(1532) 大統領の陰謀
【監督】アラン・J・パクラ
【出演】ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン、ジェイソン・ロバーズ、ジャック・ウォーデン
【制作】1976年、アメリカ
ウォーターゲート事件を扱った二人の新聞記者の活躍を描いた作品。
1972年、民主党本部のあるウォーターゲートビルに不法侵入した5人が逮捕される。事件を担当したワシントン・ポスト社の新米記者、ウッドワード(ロバート・レッドフォード)は、犯人の目的が単なる窃盗ではないと考え、調査を続ける。先輩記者のバーンスタイン(ダスティン・ホフマン)も協力し、この不法侵入に、ニクソン大統領の再選委員会が関与していることを突き止める。はじめは二人の記事の掲載に慎重だった主幹のブラッドリー(ジェイソン・ロバーズ)も、彼らを応援。官邸はワシントン・ポスト社を激しく非難。ニクソン大統領再選の儀式がテレビで放送される中、ウッドワードとバーンスタインは黙々と記事を書き続ける。やがてニクソン大統領の関係者が次々と有罪となり、大統領は辞職に追い込まれたのだった。
被疑者側がほとんど映像に登場せず、記者たちの取材活動に焦点が当たっている。被疑者が有罪となることを伝えるのも、法廷や逮捕の場面のような派手な映像ではなく、タイプライターが文字を刻む映像で表現。全貌の見えない巨大な権力に立ち向かっているという印象を与える演出であるが、悪役と主人公が火花を散らして戦い合うような興奮はなく、もの静かな作品。
被疑者側の人物が名前だけで語られるため、事件の予備知識がないと、誰が誰なんだかよく分からないまま、エンディングを迎えることになる。
【5段階評価】2
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