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2017年7月 3日 (月)

(1535) トレーニング デイ

【監督】アントワーン・フークア
【出演】イーサン・ホーク、デンゼル・ワシントン、エバ・メンデス
【制作】2001年、アメリカ

麻薬捜査官となった白人刑事が、相棒の黒人刑事とともに過ごす訓練日を描いた作品。

美しい妻(シャーロット・アヤナ)と幼い子を持つ刑事のジェイク・ホイト(イーサン・ホーク)は、麻薬捜査官としての初日、相棒となるベテラン刑事のアロンゾ・ハリス(デンゼル・ワシントン)と待ち合わせる。アロンゾは、麻薬の取引現場で若者を捕らえ、質の悪い麻薬を押収すると、ジェイクに無理矢理吸わせる。意識が混濁したジェイクは、アロンゾの知り合いで元収監者のロジャー(スコット・グレン)と面会させる。車での移動中、女性が暴行されているところを見かけたジェイクは、車から飛び降りて犯人を殴り倒す。襲われていたのは女子高生(サマンサ・エステバン)で、自分のいとこはギャングだ、と襲ってきた男二人に悪態をつく。アロンゾは男二人を逮捕せず、走り去る。ジェイクは女子高生が落とした財布に気づき、ポケットにしまう。
アロンゾは、凶悪な麻薬犯は狼であり、善良な市民である羊を守るためには、自らが狼になる必要があるんだ、とジェイクに話す。二人は車椅子に乗ったヤクの売人を取り押さえ、ボスの情報を聞きつけると、偽の捜査令状でその家を捜索。アロンゾはなんと、その家から現金を盗み取っていた。気づいた住人はこいつらを撃ってと騒ぎ立て、近くにいた男たちがアロンゾの車に発砲、アロンゾは車から降りて銃で応戦し、そのまま走り去る。
アロンゾを責めるジェイクに対し、アロンゾは、狼になれないのだったら降りろと告げる。ジェイクは仕方なくアロンゾと行動を共にする。
アロンゾはストリートギャングのはびこる地区に車を止める。そこにはアロンゾの愛人の家があった。近隣の住人は、アロンゾに感謝の意を伝えつつも、裏では悪態をついていた。
愛人の家でいつの間にかまどろんでいたジェイクをアロンゾは起こし、とあるレストランに向かう。アロンゾはラスベガスでいざこざを起こし、大物のロシア人マフィアを射殺していた。彼は復讐を逃れるために金での解決をもくろんでいたのだった。アロンゾは賄賂を使って逮捕状を入手し、仲間の刑事を集めてロジャーの家に乗り込む。ロジャーが自宅の地下に隠し持っていた400万ドルを入手する。アロンゾはそのうちの100万ドルを仲間と分け合おうとするがジェイクは拒否。アロンゾは預かっておくとジェイクに告げると、ロジャーのほうに向かう。アロンゾはジェイクを呼んで横に座らせると、散弾銃を渡してロジャーを撃ち殺せと命じる。ジェイクが拒否すると、アロンゾは散弾銃を取り上げ、ロジャーを撃ち殺してしまう。ジェイクはとっさに散弾銃を取り上げ、アロンゾに突きつけるが、アロンゾは、仲間はみんなジェイクが撃ったと証言するし、調べれば麻薬を吸っていたことも分かるぞ、とジェイクを脅す。ジェイクは怒りが収まらないながらも、従うしかなかった。
夜になり、アロンゾは、服役中の犯罪者の家に施しに行くと言って、ジェイクをとある家に連れて行く。そこは柄の悪い連中の巣窟になっていた。アロンゾはジェイクを連れて、その家に電化製品と金を渡し、用を足しに行く。ジェイクは家の中にいた男たちにポーカーをやろうと持ちかけられる。気づいたときにはアロンゾは車ごといなくなっていた。アロンゾはロシア人に金を支払うため、邪魔になったジェイクを置き去りにしたのだった。ジェイクは家から出ようとするが、男たちに襲われ、バスタブに連れ込まれる。男の一人がジェイクのポケットをあさると、昼間、襲われた女子高生の財布が出てくる。女子高生の言うギャングのいとことは、この家の男のことだった。男は女子高生に電話し、ジェイクが女子高生を救ったことを知ると、ジェイクを解放する。
ジェイクはアロンゾの愛人の家に向かい、金を持ち去ろうとしているアロンゾを引き留めようとする。激しい乱闘の末、ついにジェイクはアロンゾを這いつくばらせる。二人を大勢の住人が取り囲む。アロンゾは、こいつを撃ち殺せ、と住人に命じるが、誰も応じない。そのうちの一人がアロンゾの近くに拳銃を置き、自分でやれ、と告げる。アロンゾはジェイクに向かって、俺を撃てるはずがないと言いながら銃を拾おうとするが、ジェイクはアロンゾの尻を銃で撃つ。住人の一人が銃を拾い、ジェイクに立ち去るように告げる。アロンゾは悪態をつきながら、金を返せと叫ぶが、住人は誰一人、アロンゾの味方にはつかなかった。
仕方なく車を走らせるアロンゾが、交差点で信号待ちをし、走り出した瞬間、ロシア人マフィアの車に囲まれ、マシンガンで滅多撃ちにされる。血まみれで車から這い出すアロンゾだったが、再び激しく銃弾を浴び、死のダンスを踊って命を落とす。ジェイクは銃を手に持ったまま、車から降り、家に帰るのだった。

善良な役の多いデンゼル・ワシントンが、悪徳刑事を演じたことが話題となった。序盤は、もしかするとアロンゾはとても優秀な捜査官なのかもしれない、という可能性も感じさせ、どういうどんでん返しが待っているのかという期待があるのだが、彼の悪事はエスカレートする一方。愛人の家でジェイクに発砲することで、悪人ぶりがピークに達する。最後は住民にリンチに遭うのかと思いきや、ロシア人マフィアに囲まれ、敢えなく最期を迎える。悪徳刑事が無残な死を迎えることで、事件は一応の結末を迎えるのだが、若い刑事に深い傷を残す、後味の悪い結果に、観客としてもどよーんとなるのだった。
ちなみに、劇中でロジャーの語るカタツムリのジョークは、結局、最後まで意味が分からなかった。何だったんだろうか。

【5段階評価】4

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