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2017年7月13日 (木)

(1542) スネーキーモンキー 蛇拳

【監督】ユエン・ウーピン
【出演】ジャッキー・チェン、ユエン・シャオティエン、ウォン・チェンリー
【制作】1978年、香港

蛇拳を伝授された若者の活躍を描いた作品。

蛇拳の絶滅をもくろむ鷹爪派の拳法家(ウォン・チェンリー)は、蛇拳の使い手(フォン・ハックオン)を倒す。拳法家は隠遁生活をしている最後の使い手を探る。
カンフー道場の小間使いとして働いているチェンフー(ジャッキー・チェン)は、カンフーに憧れる青年。師範の留守中に偉そうにしている師範代(ディーン・セキ)にやられ役を命じられ、不憫な生活をしていた。チェンフーが道を歩いていると、一人の老人(ユエン・シャオティエン)が隣の道場の人間に攻撃されているのを目撃。彼こそは蛇拳の最後の使い手、パイ・チャンティエンだった。そんなことは知らないチェンフーはパイを「おじいちゃん」と呼び、自分の暮らす納屋にパイを招く。パイは鷹爪派の一派に襲われ、胸を刺されてけがをする。チェンフーはパイを看病。チェンフーの優しさを知ったパイは、彼に蛇拳を伝授する。チェンフーは厳しい稽古で力をつけていく。
パイが町を出ているさなか、チェンフーの暮らす道場に、隣の道場の拳法家がやってくる。彼はチェンフーの道場の師範代らをコテンパンにしたため、生徒たちはみな、隣の道場に移ってしまう。そこに帰ってきた師匠は、チェンフーに訳を聞くと、隣の道場に向かうが、殴り込みをかけてきた拳法家に歯が立たない。そこでチェンフーは、パイの与えた禁を破り、蛇拳で相手を倒し、それを道場の外から中を見ていた鷹爪派の師範に、蛇拳を使っていることを気づかれてしまう。師範はチェンフーをだましてパイに会おうとする。チェンフーは、その師範と手合わせをするが、全く勝てない。道場に帰ったチェンフーは、猫が蛇をやっつける様子を見て、自分の拳法に猫の動きを取り入れる。
パイはしばらくして帰ってくる。それを鷹爪派の師匠が迎え撃つ。二人は互角の戦いを見せるが、次第にパイが劣勢になる。そこに猫の動きを取り入れた新しい蛇拳を身につけたチェンフーが現れ、相手の師匠を倒す。チェンフーとパイは楽しそうに勝負の場を後にするのだった。

師匠を悪者に倒された弟子が、厳しい修行の末、悪者を倒すという、カンフー映画の定番から外れ、本作では師匠は死なないし、掟を破ったことで犠牲者が出るわけでもない。コメディタッチの展開で、のちのジャッキー・チェン主演映画の原点とも言えるような作品。
コメディタッチとは言え、ただの馬鹿騒ぎだけの内容ではなく、中身は濃い。カンフーに憧れる青年を見下して殴られ役を命じる師範代を、修行の末、いいようにあしらうところは見ていて痛快だし、パイが自ら手を下さずにチェンフーを操って隣の道場の人間を倒すシーンも楽しい。道場にいるスパイが茶に毒を盛って、それをチェンフーとパイが何も疑いもせずに飲み、観客はハラハラするが、パイは熱いお茶が嫌いという序盤の伏線がここで回収され、チェンフーがお茶を冷たいお茶にすり替えていたということが最後に明かされるのも、ちょっとしたどんでん返し。古い作品だがわかりやすくてよくできていた。

【5段階評価】4

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