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2017年6月20日 (火)

(1526) イップ・マン 葉問

【監督】ウィルソン・イップ
【出演】ドニー・イェン、サモ・ハン・キンポー、ダーレン・シャラビー、ホァン・シャオミン
【制作】2010年、香港、中国

実在の武術家、イップ・マンの活躍を描いた作品。「イップ・マン 序章」の続編。

身重の妻(リン・ホン)を持つイップ・マン(ドニー・イェン)は、知り合いの新聞社の編集長、リョウ(ゴナン・ケリー)のつてで、武館と呼ばれる道場を開く。やがてウォン(ホァン・シャオミン)という生意気な若者がイップ・マンに勝負を挑んでくる。イップ・マンは簡単に相手を負かす。ウォンはさらに3人の仲間を連れてくる。3人は同時にイップ・マンに挑むが、全く歯が立たない。4人はイップ・マンの弟子になる。やがて弟子は20人近くに膨れ上がるが、貧しい弟子から稽古代を取ることができず、苦しい生活は変わらなかった。
道場のチラシを壁に貼っていたウォンは、別の流派の若者と勝負になり、一対一の勝負には勝利したものの、取り巻きの3人に袋だたきにされ、捉えられてしまう。イップ・マンは彼を助けに魚市場に向かう。武器を持った大勢の連中が襲いかかるが、イップ・マンとウォンは応戦。そこに、かつてイップ・マンにこらしめられた悪人のカム・サンチャウ(ルイス・ファン)が大勢の仲間を連れて駆け込んでくる。身構えるイップ・マンだったが、カムはすっかり心を入れ替えており、戦いを収めさせる。イップ・マンとウォンが帰ろうとすると、魚市場を経営する彼らの師匠、ホン(サモ・ハン・キンポー)が現れる。ホンはイップ・マンに、道場を開くのであれば、諸流派と拳を交えて勝利する必要があると告げる。イップ・マンとウォン、カムは逮捕され、妻のウィンシンが新聞社の編集長に頼み込んで保釈金を支払い、彼らは釈放される。
イップ・マンはホンの待つ道場主の茶会に現れる。そこは中央に不安定な丸テーブルがあり、その上で師匠たちと戦い、強さを認めてもらう必要があった。ロー師匠(ロー・マン)、チェン師匠(フォン・ハックオン)が相手をするが、イップ・マンが勝利。他の師匠は怖じ気づいて戦いを挑もうとしない。ついにホンが立ち上がってテーブルの上に立つ。ホンは肥満体からは想像も付かない俊敏な動きでイップ・マンと堂々と渡り合い、テーブルの板は真っ二つに割れるが、二人はその板の上に互いに立ち、勝負は引き分けとなる。ホンはイップ・マンに会費を払うように命じるが、イップ・マンは私腹を肥やすような金を払う気はない、と吐き捨てる。ホンは、自分が私腹を肥やしているのではなく、イギリス人から香港の道場を守るため、イギリス人の警察署長にやむなく金を渡していたのだった。
ホン一派は、イギリス人のボクシングの試合の会場設定をしており、ホンはイップ・マンを招待する。試合の前座として、中国人たちの演武が行われたが、ボクサーのツイスター(ダーレン・シャラビー)はリングに上がると、演武を披露している中国人たちを殴り飛ばし始め、中国の武術を馬鹿にする。誇りを傷つけられたことを怒りに火の付いたホンは、ツイスターとの勝負を挑むが、ツイスターのパンチ力は強力で、ホンはリングの上で殴り殺されてしまう。
ツイスターのマネージャーは、記者会見の場で、ツイスターに挑戦する中国人との異種格闘技戦を行うことを発表。ツイスターは、挑戦する者などいないだろうと発言するが、イップ・マンが記者会見の場に現れ、自分が相手になると宣言する。
試合の日、イップ・マンとツイスターは互角の戦いを見せるが、ゴングの係や審判団はツイスター側についていた。不利になったツイスターは、ラウンド終了のゴングがなった直後に、イップ・マンに強烈なフックを浴びせる。観客は猛烈に抗議。審判団は協議するが、なんと徐々に優勢に立ったイップ・マンに対して、足技の禁止を命じる裁定を下す。劣勢になるイップ・マンだったが、最後はイップ・マンがツイスターの腕の急所を連続攻撃し、命を落としたホンの得意技をたたき込むと、得意の連打でツイスターに勝利する。勝利してもおごらず、謙虚さを保つイップ・マンに、会場のイギリス人たちも立ち上がって拍手喝采を贈る。
会場を後にしたイップ・マンが家に戻ると、ウィンシンが無事に子供を出産していた。イップ・マンは満面の笑顔で喜ぶ。
やがて、イップ・マンの道場に一人の少年が弟子入りを志願してくる。イップ・マンは大きくなったらもう一度来るよう諭して帰らせる。少年の名はリー・シャオロン。のちのブルース・リーである。

ストーリーはわかりやすく、クライマックスの試合のシーンは「ロッキー」と似ているが、思わず胸が熱くなる。記憶を失って廃人のようになっていたイップ・マンの恩人、チョウ・チンチュン(サイモン・ヤム)がイップ・マンの試合の放送を聞いて記憶と誇りを取り戻したり、悪事を働いていた警察署長が試合終了後に逮捕されたり、と、ハッピーエンドをたたみかけ、見応えがあった。ロー師匠やチェン師匠の戦い方も、それぞれ動きに特徴があって、ただの殴り合いではないのも楽しかった。久々にいい作品に出会った。
ちなみに、記者会見場で息巻くチャンピオンは、東京03の角田を彷彿とさせた。また、チェン師匠は、「ポリス・ストーリー 香港国際警察」などジャッキー・チェンの作品によく登場する、蟹江敬三似のフォン・ハックオンが演じている。

【5段階評価】5

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