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2017年5月27日 (土)

(1518) 椿三十郎

【監督】黒澤明
【出演】三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、田中邦衛、入江たか子、団令子、小林桂樹
【制作】1962年、日本

若い侍を助ける腕利きの素浪人の活躍を描いた時代劇。「用心棒」の続編的な作品。

九人の若侍が、家老の不正を睦田(伊藤雄之助)に告げたが相手にされず、菊井(清水将夫)はともに立とうと言ってくれたと密談をしていると、そこに居合わせた一人の浪人(三船敏郎)が、あくびをしながら菊井はお前たちを討とうとしていると助言。そこに菊井の手下が大勢現れる。浪人は若者たちを床下に隠れさせ、軍勢を追い返す。九人が睦田のもとに戻ろうとしたので、浪人は危なくて見ていられない、と味方に付く。果たして睦田は菊井の手の者に連れ去られていた。浪人は若者を指揮して睦田の奥方(入江たか子)と侍女(団令子)を救い出し、敵の本拠地のすぐ隣の家に身を寄せる。
浪人は情報収集のため、菊井の屋敷に入り込み、腹心の室戸半兵衛(仲代達矢)の信用を取り付けるが、浪人を信用できない若者の一人、保川邦衛(田中邦衛)らが代表格の井坂伊織(加山雄三)らと浪人を尾行。そうとは知らない浪人は、つけてくる彼らを敵だと思って警戒。成り行き上、捕らえざるを得なくなる。浪人は若者たちを助けるため、菊井の軍勢の30人斬りをして若者たちを逃がす。
菊井の屋敷から流れるせせらぎの中にあった血判状から、睦田が菊井の屋敷にいると確信した若者たちを見て、浪人は自分が屋敷に入り込み、せせらぎに大量の椿を流して合図をするという作戦を伝授。ところが、椿を流そうとしているところを半兵衛に見られ、彼の付いてきた嘘がばれてしまう。浪人は捕らえられ、庭の石に縛り付けられるが、浪人は「早く白い椿を流さないと大軍勢が攻め込んでくるぞ」と家老らを脅し、だまされた彼らは白い椿をせせらぎに流す。それを見た若者たちは屋敷に乗り込み、睦田と浪人を救い出す。屋敷に戻ってきた半兵衛は、菊井の手助けを諦め、屋敷を去る。
睦田と若者たちは宴席を設けるが、浪人がいなくなっており、若者たちは浪人を探す。浪人は町外れで半兵衛と一騎打ちに挑もうとしていた。対峙する二人。半兵衛が刀を抜いて振りかぶった瞬間、浪人の居合抜きが半兵衛を捕らえる。おびただしい出血をし、半兵衛は倒れる。浪人は若者たちを置いて町を出て行くのだった。

なんと言ってもラストの対決シーンが印象的。特撮用の装置が故障でもしたかのように大量の血が吹き出すシーンは、一度見たら忘れられないインパクトがある。主人公がなかなか死なない若干のご都合主義もあるが、椿を流して合図をしたり、一生懸命な若い侍の中にいて、どこかのんきな奥方と侍女など、独自性のある演出はさすがだ。

【5段階評価】3

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