感情も今ひとつ伝わってこなかった。配役は豪華なので、がっかりした。
【5段階評価】2
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