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2017年7月21日 (金)

(1549) 十戒

【監督】セシル・B・デミル
【出演】チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー、アン・バクスター、ジョン・デレク
【制作】1956年、アメリカ

ヘブライ人を奴隷から解放した指導者、モーゼの人生を描いた作品。

エジプト人がヘブライ人を奴隷として使役していた時代。エジプト人の王(ファラオ)は、奴隷の中に救世主が生まれ出ることを防ぐため、男児を全て殺すよう命じる。しかし、男児を産んだヘブライ人の女性、ヨシャベル(マーサ・スコット)は、男児をかごに入れて川に流す。男児を拾ったのは、王女のベシア(ニナ・フォック)だった。彼女は男児にモーゼと名付け、エジプト人の王族として育てる。立派な青年となったモーゼ(チャールトン・ヘストン)は、セティ1世(セドリック・ハードウィック)の寵愛を受け、実子のラメス(ユル・ブリンナー)を差し置いて跡継ぎとなることが決まる。しかし、モーゼがヘブライ人の子であることが分かり、ラメスはモーゼを砂漠に追放する。モーゼは山で、神の啓示を受ける。モーゼはエジプトに戻り、ヘブライ人を解放するようラメスに要求。ラメスは拒否するが、モーゼの預言通り、水が血に染まったり雹が降ったりと、エジプトに次々と災厄が降りかかる。ついにエジプト人の長子が死ぬ災厄により、ラメスの息子が命を落とし、ついにラメスはヘブライ人の解放を認める。
モーゼは大勢のイスラム人を連れて旅路を行く。ラメスは戦車の大群でそれを追う。それを知ったモーゼは海を二つに割り、その中を通って対岸に行く。しかしラメスの軍勢は波に呑まれてしまう。ラメスの追撃を振り切ったモーゼだったが、同行していた奴隷の監督官、デーサン(エドワード・G・ロビンソン)は、モーゼは嘘つきだと民衆をあおり、シナイ山にモーゼがこもっている間に、不謹慎な酒宴を始める。モーゼは山で十戒を授かり、山を下りるが、人々の享楽の姿を見て怒り、神の側につく者とつかない者を分ける。つかない者のいる側は地面が割れ、人々は地面に呑み込まれてしまう。40年もの間、モーゼの一団は旅を続け、十戒を守る者だけの集団となる。モーゼは自分の跡継ぎにヨシュア(ジョン・デレク)を定め、自らはネボの山に消えていくのだった。

4時間近い長編作品だが、カラフルで壮大な映像が魅力的で、ストーリーもわかりやすかった。昔の人にとっては、大がかりであると同時に細部まで背景や衣装などの小物が作り込まれた本作は、とても感動的だっただろう。

【5段階評価】3

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