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2017年10月 2日 (月)

(1608) 怪談

【監督】小林正樹
【出演】三國連太郎、新玉三千代、仲代達矢、岸惠子、中村嘉津雄、志村喬
【制作】1964年、日本

小泉八雲の小説が原作の作品。4話のオムニバス形式。

「黒髪」 妻(新玉三千代)を捨てて裕福な女と結婚した男(三國連太郎)。妻を忘れられず家に戻るが、家はあばら屋となっていた。しかし、部屋に明かりが付いており、中には妻が。男は詫び、二人は一夜をともにする。目が覚めると、男の横には女の死体が。黒髪が男を追い回し、男は気が触れるのだった。
「雪女」 吹雪の中で、男(仲代達矢)は雪女に出会う。雪女は一人の男の命を奪うと、このことを誰にも言うな、言うと殺すと脅して立ち去る。やがて男は美しい女(岸惠子)と結婚し、3人の子供をもうける。男はつい雪女の思い出話を妻にするが、妻の正体は雪女だった。雪女は子供がいるからと男を赦す。男は自分の愚かな行いを悔いるのだった。
「耳無芳一の話」 盲目の琵琶奏者、芳一(中村嘉津雄)が、平家の落ち武者の霊に取り憑かれ、墓場で琵琶を演奏。芳一の住む寺の住職(志村喬)が、芳一の体に般若心経をくまなく書き、霊から芳一を守ろうとするが、耳に経文を書き忘れたため、武者は芳一の耳を引きちぎってしまうのだった。
「茶碗の中」 とある途中で終わっている小説の話。侍の関内(中村翫右衛門)が、茶碗の中に別の人間が映っていることに気づくが、それを飲み干してしまう。関内の屋敷に、茶碗に映っていた男(仲谷昇)が現れる。関内は男を切るが、男はそのまま壁の中に消えてしまう。その夜、男の家来3人が現れ、いずれ関内の恨みを果たすと宣言。関内は3人に斬ってかかるが、3人は一向に倒される気配がない。次第に関内は正気を失っていく。小説はここで終わっていた。これを書いた小説家の家に版元(中村鴈治郎)が尋ねると、おかみさんが水瓶の中を見て悲鳴を上げる。かめの中には、真っ白な顔をした作家が版元に手招きをしているようすが映っていた。

古い作品で時代設定も昔だが、メイクも含めて色彩が効果的に使われている。呪われると顔は青白くなり、空は怪しげな色に染まる。昭和から平成にかけての名優がずらりと顔をそろえているのも豪華な作品。怪談というおどろおどろしいタイトルだが、グロ映像や突然大音響で脅かすようなテイストはない。たとえば最初の「黒髪」。妻の元に戻った男が妻を抱きしめ、妻が男に顔をうずめる。それを観たらこちらは「あああ、女が顔を上げたら怖いことになってる怖いことになってるからぁああっ」っていうフラグが立ちまくるわけだが、そういう脅かし方はしていないのだ。恐怖映画はトラウマになるから観ない、という人でも観られるかなという作品。ただし、最後の「茶碗の中」のラストはちょっとトラウマになるかも。

【5段階評価】2

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